↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/367

こんのクソ皇帝が! 

既に、冒険者の域を越えていますが、相手の皇帝が同じ穴の狢ですから。

 

「ユーリが居れば無血開城も出来たかもしれないが居ない以上は、この茨のバリケードは焼き払うか。シャナ」

「はいであります!」

「行くぞ」


 別に、俺1人がやる必要も無いしな。


「「黒炎陣(ブラックフレイムサークル)!」」


 この魔法は、第5位階魔法で、簡単に言えば、対象物を燃やし尽くすまでは消えない炎だ。


「Kisyaaaーーー!」


 おし!

 これで、茨の除草は済んだ。


「ひーちゃん、どうする?」


 ひーちゃんの召喚獣探しで来ているから、

 ひーちゃんに確認を取った。


「んー。何か、シリウスの時と違ってしっくり来ない感じかな?」

「陽奈、本当に良いの?」

「う、うん。……やっぱりしっくり来ない」

「分かった。じゃあ、処理するな」

「どうぞ」


 ひーちゃんの許可を貰った所で処理しようと一歩前に出たら、足下から植物の根らしき物が、槍みたいに尖っていて、俺に向かってきた。


「Kisyaaaーーー!」


 どうやら、アルラウネの攻撃みたいだ。

 俺は抜刀して根を斬りながらアルラウネに向かった。


 次々に地面から突いてくる根を斬り、アルラウネに肉迫すると、一気に刀に炎属性を付与して斬り捨てた。


「Kisyaaaーーー……」


 終わったと思ったら、地響きが起こり、丘が更に盛り上がるから、バックステップで飛び、大きく距離を開けると、丘の地面が崩れ、アルラウネの本体が現れた。


「……球根かぁ」

「球根だね、シンさん」

「流石は異世界よね」


 俺は、本体の力を出す為に、一時的に封印を解いた。


「封印解錠(ゼル・アーテム)」


 封印解除後の外見の変化は特に無いが、溢れる魔力で、自然と身体が地面から離れた。

 俺は改めて、地に着き、第5位階の魔法を放つ。


「土流地震(アースシェイク)」

「Gisyaaaーーー!」


 そして、土流地震(アースシェイク)で浮いたアルラウネの本体を上空に蹴り上げた。


「おら、飛べ!」

「Gisyaaaーーー!」


 本体、繋がっている根と、そして、予備株とも言える本体より小さい球根が現れた。


「やっぱり、雑草は地面に埋まっている根とかを全部処理しないとな……火炎竜巻(フレイムトルネード)」

「Gisyaaaーーー……」


 アルラウネの最後を見届けると……


「封印閉錠(ゼル・セート)」


 流石に、あの巨体を上空に飛ばすには、分身体(アバター)では無理だからな。


 そして、上空から紫色の何か塊が落ちてきたから、拾うと、アルラウネの魔石だった。


 ……まあ、何かに使えるだろう。


「お疲れ様です、シン様」

「お疲れ様であります、シン殿!」

「お疲れ様、シンさん」

「お疲れ様でした、シンさん」


 ……町に帰ってみると、町の人達は、多少の混乱が有ったみたいだが、問題は無かったみたいで安心した。

 だってな、バイオなハザードになっていたり、頭とかに華が咲いていて「あー」とか「うー」とか言いながら彷徨(さまよ)い歩いていたら怖いじゃん!


 そんな訳で、翌日にはリフロインを後にした俺達は帝都に向かった。


 帝都に到着した俺達は、3日ぐらいゆっくりしてから南の禁猟区に行く事にしたのだが、一応、学園長に今回の報告書の様な書類と、この件に付いての召喚に応じないという皇帝への手紙も同封したが3日後に、第3皇女が午前9時頃に来て「迎えに来ました」と笑顔で言った。

 察したひーちゃんが、同じ笑顔で……


「シンさん、いってらっしゃ~い」


 と言って、俺を売った!?

 ひーちゃん、後でお仕置きだからなぁ~。


「陽奈……」


 こうして、第3皇女「グラミシェル」にドナドナド~ナされて帝城に向かったよ。


「良くぞ参った、シンファルよ!」


 今回も、小謁見の間だった。


「これからの発言を冒険者としてでも、よろしいでしょうか?」

「勿論、良いぞ」

「では……こんのクソ皇帝が! 俺は召喚には応じないと書いただろうが!」

「そんな事を、この帝国の頂点たる余が気にする必要はあるまい」


 このオッサンが~!

 しかし……


「……ふぅ。で、本題は?」

「アルラウネの件は、召喚されぬ為に、かなり綿密に書かれている為に、今更、質問する事はない。それとは別件だ」

「それで?」

「実はな……」


 話の内容だが、禁猟区の稀少種とは別で、どうやら暴れている稀少種が居るみたいで、それを俺達に討伐の協力をして欲しいみたいで、その功績を皇太子に譲ってくれと言われた。

 理由を聞くと、皇太子の唯一の弱点が、討伐系の実績を持っていない事だと、皇帝が言った。

 どうも、代々の次期皇帝は、須(すべか)らく実績を持っていたらしい。


 今代の次期皇帝候補は、皇太子以外は実績を持っていて、このままだと、大小様々な問題を抱える王子達の誰かが皇太子となる、との事だ。


 他の次期皇帝候補達は、何処ぞの村を滅ぼした凶悪モンスターを単身で討伐したとか、冒険者達と協力して、派遣した小隊の騎士団を壊滅させたモンスターを討伐した、とかあるしい。


 それらを超えるインパクトを持つ討伐としては、今言った稀少種のモンスター討伐が丁度良いみたいだ。


 因みに、皇太子に実績が無いのは、本人が納得出来る武器を持っていなかったかららしいな。

 普通に聞くと、生意気言ってんじゃねぇって感じだけど、どうやら、魔力量が膨大な為に、武器の方が耐えられないらしい。

 それで、やっと耐えられる武器を手に入れたみたいだが、実績に必要なモンスターで、望む基準に達しているのが、先程の稀少種しか残っていなくて、単独討伐は「無理」みたいだ。

 そこで、俺達という訳だ。


「それになりに、高くなるぞ?」

「構わん」

「……分かった。引き受けよう」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


封印解錠と封印閉錠の当て名は、造語ですので、スルーを希望します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。