……分かった。最初はリンだ!
ちょっと、グロが……
式典が終わると、当初の予定である2週間をぶっち切り、俺は当主としての挨拶廻りをし、ソフィア達はお茶会に参加したり、招待したりしていた。
……怒涛の1ヶ月間が終わり、俺もソフィアもグーラも疲労を隠せないでいた。
そんな訳で、帰りの予定を変更して、我が領地の隣の領地「クリハギア」に存在る温泉に寄る事にした。
10日後、湯治が終わり、我が領地の奴隷達が経営する喫茶店でのんびりしている。
……温泉に行く途中、温泉に到着してから、領地に帰る道中に「何」も無かった!?
……ちょっと待て!
俺、異世界転生者だしぃ、ダンジョンマスターだしぃ。
確かに疲れていたよ。
でも、イベントが絶対に有るって思っていたのに!
盗賊共やモンスターの襲撃や、温泉を管理していたゴリーズラ伯爵との仕方なく挨拶に行った領主館での裏のアレコレや、ソフィアとのラッキースケベや、温泉での一夜の華とか!
まっっったくっ、無かった!
どういう事!?
責任者、出て来いや!!!
……はぁ、過去はやり直せないから諦めよう。
まあ、ソフィアの乱れたトロ顔が見れたから、それで充分に満足しているけどな。
ん!
勿論、結婚式当日にソフィアと、翌日にグーラとの初夜をシたよ。
内容?
んなもん、教える訳が無いだろ!
そんな訳で、喫茶店でのんびりしているのだが、プチイベントが発生した。
「隣に座れって言ってんだろうが!」
「お客様。この店は、そういう店ではありません」
「ゴチャゴチャ五月蝿いんだよ。オレ様がやれって言ったらやれや!」
誰かを彷彿とさせるテーブルを「ドン!」するバカを俺は処理する事にした。
「おい、バカ」
「誰がバカだと!」
「お前だよ、バカ。店のルールも守れねぇんなら、2度と来るな」
「ガキに言われる筋合いはねぇんだよ!」
「筋合いならあるぞ」
「フカしてんじゃねえぞ!」
「とりあえず、ゴミとして処理するか」
「誰がゴミだと言……ぐぶぅ」
「このゴミは俺が処理するから、気にするな」
「「「「「「ありがとうございます」」」」」」
翌日、北の森の入口付近に、結界に阻まれて手が出せない状態で、顔は潰され、結界内で身体中が内出血でボロボロで、更に多数の複雑骨折していて、自分の内蔵で首を吊った男性の死体が発見された。
……そして、犯人は見つからなかった。
……今日は鍛練した後、ペルナ達「で」楽しんだ後、司令室に行くと、モニターの「お知らせメール」的な場所が点滅していた。
「お、ダンジョンがレベルアップした!」
「良かったですね、シン様」
「ああ、そうだな」
早速、確認すると内容が破格だった。
いや、正確にはダンジョンのレベルが「10」になっていたからだな。
「2桁の大台だー!」
リンが、一歩下がった姿を見て冷静になり、お知らせメールを確認すると……
「リン達の大幅な強化が出来る!?」
内容は、普段の10連ガチャに、既に出たガチャのダンモンの強化が入るみたいだ。
その強化だが、簡単に言えば、ナメ○ク星人同士の強化が1番近いかな。
内容を隅から隅まで5往復して確認したが、俺から見て、リスクやデメリットは無かった事で、早速ガチャを回す。
……それじゃあ、一気に50連だ!
そして、泣きの追加10連で……
「よっしゃあぁあーーー!」
「おめでとうございます、シン様」
「おめでとうだ、旦那様」
「おめでとうなのじゃ、我が主」
「おめでとうであります、シン殿!」
「おめでとうございます~、我が君~」
「ありがとう。結局、泣きの追加10連で、全員分が揃ったよ」
「シン様、最初は誰に?」
そうリンが言った瞬間に、流石に皆が静かになった。
「シン様、是非、私を最初に」
「良いのか、リン」
「勿論です、シン様」
「……分かった。最初はリンだ!」
そして、お知らせメールに書かれていた事を思い出して精神を集中した。
どうやら、ダンジョンがレベル10になった事で、ダンジョンマスターである俺にも、新能力が追加されたみたいだ。
……それが「強化融合」だ!
これは、眷属同士で行う「融合」ではなく、専用の「強化体」ともいうべき、素体を使用する事を指す。
つまり、今回のレベルアップで、その「強化体」がガチャで出る様になった訳だ。
そして、リンは、リン用の「強化体」の横に並んだ。
「……強化融合!」
一瞬で、目を開けていられぬ程の閃光が全てを照らし、収まると、リンのお姉さんみたいなリンが立っていた。
先ず、外見の変化は、身長と髪が少し伸び、胸部装甲のサイズが、手の平1つ分アップしていて、顔の造形も小6の綺麗系から、中2の綺麗系になっている。
……戦闘力は、ぶっちゃけあり得ない。
スカウター的な数字で言うと、「300」と「1200」ぐらいの差がある。
分かって貰えると思う。
この「差」が、どれほど大きいかを!
「リン、どうだ?」
「はい、シン様。今、とても清々しい気持ちです。濃霧の中から、いきなり晴天の場に居る様な感じです」
「そうか」
そして……
「溢れているだ、旦那様」
「もの凄いのじゃ、我が主」
「素晴らしいであります、シン殿!」
「凄まじいです~、我が君~」
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