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厳粛な裁きを希望します

まあ、なろうの召喚勇者の扱いは、こんなもんですね。

 

 ……遂に、危惧していた可能性の1つが起きてしまったわ。


 とある上位貴族の婚約披露宴に参加していた私達だったのだけど、神崎君が、主役である婚約した貴族令嬢に手を出していた事を暴露した。


「貴様ぁ! よくも、私の娘を……」

「何を言っているんだ。勇者である僕からの寵愛を与えてあげたんだ。

 むしろ、喜ぶべきじゃないのか?」


 神崎君……いや、神崎が国王派の侯爵、しかも宰相の娘に暴行した。


「……本気で言っているのか?」

「当たり前だ。僕は世界を救う英雄である偉大な勇者様なのだからな」

「国王陛下。どういう事でしょうか?」

「ヒュブラスよ……」


 私達はお互いに視線を送り合い、あらかじめ決めていた行動に移した。

 オタク君達から見て、もう神崎は手遅れらしい。

 だから、自分達が道連れにならない為にも、同郷の私達がケジメをつけなければならないと。


 オタク君達の1人で、魔草調合士の田室君が、勇者にも効く麻痺薬を神崎にぶち撒けると、次に重力使いの軽井君が神崎を床に縫い付け、自己申告では「支援術士」、本当は奴隷術士の流雲りゅううんちゃんが、神崎に奴隷術を掛け隷属させた。


 中身が腐っていても、相手は「勇者」だから、私達は必死にレベルアップに励んだわ。

 1人や2人の自分勝手な行動から、国側が「今回の異世界召喚者達は危険だ」と判断されない為に。


「国王陛下。国の法を犯す犯罪者を捕えました。厳粛な裁きを希望します」

「……ちょ、ちょっと何をしているのよ!」

「そうだぞ、細木」

「そうだぜ、細木に陰キャのオタク共」

「そうよ。何故、勇者である神崎君をこんな犯罪者みたいな扱いをするのよ」

「扱いって。私達は、この国の法を犯した犯罪者を捕えただけよ」

「そうだよ。この世界に召喚されて、最初の方で説明を受けている。僕らが法を犯せば……て」

「でも、オレ達は本来の未来を奪われたんだぜ」

「だから、僕達は働かなくても暮らしていける待遇を約束されている」

「中世のフ○ンス革命。特別な身分からくる傲慢な者達の末路を忘れた?」

「「「「……」」」」


 他の勇者組と言い争っていると、国王が仲裁に入った。


「鎮まれ! 確かに、全く関係の無いそなた達から本来の未来を奪い、無理矢理に我等の都合を押し付けた責任は当然ある。

 しかし、だからと言って無法を認める事も許す事も出来ない。

 我が国の法に照らし合わせ厳粛な裁判をし、相応の罰を与えるものとする。

 宰相よ、いな?」

「……御意」


 まあ当然だけど、婚約披露宴は中止となり、勇者組に対して、暗躍した貴族を徹底的に洗い出して重い罰を与えられ、残った勇者組は特別待遇が無くなり、まともな精神になり反省するまでは離宮に隔離する事が決まった。

 後、宰相の娘なんだけど、実は、乙女ゲームの全ルートが死刑ENDの悪役令嬢を地で行く令嬢である事が判明した上に、彼女の方から誘った事が分かり、最北の修道院に移送される事が決まった。


 ……やっぱり異世界で、しかも貴族令嬢でも、そういう事が出来るビ○チっているんだぁ。


 あら。

 乙女なら使ってはいけない単語が頭に浮かんだわ、オホホホ。


 さて、私達の万が一を想定した行動が評価され、勇者組以外は無罪となった。


 それと、皆の前で奴隷術を使ってしまった流雲りゅううんちゃんは、本人は隠す気はなかったみたいだけど、同好の士である田室君や軽井君から言われて黙っていたみたい。

 まあ、そうだよね。

 花の乙女が「奴隷術士」だもんね。

 私でも、隠す事を勧めるよ。

 最後に言うと、流雲りゅううんちゃんには、クラスメイト全員と双方の両親が認めた激甘激熱な彼氏が同クラスに居たりする。

 今も、2人はべったりしていて、周りのクラスメイト達の口から砂糖を大量にながさせている。

 ついでに言うと流雲りゅううんちゃんの彼氏の名前は上杉和○……


 ……命名は彼氏の両親ですが、冤罪であり無罪です。


 そして、職業は「詐欺師」なのよね。

 生まれた時から、常に一緒に居る流雲りゅううんちゃんが証言しました。

 上杉○也は「真面目」だと!



 ……あれから更に数週間が経ち、私達は王城での座学と戦闘訓練が終了して、遂にダンジョン攻略が始まったわ。


 でも、全員じゃないのよね。

 勿論、生産組は参加していないけど、3日前に行方不明になったクラスメイトが2人居る。

 1人は、影山英雄かげやまひでおで自己申告の職業は「軽戦士」らしいわ。

 もう1人は、妃香里きさきかおりで職業が文字化けしていて読めなかったらしいのよね。

 だから、私達が知らない場所でかなり低劣な貴族共に罵詈雑言を言われていたみたい。

 結果、妃さんを支えていた影山君が、彼女を連れて王城から脱走。

 あの2人がラノベの主人公なら、最悪、この国が滅ぶかもしれないわね。

 あ、勿論、その低劣な貴族共は全員が粛正されたわ。


 さて、約3日掛けて最寄りの都市セビリアナに到着した私達は、初日は疲れを取る為に休日となり、明日からダンジョン攻略が始まるわ。

 ただ……

 着ている服がね、学生服を模倣した服なのよ。

 理由は、自分達が日本の学生である事を忘れない為だって。

 まあ、そうそう異世界召喚とか転生は無いだろうからギリ耐えられるけど、もし、他の同郷に見られたら噴火する自信があるわ。


 ……まあ無いでしょうけど。


 そんな訳で、翌日となり私達は、ダンジョン攻略を開始したわ。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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