多分だけど正解かな?
早々に……
冒険者ギルドに入って直ぐに絡まれて迷惑だったけど、シンさんが対処してくれて助かったわ。
さて、冒険者ギルドに入った本来の目的を果たすとしましょう。
「ようこそ、マドグリブの冒険者ギルドへ。
本日はどの様なご用件ですか?」
まだ3件目の冒険者ギルドだけど、何で、冒険者ギルドの受付嬢は綺麗な女性しか居ないのかなぁ?
「どうかされましたか?」
「陽奈」
「あ、はい。この街での注意事項と、ウィンドウルフの稀少種が存在すると聞きました。
その情報もお願いします」
そうお願いしながら、私は王宮から渡された身分証を提示する。
これを見せれば、私達が、この国の王宮関係者だと分かるから、無料で出来る事は真摯に対応してくれるわ。
冒険者ギルドは、各国とは独立しているけど、其々の国の法律とかを無視しても良いという訳じゃないしね。
「畏まりました。この街の注意事項ですが……」
受付嬢が話してくれた注意事項だけど、どうやら、この街の領主の三男に対して注意が必要みたいで、気に入った娘を見付けると無理矢理に誘うとか。
「「女の敵ね!」」
「……ぅん」
「失礼しました。話の続きをお願いします」
そんな訳だから、見付からない方が良いと話してくれたわ。
後、取り巻きを連れて目立っているから分かり易いみたい。
次に、ウィンドウルフの稀少種についてだけど、冒険者ギルドとしても、西の森の奥に居るのは分かっているけど、分かっているのがそれだけみたい。
遭遇すれば、即戦闘になり、強くて動きが速い為に、逃げる事も難しいから生存者からの聞き取りが出来ないし、ギルドとしても真面な調査が出来ないらしいわ。
因みに、外見は体長が尻尾抜きで2mを超えて、体表の毛皮の色は「青9割」と「紫1割」を混ぜたみたいな感じらしいわ。
後、前後の足には、白い炎の様な模様があるみたいね。
分かっているのが、これくらいだって。
聞く事は聞いた私達は、冒険者ギルドを後にしたわ。
冒険者ギルドを後にした私達は、屋台の肉串を頬張りながら、この後の予定を決めたわ。
とりあえずは、今日は宿屋で旅の疲れを取る事にして、明日からは西の森に行き、ウィンドウルフの稀少種を探す事になったわ。
翌日、宿屋で朝食を頂いているのだけど、ちょっとだけ寝不足。
……だって気になるじゃない!
隣には、男1人に女2人が同じ部屋で寝ているのよ!
何時、大人な声が聞こえて来るかドキドキしていたんだから!
勿論、奈津美も同じだったわ。
「わ、私は違う!」
「ん?」
「ち、違うからね!」
「分かっているわよ、奈津美」
「陽奈が言い出したんじゃない!」
「違うよ~。私は気になるね、と言っただけだよ」
「裏切り者~」
「仲が良いのは大変素晴らしいが、そろそろ行くぞ」
「「は、はい!」」
こうして、私達は宿屋を後にして、西の森まで徒歩30分、更に、情報の森の奥まで徒歩で1時間経過したわ。
「居たぞ!」
此処でちょっとおさらい。
召喚士が使役する召喚獣を手にする方法は3つ有るわ。
1つ目は、卵、もしくは幼生の頃から面倒を見て絆を構築する方法。
2つ目は、手段を問わず、向こうから召喚獣になっても良いと承諾を得る方法。
3つ目は、戦闘を行い屈伏させる方法。
今回は、3つ目の方法となるわ。
「行くだ!」
事前に話し合って、先ずはキサラさんがウィンドウルフの稀少種の足を止める。
その間に、私がデバフを掛ける。
そして、奈津美とリンさんが攻撃に加わり、ある程度のダメージを与えた所で、私との一騎打ちとなる。
どうやら、ただ勝てば良い、という訳でもなく、召喚士もある程度は「力」を見せないといけないみたいなのよね。
そして……
「Garuru……」
「確かに、私はまだ見習い召喚士かもしれないけど、その前に私は、剣道のインハイ優勝者よ!」
「Gyan……」
奈津美達のお陰で、ある程度弱ったウィンドウルフの稀少種相手に、魔法の杖を竹刀代わりに使い連打を叩き込み屈伏させる事に成功したわ!
後は、使役する為の契約だけよ。
「私の召喚獣になってくれるのなら、受け入れて。貴方の名は『シリウス』よ」
「ワウ!」
私との契約が成立した証としての光がシリウスの身体を包んだわ。
「火槍!」
「危ない! ぎ……」
「雷撃弾!」
「がぁ……」
「ぐがっ……」
「ぎはぁ……」
「陽奈!」
「今直ぐ回復魔法を掛けてやる! だから、死ぬなひーちゃん!」
「シン……さ……ん……」
「シンさん……」
……10分後
「あの火槍で、致命傷を治療して助けて頂いた事は、心から感謝しています。
……ですが!
あの時、私の事を『ひーちゃん』と呼びましたよね? あの呼び名は、今までに家族や友人も合わせても1人にしか許していない筈ですが?」
「……! なる程ね」
「奈津美。何か分かったの?」
「多分だけど正解かな?」
「つまり?」
「異世界召喚があるのなら、異世界転生もありますよね、シンさん?」
「……はい」
シンさんは、正座させて俯いている状態から奈津美の答えが正解だと肯定したわ!
つまり……
「……恭弥さん?」
「久し振りだね、ひーちゃん」
「恭弥さん!」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




