貴様、それが目的で……
とりあえず、クズがダンジョンマスターになったらこんな感じかな、と執筆しています。
そんなある日に、上等な獲物が我がダンジョンに侵入してきた。
ファンタジーの定番中の定番であるエロフ……じゃなかった。
エルフだ!
それも、美女エルフだ!
ダンマスである俺は、自分の欲望を抑える必要が無い為に、俺はどうやって、このエルフを手中に収めるか思案したが、とりあえず、情報収集する為に音声を拾う事にした。
「これが噂になっていたダンジョンか」
「……普通だよな」
「集めた情報だと、まだ浅い階層は他のダンジョンとあまり差が無いらしい」
「私が集めた情報も同じだわ」
「そうなると、噂を確かめる為には中層以上進めないといけないわね」
パーティー構成は、戦士系2人に、斥候系が1人に、回復術士系が1人に、精霊術士系のエルフの5人組だ。
女性が2人居るから、エルフの仲間意識が高ければ利用出来るな。
俺は司令室から操作して、このパーティーが行く先々に宝箱を設置して、下層への誘導を始めた。
途中、回復術士のミリーが多少は怪しんだが、宝箱から出る高く売れそうな武器等に欲で目が眩み、ミリーの意見は却下された。
「ねえ、やっぱり怪しいよ」
「怪しくねぇ!」
「そうだぜ! こんだけ宝箱から高く売れそうな武器等が出ているんだから、逃す理由は無いな!」
「大金貨は確実だな」
「「だな!」」
そして、下層にまで降りてからが、俺の腕の見せ所だ!
ポイズン・ハイスライムの皆、やっちゃってください。
「「「「ぐ……」」」」
「「「「「が……」」」」」
「「「ぎ……」」」
ダンモンとエンカウントする度に足下に忍び寄るポイズン・ハイスライムに因って、通常では考えられない回数の毒を受けて、既に手持ちの毒消しは使い切り、回復術士の解毒の魔法に頼っている状態にまでなった。
そして……
「宝箱だ!」
「……確かに宝箱だが、見た目が薄汚れているな」
「どうだ、ホータ」
「罠は無いな」
「それなら、開けようぜ」
「何か、嫌な予感がするぅ」
「罠が無いから大丈夫だろ」
「しかし……」
「ミリーもレイフィナも黙っていろ!」
うんうん。
メンバーで小さいが亀裂が走ったな。
「ちっ。毒消しのポーション3つか」
新しいダンモンの、ポイズン・ブラックスライムさん、お願いします!
「「「「「ぐっ……」」」」」
ブラックの名が付くだけあって、暗い場所に居たら見つけ難くなっていて、宝箱周辺には隠れ易い様に、死角になる無駄な柱とかを設置していた。
だから、鋭敏な感覚を持つと言われるエルフでも見つけられなかった。
「……解毒の魔法が効かない!?」
「ウソ……だろ?」
「オレはまだ死にたくない!」
「オレもだ!」
「まさか、この毒消しのポーション……」
「「「……」」」
あ、切れた。
「ちょっと待って!」
「まさか、お前達……」
「オレはまだ死にたくない!」
「同感だ!」
「ボクも、ね」
そして、3本しかない毒消しのポーションは、野郎3人が飲んだ。
「そんな……」
「仲間を見捨てるのか?」
「何とでも言え。オレ達は、まだ死にたくないからな」
「じゃあな」
「ボクも、自分の方が大切ですから」
野郎3人は、回復術士のミリーと精霊術士のレイフィナを見捨てた。
「見捨てないでー!」
「……くっ!」
俺は何時もの指示をダンモンに出して、毒で気を失った2人を拾いに行った。
「……う」
エルフのレイフィナが目を覚ました。
「大丈夫か?」
「此処は?」
「俺の家だ」
「……貴方は?」
「俺の名前は『シン』だ」
「私の名前は『レイフィナ』よ。
シン殿、危ない所を助けて頂いてありがとうございます」
「気にするな」
「……シン殿、ミリーは?」
「ん? ああ、彼女なら別室で休んでいるから安心してくれ」
「そうか……!?」
レイフィナは、ミリーの安全を聞いた事で余裕が出来たみたいで着ている服が違う事に気付いた。
「あ、あの……」
「ああ、服はリンにやって貰ったよ」
「そ、そうか……」
女性的な名前を出されて多少は安心したみたいだ。
「それと、君達の身体を蝕んだ毒は消えたから」
「何から何まで感謝する。お礼は必ずする事を約束する」
その言葉を聞いた所で本題に入る。
「まあ、言葉だけとはいかないよな?」
「それは当然だ!」
「それは良かった。それでお礼だが……」
「何でも言って欲しい」
ソレは、女性が言ってはいけない台詞だよ、レイフィナ。
「それなら、君の身体が欲しい」
「な!?」
「こういう事がないと、エルフを抱けないからな」
「貴様、それが目的で……」
「……おや。何でも言って欲しいと言ったのは誰だ?」
「くっ……」
「まあ、別に断っても良いよ。まだ1人居るしな」
「貴様ぁ……」
「どうする?」
約3分後
「……わ、分かった……わ。私の身体を差し出すから、ミリーには手を出さないで!」
「それなら、分かるよな?」
「……」
レイフィナは、自ら服を全て脱いだ。
「……ぁあ、ぅあぁあああーーー!」
1~3回戦は素の反応を楽しんで、4回戦目からは媚薬を使った。
……ご馳走さまでした!
防音が完璧な隣の部屋では、ベッドに赤いシミを付けて、ぐったりしているミリーが居たりする。
ミリーも、レイフィナを俺から助ける為に、我が身の「初めて」を捧げた。
此方も美味しかった。
「ハァハァ……レイフィナ」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。