……そうね。……そうだよね!
ちょっとずつ仲間を増やす予定です。
???side
「……やはり、あのダンジョンにはダンジョンマスターが居るのだな」
「……はい」
「お前達なら、攻略出来るか?」
「……難しいかと」
「Aランク冒険者のお前達でも……か」
「はい。今、あのダンジョンが、何処まで階層を深めているのか分かりませんが、少なくとも40階層は有ると思われます」
「……しかし、ダンジョンからのスタンピードだけは防がなくてはならん」
「その通りです」
「……騎士を派遣させる。その時の案内を頼む事になるだろう」
「畏まりました」
シンside
ペルナとトニアで、気分が良くなった所でモニターを視ていると、9階層でクライマックス的なバトルをしていたから音声を拾うと……
「イバン、右!」
「おう!」
「エドガー、中央!」
「任せろ!」
「ルイス、左!」
「分かったわ!」
「……離れて!」
少し後方に居た少女が、そう言うと、前衛に居た少年2人に少女1人が後方に下がった瞬間に後方の少女が魔法を放つ。
「……エアカッター!」
刃と化した風がダンモンに襲い掛かり全てを魔石に変えた。
「「「「やったー!!!」」」」
「やったな、サリー」
「流石だな、サリー」
「見事よ、サリー」
「ありがとう、皆。次のモンスターが現れる前に魔石を集めましょう」
と、こんな心温まる場面もあれば違う階層ではこんな場面も……
「酷いわ! リクだって一生懸命に頑張ってきたのよ」
「五月蝿えよ! もう決まった事で、変える気は無ぇよ!」
「そうそう。ずっとお荷物だったわ」
「役立たずなのは変わりないな」
「ファトス! ニルダ! プレジ!」
「……もういいよ、エマ」
「リク!」
「……はあ、面倒臭いな」
「そうね」
「そうだな」
「リク、エマ! お前ら2人は追放だ」
「さようなら、お荷物さん達」
「子守りは疲れる」
そして、クズパーティーメンバーの3人は11階層から上への階層を目指し移動を開始し、追放された2人は途方に暮れていた。
「どうする、リク」
「2人で頑張るしかないよ、エマ」
「だけど、支援術士の私と、回復術士のリクだけだと、攻撃も防御も難しいわよ」
「回復術士と言っても、全く攻撃が出来ない訳じゃないから、浅い階層から頑張ろう、エマ」
「……そうね。……そうだよね!」
「だから、一緒に頑張ろ……」
ビチャ!
「……リク? リクー!」
「Garuru……」
「あ……」
……下心有りで助けるか。
俺は念話で指示を出して転移した。
ペルナだけだと、最近マンネリ気味だったから助かるな。
……結果報告だが、リクという少年は生きていたから助けた。
死んでいたら、エマという少女を奴隷にして拉致する予定だったんだがな。
……残念だ。
追放された2人だけど……
「……リクが危ない所を助けて頂いてありがとうございます」
「ボクの命を助けて頂いてありがとうございます」
「気にするな」
……俺はリクが睡眠魔法込みで眠っている間に、エマから頂くモノは頂いた。
だから、エマちゃん。
そんな内股だと、周りの「大人な」女性にはバレるぞ。
俺は第2階層で、少年リクと大人の階段を登ったエマを見送った。
そして、屑パーティーの野郎2人は、同じ牢屋に放り込み、エマとオマケのリクを片付いた後に、ペルナ同様にニルダ「で」楽しんだ。
「嫌よ……嫌ぁあああーーー!」
俺は、転移で司令室に戻ると、またモニターを視る。
実際に現実だと、ラノベみたいな「追放」や「見殺しの囮役」は、日常だったりする。
まあ、ダンジョンが証拠を隠滅するしな。
そんな現地人の心理を利用して、下の階層に行けば行く程、見殺しの囮役を出させる様な卑劣な罠とかを設置している。
特に、現地人から学んで毒系罠を多用している。
例えば、パーティーが5人組なら、毒消しのポーションが「4本」入った宝箱を用意したり、1番下っ端だけ狙わない様に念話で指示したりした。
それと、ダンジョンとしては魔法を使ってくれた方がDPを稼げるから魔法を使える者がパーティーに居る方が有利になる様にしてある。
例えば、魔法でないと届かない罠解除用のスイッチを設置したり、魔法攻撃に弱い飛行系や幽霊系を増やしたりした。
そして、そんな風にしていながら、要所では物理攻撃系が居ないと「詰み」になる様にしてある。
お陰で、楽しむ為の女奴隷が最近増えてきたのは嬉しい誤算だ。
女奴隷と言えば、シルヴィアだが、まだ覚悟が出来ていないみたいだ。
まあ可愛い悪戯は、しているがな。
真面目な足裏のツボ押しマッサージとか、苦瓜系を使って味以外は合格な食事とか、本人が嫌がる可愛い系と妖艶系の着せ替えファッションショーとかをしたりした。
そんなある日に、リンやキサラの仲間になる新しいダンモンが誕生した。
「さあ、回すぞー!」
「シン様、頑張ってください!」
「シン様、頑張るだ!」
ガチャ!
「やったぞ! 青色だ!」
「おめでとうございます、シン様!」
「おめでとうだ、旦那様!」
出たのは、吸血鬼族だった。
ステータスは……
名 前=
種 族=吸血鬼族
魔法属性=闇
性 別=雌
役 割=前衛
称 号=
固有能力=吸血・魅了・???・???
こんな感じだ。
「名前は……サクナだ」
俺の魔力がゴソッと削られ、繋がりが出来た事を自覚すると、目の前の吸血鬼は静かに紅い眼を光らせて答えた。
「ありがとうなのじゃ。
妾の名は『サクナ』なのじゃ」
「後は、先輩であるリンに聞いてくれ」
「分かったのじゃ」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。