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なる程。参考になったよ

生きる為に必要な事ですが……

 

「近衛騎士団長ミラディン参る!」

「筆頭宮廷魔術師ミスティカ行きます!」

「冒険者シン! まかり通る!」


 先ずは牽制と足止めと様子見で、魔術師ミスティカが水球ウォーターボールを無詠唱で放ってきた。

 俺は、体捌きだけで避け、2人への接近を目指すが、どうやら避けるとは思っていなかったみたいで、魔術師ミスティカは驚いた顔をしていたが、直ぐに気を持ち直して、次の足止めの石壁ストーンウォールを放つ。

 俺は敢えて足止めを食らった振りをして、何処ぞのテニス漫画並みの変化球な風球ウィンドボールを俺から見て右側から魔術師ミスティカに向かって放つ……が、読んでいたのか騎士団長ミラディンが、己が振るう剣で風球ウィンドボールを断ち切る。

 勿論、俺は振りだったから、移動した騎士団長ミラディンに合わせて移動し、ちょうど騎士団長ミラディンの身体が死角になる様な位置から、今度は左側から魔術師ミスティカに向かって風球ウィンドボールを放つ。


「きゃ!」


 魔術師ミスティカが体勢を崩した瞬間、氷矢アイスアローを魔術師ミスティカの首の左右に撃ち込み、威力最弱にした水矢ウォーターアローを魔術師ミスティカの胸に撃ち込む。

 模擬戦である以上は、これで魔術師ミスティカは退場、と。


「やるな」

「まあね」


 これで、騎士団長ミラディンとの一騎打ちとなった。


 しばらくは接戦を演じ、2分後に、額に傷を負っていた乙女ゲームの公爵令嬢の主人公並みの「土ポコ」を出して騎士団長ミラディンの体勢を崩した瞬間に模擬戦用の剣の切っ先を胸に突き付けた。


「勝者シンファル!」


 この後は、お互いの健闘を称えあったが、俺が放った水矢ウォーターアローで、魔術師ミスティカの胸部が慎ましいが故に、逆に体型が露わになり、俺の左頬に紅葉を付ける事になった。


 そして、その後は皇帝権限で、昼食を一緒に頂き、政治と歓迎の意味で、皇女3人を紹介され、お茶会に招かれたりした。


 ……自慢するだけあって、皇女3人は美女と美少女だったよ。

 ただ、長女と次女の年齢については伏せさせて欲しい。

 俺も命が惜しいからな。


 午後3時頃になってやっと、帝国内の禁猟区への立ち入り許可証を貰い帰宅の途に着いた。


「何度行っても、帝城あそこは肩が凝るよ」


 ……学園長、途中から空気だったな。


「お帰りなさいませ、シン様」

「お帰りであります、シン殿!」

「お帰り、シンさん」

「お帰りなさい、シンさん」


 城での事を皆に話すと、やっぱり驚いた。

 そして、許可証の事をひーちゃんに話すと喜んでくれた。


 その後は、のんびりと過ごし、翌日から俺達は帝国内の禁猟区に向かう事にした。


 そして、帝国内の禁猟区は2つ存在するが、先ずは冒険者ギルドに情報は無いか、確かめないとな。


「申し訳ありません。帝国が管理する禁猟区な為にギルドとしてはお伝え出来る情報はございません」

「そうか」

「ただ、帝国から提供された情報によりますと、北の禁猟区にはアルラウネの稀少種が、南にはフレイムファルコンの稀少種が存在するとあります」

「なる程。参考になったよ」


 俺達は冒険者ギルドを後にして、先ずは距離が近い北の禁猟区に行く事にした。


 さて、何故に帝国が管理する「禁猟区」が存在するかと言うと、この禁猟区では、かなり高額な薬草が採取出来るからだ。

 まあ、採取出来ると言っても、他の普通の森よかはマシ程度だけどな。

 それでも、他の森よかはマシ程度ではあるが採取出来る以上は、冒険者達が殺到する。

 殺到されれば、根刮ぎ取られ根絶される可能性がある……と、いう事で禁猟区になったらしい。


 もしかしたら、それは建前の理由で、他の理由が有るかもしれないが、俺も知らない以上はどうしようもない!


「どっちから行く、シンさん」

「先ずは、近い北の禁猟区でどうだ?」

「賛成!」

「奈津美は、どう思う?」

「勿論、私も賛成よ」

「では、北の禁猟区で決定!」


 そんな訳で、ガラガラと馬車で移動中なのだが、外を走っているシリウスが良い働きをしてくれている。

 俺よりも早く敵対的存在を感知してくれる。


「ワウワウワウ!」

「どっちからだ?」

「ワウワウー」

「左からか」


 因みに、「ワウ」が進行方向で、「ワウワウ」が後方からで、「ワウワウー」が左側で、「ワウーワウ」が右側からになる。


 さて、左側からとなると、森が有るな。 


 ……なる程、盗賊共か。


「敵は盗賊だ。ひーちゃんに奈津美ちゃん、行けるか?」

「だ、大丈夫です、シンさん」

「わ、私もです」

「無理をする必要は無いぞ」

「いえ。この世界で生きていく以上は、出来ないといけないんですよね?」 

「ああ」

「なら、出来る様にならないと」

「私もです!」

「分かった。頑張れよ」

「「はい!」」


 シリウスが、盗賊共の意識を逸らした瞬間に、ひーちゃんのデバフを掛けて、ステータスを落とした所を奈津美ちゃんが盗賊共を仕留めた。

 まあ、仕留めたと言っても、腕や足の筋を切断するぐらいだ。

 この後、美味しい副収入を得る為の作業があるのだが、ひーちゃん達には、まだ無理だったみたいで途中から俺が代わった。


 俺が代わってから8分後に目的を果たし、俺は聞き出した目的地に向かった。

 その間に、ひーちゃん達は「お片付け」をお願いした。



 ひーちゃんside


「やっぱり凄いな、シンさん」

「そうだよねぇ。私達じゃあ、あんな風に追い込めないもの」

「そうね」

「まあ、ぶっちゃけ拷問だしね」

「ヒナにナツミ、早く片付けますよ」

「「はい、リン」」


 この後、私達はまだ生きている盗賊達にトドメを刺して、現金と現金化出来る物等を剥ぎ取り、穴を開けて放り込み、焼却して土を掛けて埋めた。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。


近衛騎士団長ミラディンは28歳

筆頭宮廷魔術師ミスティカは24歳……

世代交代したばかりです。

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