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……後は自由時間だ。

馬鹿は、何処にでも居る。

 

「それでは……我が妻達と友人になって頂けないでしょうか、フローネ様」

「私ですか!」

「はい。私と我が妻の1人ソフィアティルは生まれながらの貴族ではありません。

 5日後に控えている式典に於いて、交流する相手が居ない状態になります」

「……分かりました。私で良ければ、お友達になりましょう」

「ありがとうございます、フローネ様」

「……禁止!」

「何がですか?」

「私に対して『様』付けは禁止よ」

「……分かりました、フローネ嬢」

「今は、それで我慢しましょう」

「……?」


 最後の言葉の意味は分からんが、とりあえず、ソフィアとフローネ嬢は面識が無かった筈だ。

 現在のソフィアに対しての周りの認識は、俺と同じ平民出身だからな。

 貴族令嬢特有の「挨拶」が絡むとソフィアが「アルバレス侯爵家のソフィア」だとバレる可能性があるからな。

 予防線を張っておかないとな。


 そして、口の中に入れた紅茶やお菓子の味が分からなくなる難しい雑談が終わり大公邸から解放された。


 屋敷に帰ると、とりあえずソフィアには伝えておいた。

 これで、ソフィアなら何とかするだろう。



 そして、5日が過ぎて、俺達3人は「王位就任記念日」に参加する為に、王城の大ホール内で時間を潰していた。

 因みに、貴族的作法として、こういう場合は、爵位が低い順から会場入りする。

 男爵、子爵、伯爵、辺境伯、侯爵、公爵、王族、という順番だ。


 だから、開始時刻は午後7時だが、俺達は午後4時には会場入りした。

 男爵は午後3時入りだ。


 ……心底、お疲れ様です!


 しかも、今の俺は新参だしな。


 伯爵辺りから、知っている顔がチラホラ見えてきたが、今の立場を考えて無視した。


 そして……


「シンファル子爵!」

「これはクリストフ侯爵!」

「久し振りだな、ソフィアティル夫人」

「お久しぶりです、クリストフ侯爵様」

「久し振りだな、グラミシェル夫人」

「お久しぶりですわ、クリストフ侯爵様」

「後で、顔を出しなさい」

「ありがとうございます、クリストフ侯爵」


 これで、かなり安全が保障されたな。


 さて、式典の始まりを宣言され、タイミングを見ながら王族への挨拶を無事に済ます。


「ようこそ来られた、グラミシェル夫人」

「お招き頂き感謝いたします」

「この後も楽しむが良い」

「ありがとうございます、国王陛下」


 俺とソフィアはオマケな感じで王族達の挨拶が終わると、クリストフ侯爵に所に向かった。


 やっと男爵までの挨拶が終わり、ダンスタイムとなり、国王と王妃が、次は王太子と王太子妃が、次は王族、公爵位が踊り終わると、次は侯爵位と辺境伯と伯爵位が踊り、後は残りの爵位の番だ。

 先ずは俺とソフィアがワザと下手に踊り、2曲目をグーラと踊り、ソフィアは3曲目をクリストフ侯爵と踊り、俺はクリストフ侯爵夫人と踊った。


 ……後は自由時間だ。


 あ、フローネ嬢が来た。


「初めまして。フローネ=フォン=エクゼリードです。私の事はフローネと呼んでください」

「初めまして。ソフィアティル=メイズ=アールスバイドです」

「綺麗なカーテシーね」

「一生懸命頑張りました」

「初めまして。グラミシェル=メイズ=アールスバイドです」

「まだ慣れないと思いますが、何かあれば相談に乗りますわよ」

「ありがとうございます、フローネ様」

「ソフィアティル様、もしよろしければ、私とお友達になっていただけませんか?」

「ありがとうございます。身に余る光栄です。勿論、私の方からもお願いいたします」

「良かったわ。これからよろしくね」

「はい、フローネ様」

「勿論、グラミシェル様もよ」

「ありがとうございます、フローネ様」


 これで、顔合わせが終わり、今回のミッションはコンプリートした。

 後は、クリストフ侯爵の影に隠れて過ごした。


 ……周りから見れば、クリストフ侯爵の口利きで、元帝国皇女であるグーラに配慮したと見えるだろう。


 後は閉会宣言を待つだけ……な時に、馬鹿が動いた。


「美しいお嬢さん。私と婚約して頂きませんか?」


 そう言って、ソフィアに声を掛けた馬鹿が現れた!


「申し訳ありませんが、私には既に相手がいますので……」

「大丈夫です。私はビセデル伯爵家の次男でグリルナと言います。

 そして、貴女の相手など、我が伯爵家の力を使えばどうとでもなります」


 確かに、普通なら「子爵」と「伯爵」なら伯爵家に軍配が上がるが、ソフィアは只の子爵家当主の第1夫人じゃない。


 だから……


「失礼。彼女の後見人だが……」

「後見人如きは、引っ込んでいろ!」

「うむ。を……か?」

「そうだ!」


 静観していた馬鹿の父親のビセデル伯爵が顔を青くしながら割り込む。


「愚息の暴言、申し訳ありません!」

「親父、何、頭を下げてんだよ」

「馬鹿者! この方は、クリストフ侯爵・・様だ!」

「こ、侯爵・・?」

「そうだ!」

「でも、後見人・・・なんだろ! だったら、別に問題無い筈だろ?」

「先程も言った通り、既に相手が居るから諦められよ」

「それなら、その相手に決闘を申し込む。

 誰だよ、その相手は?

 怖くで出て来られないのか!」

「俺が、その相手だ」

「……何だ。ガキじゃないか。おい!」

「何だ?」

「彼女の相手を辞退すると言え」

「断る」

「痛い思いをしたくないだろう?」

「答えは同じで、断る」

「良いだろう。それなら決闘だ!」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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