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何でも無いですっ!

バレた……

 

 シンside


「この人達は何者なの? 知っているの?」

「……多分だが、異世界召喚だ。しかも、勇者を召喚する、な」

「異世界の勇者召喚!?」

「ああ。以前、王宮に忍び込んだ時、図書館の閉じられた禁書室に侵入した時に見た覚えがある」

「禁書室に侵入した!?」

「ソフィア! そんな事よりも、今は侵入者らの対処を考えるのが先だ」

「そ、そうよね」


 良し、誤魔化した!


「やはり、禁書通りの黒髪黒眼の黒服か」

「シン……」

「大丈夫だ。今の王族はまだ真面まともな思考を持ち合わせているから、侵入者らも狂っていない筈だ」

「どういう意味?」

「禁書に因ると、異世界召喚された者が、『コウコウセイ』という身分を呼称した場合、内面が未成熟の可能性が高いらしい」

「それで?」

「異世界召喚は、世界の危機だと判断した時に使う禁術だからな。成功した場合は、どうしても特別待遇にしてしまい、その結果、召喚された者の精神を歪ませてしまいらしい」

「つまり、追放されまでのシンみたいになるって事ね」

「ソフィア~」

「ふふ、冗談よ」

「コホン。そういう理由から危険性が伴うのだが……」


 此処で、音声を繋げる。


「大丈夫、直哉?」

「ありがとう、大丈夫だ」

「美沙は大丈夫か?」

「大丈夫よ。仁奈が守ってくれたわ」

「でかしたわ、仁奈!」

「えへへへ。偶然だよ~」


 まだ、ほんの一部だが、「歪んで」いないみたいだな。


「シンが言う様な危険性は無いみたいだし、今のところ、大丈夫そうね」

「ああ……あ!」

「どうしたの、シン」

「あ、いや、何でも無い」

「シン」


 ……ソフィアに、隠し通すのは無理か。


「今夜、話すよ」

「分かったわ。それで、どうするの?」

しばらくは、様子見だな」

「……それしかないわね」


 ……見覚えのある制服かと思っていたら、まさか、陽奈ひなちゃんのクラスだとは……な。


 どうやら、今回は「チュートリアル」的なダンジョンアタックだったみたいで、5階層突破で引き帰っていった。


 何処かで接触して、陽奈ちゃんと話し合う必要があるだろうな。


 あれから10日間で20階層突破を果たした彼らは、それまでの集団行動を辞め、また1階層から、「ソロ」だったり、「チーム」を組んで再アタックを開始した。

 どうやら、向こうサイドには、この世界を現実リアルとしてきちんと見ている者が居るみたいだな。


 陽奈ちゃんは……居た!

 先ずは、2人組で挑むみたいだな。

 あのは、確か……名前忘れたが、陽奈ちゃんと特に仲が良かった友人だったな。


 ……10日前のあの日に夜の内に、ソフィアだけに転生の秘密を説き明かした。



 回想


「シン、説明して」

「ああ。俺は前世の記憶を持っている」

「……やっぱり」

「ソフィアは、俺に対して気味が悪いと思わないのか?」

「いいえ。確かにわたくしが知るアルコジル様とは違う部分は確かに有りますが、根本的な部分では全く変わっていません」

「そうなのか?」

「はい。ですから、シンには安心して欲しいと思います」

「ありがとう、ソフィア。やはり、ソフィアは俺の最高の女神だな」

「ちょっ……シン」

「どうした、ソフィア」

「何でも無いですっ!」

「?」


 その後も、ソフィアには前世の事や、陽奈ちゃんの事を話した。

 勿論、王宮の禁書云々は嘘だったと、正直にソフィアには白状した。 


「……そうだったのね。それで」

「知っているだったからな」

「シン、これからどうするの?」


 勿論、この質問は、奴らクラス単位の話ではなく、陽奈ちゃん個人をどうする、という質問だ。


「形はどうあれ、助ける」

「分かったわ。わたくしも協力するわ」

「ソフィア、ありがとう」

「どういたしまして」


 そう言って、ソフィアは美しいカーテシーを見せた。



 陽奈side


「奈津美。聞いていた説明通りで、ちょっと簡単だったわね」

「確かにね。でも、21階層からは一気に段違いの難易度になっていくらしいから、気を付けないといけないわね」

「やっぱりデュオは難しいかもしれないわ」

「今更、何を言っているのよ陽奈!

 陽奈には『もしかしたら』な、秘密を抱えているのよ! 私以外の誰が、その秘密を守れるのよ」

「そうだったわね」


 こうして、奈津美に少し愚痴って励まして貰い、ダンジョン攻略を再開したわ。


 ……でも、私は召喚士だから使役する召喚獣を契約してからが本領を発揮する。

 だから、ダンジョン攻略は途中で中止して召喚獣を捜す必要があるわね。

 勿論、奈津美には相談して了解済みだから大丈夫。


「もうちょっと、このダンジョンで戦闘慣れしたら、陽奈の召喚獣を探しに行こうね」

「うん、奈津美」


 あれから1週間程が過ぎて私達は29階層に到着した。


「あ、宝箱だわ」

「奈津美、私の魔法があるから、開けて大丈夫よ」

「当てにしているわよ。陽奈のデバフ」


 召喚士は契約する事で、モンスターとかを使役して召喚出来る様になるのだけど、どうやら捕縛に有利な「デバフ」が直ぐに使える様になっていた。


 だから、召喚獣が居ないのに、ダンジョン攻略に参加出来るのは、この「デバフ」が理由な訳よ!

 そして、職業か称号のお陰か、私が使うデバフは、他のデバフに比べれば、頭3つか4つぐらい抜いていた。


「「うわ〜!」」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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