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……何を考えている?

偉い人の名前は知っていても、外見は知らないって異世界系ラノベでは良くある事。

 

 こうして後方の憂いを出来るだけ消化してから、王都に行く事が出来た。


 用意した馬車は、外見以外は全て魔改造フルチートした。

 馬車の台数は4台で、1台目は俺とダンモンの侍女1人に、2台目はソフィアとダンモンの侍女1人に、3台目はグーラと帝国から連れて来た侍女、となる。

 4台目は、ダンモンの文官1人にメイド2人が乗っている。

 まあ、基本的には表舞台に侍女達の出番は殆ど無いらしいが、連れて来るのは礼儀であり義務らしい。


 さて。

 我が領地から最短距離で王都に向かう場合は、必ず通り抜ける必要がある他領地が存在する。

 その領地が「クリストフ」で、マリアンさんの生まれ故郷だ。

 表裏共に大変お世話になった為に、充分な御土産を用意してある。


「お久しぶりです、クリストフ侯爵」

「久し振りだね、シンファル殿」

「先ずは、贈り物をご用意させて頂きました。些少ですがお納めください」

「ありがたく頂こう」


 クリストフ侯爵が、マリアンさんのお母さん、つまり、侯爵夫人に視線を向ける。


「もし、宜しければ我が家自慢の庭園に招待したいのだけれども如何かしら?」


 今度は、俺がソフィアとグーラに視線を送る。


「はい、喜んで!」

「私もです!」


 これで、知らない方が良いソフィア達は退室した。


「……何を考えている?」

「とりあえず、貴方達家族には、悪影響と被害の出ない様には考えている」

「本当か?」

「本当だ。証拠としてオークションに出せば白金貨3桁は確定のエリクサーを2本も渡しているだろう」

「確かにそうだが……」

「俺の目的に協力して貰い成功した。

 だから、純粋に感謝しているのも事実だ」

「……分かった」

「それと、王都では頼む」

「分かっている」


 ……本当に、実績の有る善人は、良いカモフラージュになる!


 俺達は、義理の1泊をして、翌日の朝食を頂き出発する事になった。

 勿論、贈り物は身体に良い物ばかりだ。


「やはり、良い方々だったわ」

「私も、そう思ったわ」


 今、移動中の馬車に俺達3人が居る。

 乗っているのは1台目の俺の馬車で、対面にソフィアとグーラが居る。


「今日中に着く予定よ」

「思っていたより近いのね」


 3人で馬車の中で雑談をしながら移動をしていると、午後2時頃に王都に到着した。

 因みに、領地持ちの貴族は王都に「タウンハウス」を所有する義務が有るのだが、ギリ伯爵位の対面が保てる規模の屋敷を購入し、その分、内装とかの品格を爆上げしといた。


「「「「「「お帰りなさいませ」」」」」」

「2週間程だが、よろしく頼む」

「「「「「「畏まりました」」」」」」


 勿論、メイドの半分と庭師等の外回り担当と下働き以外は全てダンモンだ。

 そして、下働きは王都の孤児院の子を採用している。

 孤児院の年長組は良い働き手で、後に続く弟妹達が働ける様に頑張ってくれる。


 タウンハウスに到着した俺は、王都のアールスバイド子爵家に遣いを出して到着の報せてを出した。

 その後、俺達は旅の疲れと汚れを落とす為に風呂に入る。


 風呂から出ると、アフタヌーンティー的に軽く喉と胃を潤わせたら、自由時間として、俺は王都を散策して、ソフィアとグーラはお茶会の計画を練る事にしたらしい。


「引ったくりだー!」

「はい!?」


 仮にも王都の往来でか!


「くっ……」


 しかも、何故、俺に向かって来る?


退けー!」

「はあ……」

「え!?」


 合気道の要領で、引ったくりを転がし、拘束する。


「痛ぇんだよ! 離せ!」

「誰が離すか」


 被害者らしき男性と、騒ぎに駆け付けた衛兵が同時に俺の所に来た。


「引ったくりを捕まえてくれて感謝する」

「捕縛の協力に感謝します」


 俺達は、詰め所に行き調書を取り、外に出ると、一緒に来た被害者が待っていた上に、貴族以上が使う馬車付きで待っていた。


 ドナドナされた行き先は、信じられない事に王城の隣の広大な土地を誇る王家と同等の地位である大公家「エクゼリード」だった。


 ……そんな所に仕える者が、引ったくりなんかを許すなー!


「貴方のお陰で助かりました」

「はあ……」


 正門から入り馬車から降りると、既にメイドが控えており案内された応接室で待っていると、気品溢れる老貴夫人と俺と同学年ぐらいの外見の貴族令嬢と俺を待っていた老紳士が入ってきた。

 そして、自己紹介をお互いに済ます。


 ……で、先程の台詞セリフな。


 お礼の言葉を言ったのは、気品溢れる老貴夫人の「エクゼリード大公夫人」だ。

 因みに、当主である大公本人は3年前に鬼籍に入っている。

 だから、一緒に居る貴族令嬢は、孫だろうと思っている。


「実は、あのバッグには大事な物が入っていたから、本当に助かったわ」

「いえ。無事に手元に戻られて良かったです」

「ありがとう。でもね、お礼だけを言って終わりにする訳にはいかないのよ。

 何か、欲しい物が有るかしら?」


 社交辞令ではあるが、差し障りない物品の希望を言わないといけないという現実きょうはくでもある。

 彼女、大公夫人は未だに絶大な影響力を持っていて、王妃をも凌ぐ。

 つまり、この国に於いて、国王と肩を並べる権力者だという事だ。


 幾ら、悪役令息だったとしても、それなりに貴族の闇を見て聞いていた俺だ。

 ダンジョンマスターで無かったら、彼女の気分次第で1分後に死んでいる可能性すらある。


 ……何か、差し障りの無い物品を思い付かないと命すら危ない!


「それでは……」





厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


誤字を修正しました。(11/5)

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