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これで、貴族的、社会的に死ぬだろう。

不良少年系漫画では、良く見かけていました。

 

 魔法の授業が終わると放課後になり、俺達は教科書等を受け取った後、リエとエルと一緒に寮へと向かった。

 因みに、寮は志願制になっていて、寮自体は男女共に同じ建物だが、中では繋がっておらず、それぞれの出入り口は、建物の東西の出入り口だけとなる。


 エルが先行して、女子用の出入り口から入る許可を取りに行っている。


 寮に到着すると、エルが見事に許可を取れたみたいで、ドヤ顔で待っていた。

 俺達は許可証を首から下げて、レイミールの部屋に到着した。


 先ずは、リエとエルが声を掛けたが、返事は無かった。

 次に俺達が声を掛けてみる。

 勿論、セラリア王女の愛称「セリーからの手紙を預かっている」と告げた。


 すると、扉の鍵を開ける音がして、扉が開いて中からレイミールが顔を出した。


 ……かなり、やつれた顔色だ。


「これが、セリーからの手紙だ」

「貴方、信頼されているのね」

「多分だけどな」

「面白い人」

「まだ信じられないかもしれないが、俺達は君の味方だ。例え、相手が、この国の皇帝であろうとも、君の前に立ってやるからな」

「……ありがとう」


 この言葉を最後にレイミールは扉を閉め、鍵を掛けた。


 ……重症だな。


 俺達は、リエとエルにお礼を言って別れて移動して、ある程度は寮から離れて、リエとエルの姿が見えなくなると言った。


「念話で伝えた通りだ」

「……はい」

「やれ」

「はっ!」


 実は、ダンモンの間者スパイ9人を別隊で連れて来ていて、念話で、レイミールに関する情報収集を4人に命じたのだった。


 そして、俺達はセラリア王女が用意した屋敷に向かった。


 その道中に、まさかの本日のテンプレのPart2が発生した。


「待っていたぞ」


 ……誰だっけ?


「シン様。模擬戦のバカ達です」

「ああ! あのバカぼんか!」

「ボクをバカに出来るのは此処までだ!」

「後ろの方々は?」


 まあ、質問するまでもなく、汚れ仕事が専門の奴らだろう。


「恥を掻かされた責任を取って貰うぞ」


 あのバカぼんが、そう言うと、後ろの連中が前に出て言った。


「済まんな。これも仕事なんでな」

「悪く思わないでくれ」

「女は捕縛すれば良かったな?」

「そうだ」

「それじゃあ、仕事に取り掛かるか」


 連中との決着までが1分と掛からなかったのは、俺達の責任じゃないからな。


「ば、バカな!?」

「俺達を倒したいなら、最低でもSランク冒険者を3人連れて来い!」

「お、覚えていろよ!」


 誰が逃がすかよ!


 直ぐに後ろからライダーキックをお見舞いした後、ギャグ多めの不良少年漫画に有りがちな制裁を加えてやった。


 全員をパンツ一丁にして、現金と現金化出来る全てを慰謝料代わりに貰い、猿轡さるぐつわ込みで拘束して、虚実を混ぜた事を書いたプラカードを首から下げた。


 内容は「同性との痴情のもつれに、無関係な人を八つ当たりして来たので返り討ちにした。後、周りの男性は、彼と深い関係の恋人達です」と、本人の名前込みで書いた。

 当然、本人だと関係者には分かる様に、顔には攻撃をしていない。


 これで、貴族的、社会的に死ぬだろう。


 因みに、リンは兎も角、シャナまで引いていたのは意外だった。


 ……同士だと思っていたのに。


 指定された屋敷に行くと、2人のメイド「レミー」と「マリー」と執事の「エバス」と、良く知っている少女の2人組と大型の魔狼が居た。


「お帰り、シンさん」

「ただいま、ひーちゃん」

「お帰りなさい、シンさん」

「ただいま、奈津美ちゃん」


 実はCランク冒険者に成り立てのひーちゃんと奈津美ちゃんを他国に連れ出す名目として指名依頼で護衛役として雇ったのだ。

 本当は、他国への観光と、ひーちゃんの召喚獣探しだな。


「どうだったの、シンさん」

「まあ、普通・・だったな」

「ふふふ。やっぱりそうなんだ」

「それで、彼女・・とは、接触出来ましたか?」

「奈津美ちゃん。一応は接触出来たけど、かなり根は深いな」

「そうですか……」


 勿論、2人は委細承知済みだ。

 それと、ひーちゃんの最初の召喚獣シリウスは、お迎えが終わると、玄関ホールに専用のマットと毛布を引いていて、そこに寝転がっている。


「シンさんにリンとシャナ。夕食にしよう」

「そうだな」

「そうですね」

「そうでありますな!」


 料理が得意なメイド2人の手作りは、とても美味しくて温かった。


 翌日、かなり無理して来たのか、顔色の悪いレイミールが教室に居て、勿論、左右にはリエとエルが居た。


「おはよう。良く頑張ったなレイミール」

「素晴らしい勇気です、レイミールさん」

「尊敬に値するであります!」

「……あ、ありがとう」


 レイミールの真後ろにリンとシャナが陣取り、レイミールの真ん前に俺が陣取った。

 これで、とりあえずは自身の前後に自分に対して負の感情を抱く人が居ないと安心出来るだろう。


 それで、昨日今日で教室に来れたのは、勿論、リエとエルの協力が有ってこそだが、やはり、セラリア王女からの手紙が大きいのだろう。


「皆がいるし、故郷にはセリーがいるから、私は頑張るわ」


厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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