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……まあ、数年後の話だけどね!

この話で、陽奈編は終了です。

まあ、今後も出番はありますから安心を。

 

「恭弥さん。何故、今まで黙っていたんですか?」

「まあ、俺にも立場があるからな」

「どんな立場ですか?」

「それは……だなぁ……」

「恭弥さん!」

「待って、陽奈」

「どうしたの、奈津美」

「シンさんが、前世では『恭弥さん』だったんですよね?」

「ああ」

「分かったわ!」


 何故か、奈津美はこうばしいポーズを決めて指を鳴らす。


「教えて、奈津美」

「シンさん、クラスメイト達はどうするのですか?」


 え?

 どういう事?

 何か、恭弥さんが、黒い笑顔だし……


「ああ。自己責任だから無視するし、気紛れ的な感じで助ける事はあるかもしれないけど、俺からは殺意を向けないよ」

「良かった。ありがとう、シンさん」

「奈津美、説明して!」

「恭弥さん……いえ、シンさんが、私達クラスメイト達が目指しているダンジョンマスターよ!」

「正解」

「……え!?」

「つまり、私達の装備品等は、恭弥さんからの過保護な贈り物よ」


 そう言って、奈津美はドヤ顔を恭弥さんに向ける。


「え、えぇーーー!?」


 衝撃的な真実を知った私だけど、詳しい説明は宿屋に帰ってからとなり、私、正確にはシリウスを火槍ファイヤーランスで狙った連中は、グレーな仕事もする冒険者達で、私達の後を付けて横取りする計画だったみたい。

 何故、恭弥さん……いえ、シンさん達が気付かなかったかというと、高性能な隠蔽の魔道具を所持してたからみたいで、この隠蔽の魔道具は、誰に繋がっているか分からない為に、シンさんが没収したわ。


 ……ちょっと惜しかったかな、乙女心的よばいように。


 さて帰りだけど、何故かシンさんが所持していた護送用の馬車にグレーな冒険者3人を乗せて、召喚獣になったばかりのシリウスには悪いと思ったけど、馬車の牽引をお願いする。


 マドグリブに到着した私達は、私の王宮発行の身分証を見せる事で手続きがスムーズに進み、犯罪奴隷となるグレーな冒険者3人の諸々込みのお金、合計が大金貨8枚が手に入る事が決まったわ。


 その後は、冒険者ギルドに行き、シリウスに掛けられた懸賞金を貰い、シリウスが召喚獣になった手続きを済ます。

 因みに、シリウスに掛けられた懸賞金は、積りに積もって白金貨2枚だったわ。


 そして、後1人でも犠牲者が出れば、Bランク冒険者チーム「星屑スターダスト」を招集する予定だったみたい。

 つまり、シンさんのチームね。


 ……危ない所だったわ!


 こうして必要な手続きを終わらせると、宿屋に帰り、部屋でシンさんの話を聞いた。


 ……私が思っていた以上に波乱万丈な人生を送っていたシンさん。


 話し合いの結果、シンさんがダンジョンマスターである事は秘密厳守となり、万が一を防ぐ意味で、奈津美と一緒に魔法誓約書にサインしたわ。

 これで、私達から「思わず」が無くなり、誤解からの、私達の王宮からの処刑の可能性が無くなったわ。


 翌日には、宿屋をチェックアウトして都市セビリアナを向かって出発したわ。

 そして、恭弥は前世の名前だから、今後は「シン」と呼んで欲しいとお願いされたから、私達も「シンさん」と呼ぶ事にしたわ。


 途中、盗賊に襲われて、初めて他人の命を絶ったわ。

 私も奈津美も、胃の中を全て吐いたし、丸1日を食わずに過ごしたけど、シンさんにずっと励まされて何とか立ち直ったわ。


 立ち直ったとはいえ、初めての殺人を引きずり、都市セビリアナに到着しても、3日ぐらい落ち込んだ後、私と奈津美は、ダンジョンに潜り、攻略を再開したわ。

 勿論、ダンジョンマスターであるシンさんを討つ気は一切無いけど、私達の立場上、ダンジョン攻略をしないといけないしね。

 そんな訳で私達は、表面上の実績を積む為にダンジョン攻略をしている。


 後に、私の召喚獣に、フレイムファルコンの稀少種「ユイ」とエルダーオーガの稀少種「ガラ」が仲間になるけど、進化が続いた結果、最終的にはシリウスは氷神狼皇フェンリルロードに、ユイは紅蓮不死鳥クリムゾンフェニックスに、ガラは雷轟鬼神テスラデヴィルとなったわ。

 奈津美は、暗黒剣士から、暗黒闘騎士となり、大陸最強の剣士となるわ。


 ……まあ、数年後の話だけどね!



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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