いいえ。 俺は何もしていません
学園ラブコメは、面白いと思うよ。
後書きに報告がございます。
「1日遅れですが、初めまして。 ハイブリッジ伯爵家が三女『ソフィアラム=ルーミ=ハイブリッジ』です」
ローリエル嬢に暗殺を仕掛けた貴族は昨日の内に潰したが、その報告はソフィアも一緒に受けていた。
この手の報告は、ソフィアも知っていないと自身で動く時に、問題が発生する場合が有るからだ。
そして、報告を受けたソフィアは動いた訳だ。
ローリエル嬢の危険は無くなったから、俺が真面目に護衛をする必要が無い。
そうなれば、俺の自由時間が増えるから、その時間を俺と過ごそうと考えたのだろう。
……どうやって、俺個人と接点を作る気だ?
「席は、ローリエルの隣だ」
「はい」
ソフィアが、隣の空席に座ると挨拶をした。
「ソフィアラムです。 よろしくお願いします」
「ローリエルです。 よろしくお願いします」
「ローリエル様、そちらの方は?」
「従者のシンです」
「初めまして、ソフィアラム様。 ローリエルお嬢様の従者シンでございます」
因みに、ハイブリッジ伯爵家とは、こういう時用の複数有る中の1つで、ダミー用だから「影が薄い」とか「没落手前」で、設定してある。
貴族名鑑には登録されているが、領地経営で精一杯で社交界に出れる状態ではない……と、その他大勢の貴族は思っている。
そして、その他大勢ではない貴族は、王家が所有している爵位だと思っている。
偶に異世界恋愛系のラノベとかに出ないか?
王太子や第2王子とかが、自由に動く時とかに使う仮の名に付く爵位有りの家名。
300年掛けて、俺が作った。
だから、ソフィアの名乗った「ハイブリッジ」は、実在する貴族と爵位だ。
300年間の積み重ねた知識と経験で、その日の内にローリエル嬢の友人の1人になったソフィアは昼食の段階で、既にローリエル嬢の隣で昼食を食べている。
「美味しいわね、リエル」
「そうね、ラム」
こんな感じで2日目が終わったのだが、屋敷では暗殺者を送った貴族が廃爵された事を知ったラーガリア伯爵は困惑していた。
「どういう事だ?」
この一言を待っていたかの様に、執事のメルガが執務室に入った。
「旦那様!」
「どうした?」
「アールスバイド大公からのお手紙です!」
「何だと!?」
ラーガリア伯爵は手紙を読み終わると、今日の学園でのローリエル嬢の報告をしていた俺を睨んだ。
「……何をした?」
「いいえ。 俺は何もしていません」
「旦那様。 手紙には何を書かれて?」
「……手紙には、ローリエルに暗殺者を送った貴族を潰した旨を書かれていて、アールスバイド大公が安全を保障された」
「何故、あのアールスバイド大公閣下が?」
「メルガにはまだ言ってなかったが、このシンはカーライザス大公の命の恩人らしい」
「……!? つまりは?」
「ローリエルが、昨日、アールスバイド大公の屋敷に招待された時にだろうな。
……そうだな、シン」
「そうだ。 自分の周りに暗殺者の影が彷徨くのは不快だったからな」
「……一応は感謝しよう。 これでローリエルに暗殺者が送られる事は無いのだからな。
それで、どうする?」
「そうだな。 万が一を考えて、もう少し従者を続けるよ」
「そうか。 よろしく頼む」
「ああ」
翌日、昼食時にソフィアは言った。
「少し、従者をお借りしても良いかしら?」
「別に構わないわよ」
「ありがとう。 代わりに私の侍女を置いていくわ」
こうして、レンタルされた俺とソフィアは学園に設置された食堂横の個室に移動した。
まあ、個室と言っても四阿みたいな感じだから、秘匿性は無い。
因みに、ソフィアの侍女は当然ダンモンだ。
「久し振りにシンと学園生活を送りたいわ」
「それは構わないが、どうやって?」
「シンが以前、話してくれた『悪○令嬢の矜持』の一部分を、真似ようかと思っているの」
「つまり、実は俺の身分が高く、イベント終了後は、ソフィアと恋仲になった事にするんだな?」
「正解よ」
「それなら、ローリエル嬢に暗殺者を送った貴族を生かすべきだったな」
「確かにそうだけど、この計画を思い浮かんだのが、その報告を聞いた時だから」
「そうか」
「だから、今日の夜に来てね」
「分かった」
ソフィアは、きちんと表向きの理由を用意してローリエル嬢からの追及を躱した。
その夜、ラーガリア伯爵邸から脱出してアールスバイド大公邸に帰り、ダンジョン転移でソフィアが住む屋敷に到着する。
「だ、ダメ! お腹を押さえながらは……」
「イクぞ、ソフィア」
「だ、ダメぇーーー!」
「……ふぅ」
「……あん!」
夫婦の交流が終わると、ソフィア考案のマッチポンプを聞いた。
「……と、いう感じかな」
「なる程な」
ソフィアが考案したマッチポンプとは、先ずは3週間ぐらい交流し、23日後に予定されている学園内の闘技場で行われるモンスター討伐試験でモンスターを暴走させて、それを俺に阻止させ討伐する。
……その時に俺の正体がバレる……と。
ただ、それだけだと意味不明になるから、俺の出自はアールスバイド家の血統だとする。
その為に、このモンスター討伐試験にカーライザスが見に来ている事が前提条件となる。
そして、不幸な事に利用出来る伝手が有って、カーライザスには亡くなった姉が居て、怪我を理由に領地に完全に引き籠もっていた。
彼女の息子と公表すれば、充分に悪○令嬢の矜持みたいな事が出来る……という訳だ。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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参考資料は「悪役令嬢の矜持」です。
後、名前で気付く人、現れるかな?
今日で臨時投稿は終了となります。
この作品を楽しまれている皆様方、大変申し訳ありません!
ある程度のストックが出来たら投稿する予定です。
それと、新作は元旦の何時もの時間に投稿する予定です。
よろしくお願いします!




