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違う戦略だか?

主人公は、主人公なりに楽しく生きています。

 

 俺達は、39階層で鍛錬を始めた。

 この世界には魔法が存在して、貴族の魔法修得は義務だった為、ダンジョンマスターになって魔法が使えないという事は無かった。


 ……1ヶ月後


 俺は魔法使いとしては、冒険者的には「A」ランクぐらいになった。

 それと、ペルナとトニアで解消していたら、何時の間にか、一般能力ノーマルスキルに奴隷術が増えた。


 ……たま~に、ストライクな女性冒険者が、置き去りにされる事があるから、生(奴隷)か死かの2択を迫ってみよう。


 トニアは、だいぶ溶けて甘えてくるから、コレはコレで楽しんでいる。

 ペルナは、完全にトラウマになったみたいで、毎回激しく拒絶するから楽しんでいる。


「ダメ! コジ……ぁ、あーーー!」

「い、嫌……あぁあぁあああーーー!」


 残念ながら、今日までのガチャは全て癒やし要員だった。

 それでも、まだ俺は運が良い。

 何故なら、ラノベの異世界ダンジョンマスター系だと、1からダンジョンを作製して最初の10日間ぐらいは、ずっと命の危険が有る場合も。

 それに比べれば、既に、ある程度出来上がったダンジョンを手に入れた。


 ……ラノベみたいなイベントやトラブルが有るかもしれないが、このままでいきたいな。


 それから3日後に、フラグが立っていたみたいで、トラブルが発生した。


「あれは、Aランク冒険者チームの『栄光の翼』じゃないか!」


 ダンジョン・コアの部屋、通称「司令室」でモニターを観ていると、知っている冒険者チームが我がダンジョンに入って来た。


「シン様?」

「あの冒険者チームは、Aランクで俺が拠点にしていた都市の最高戦力だ」

「そんな連中が!?」

「多分、ガリアス共がダンジョンからまだ帰ってないからだろうな」

「なる程……」

「まあ、今となっては問題無いがな」

「流石は私のマイロード!」

「第20階層までは、接待用にしているから難易度を甘くしてあるが、21階層からが本番だ」


 ……結局は、ダンジョンは侵入者ありきだから、接待用階層に良い餌を用意した。


「理想は、ちょっと深手を負っての撤退かな」

「旦那様、どうしただ?」

「キサラか。いやな、ちょっと強い冒険者チームが入って来たから観ていたんだ」

「そっか」

「まあ無いだろうけど、状況や場合に因っては頼むな、リンにキサラ」

「畏まりました、マイロード」

「分かっただ、マイロード」




 栄光の翼side


「本当に居るかなぁ?」

「居ない可能性の方が高いな」

「それでも、私達が長期依頼で街から離れている間にガリアス達がダンジョンから帰っていないんだから、調査する必要はある」

「……そうよね。トニアは大丈夫かしら?」

「リーシェ……」

「分かっているわ。トニアだって冒険者なんだから覚悟は出来ている筈よ」

「冒険者ギルドからも依頼されたしな」

「そういう事だ」

「グダグダ言ってごめんなさい」

「構わない」

「そうよ。トニアとは仲良しだしね」

「……そろそろ無駄口は禁止だ」

「分かっているわ」

「まだ未確定だが、このダンジョンにダンジョンマスターが誕生した可能性がある」

「そうだったわね」

「気を引き締めないとな」



 シンside


「……なる程な」


 俺はモニターを観ながら音声を聞いていたが、そういう流れだったか。


「まあ、30階層を過ぎた辺りで、栄光の翼にはお帰り願おうかな?」


 俺は、こういう時用に25階層からは、伏兵を配置してある。

 一応は、ダンジョン・コアの中に入っていた情報にも含まれていたから、ダンジョンとしては許容範囲な戦略だ。


 ……俺は、一度だけ栄光の翼に命を助けて貰った事があるから、今回は命までは奪わない予定だ。


 そんな理由から、毒性は低目だが、敏捷性に特化させた「ポイズン・ハイスライム」に念話を送った。




 栄光の翼side


「ぐ……まただ」

「また?」

「ああ、悪い」

「30階層に入ってから頻度が増えたわね?」

「そうだな」

「どうする? まだ毒消しのポーションは有るし、毒消しの魔法が使えるから大丈夫だけど、こんなに頻度が多いと後々ヤバいわよ?」

「……そうだな……ぐ」

「え!?」

「……済まない」

「リーダーまで」


 ヤバい。

 思っていた以上に厄介なダンジョンだ。


「……後、毒消しのポーションは3本よ」

「……撤退だ」



 シンside


「よし、撤退した」

「良かったですね、シン様」

「まあな。これで、次回来ても違う戦略を使う事が出来るな」

「違う戦略だが?」

「ああ、キサラ」

「どんな戦略を?」

「リンも知りたいか?」 

「お願いします、シン様」

「分かった。今回、敏捷性に特化した毒持ちダンモンを使って、あれだけ毒を意識させたんだから、次は必ず毒消しを多めに準備するだろうな。

 しかし、そんな予想が立つのなら、此方は、その裏を読めば良い」

「なる程だ、旦那様」

「だから、次は麻痺系を使う」


 でも、これで栄光の翼は、このダンジョンにダンジョンマスターが誕生した事を確信した筈だ。

 だから、皆の前ではああ言ったが、別の奥の手を幾つか用意する必要は有るだろうな。




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点をお願いします。

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