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相変わらず仕事が早いですね

学び舎系のテンプレ。

 


 あっさりと従者兼護衛の話が、依頼として纏まった後は、従者としての立ち回りが最低限でも出来るかの確認だ。


「……何処かで習ったのか?」

「ああ」


 この異世界で300年も生きていたら、時間だけは有るからな。

 従者や執事の猿真似ぐらいなら出来る。

 それを知った魔王レジャンが、フランの家が没落しなかったらの「もしも」を魔王レジャンがフラン役、俺が従者役で「ごっこ遊び」をした。


 ……話が逸れた。


 そんな訳で、ラーガリア伯爵からも合格を貰って、今は王立学園で俺が着る服の採寸が終わった所だ。


「王立学園が、規定の制服以外を認めてなくて良かった」

「そうですね。 それも学園生だけではなく、従者や侍女までも決まっていて良かったです」

「そうだな」


 ……俺が変えさせた。


 孫娘の1人「エマーシェル」の友達が没落貴族で、学園に着ていく服に悩んでいたから、その没落貴族でも買える様にした。

 まあ、流石に爵位制の国で完全に同じにする事は出来ず、男女共に左胸と両腕の肩に近い場所に家の紋章を取り付ける事にしたし、ネクタイと袖口の飾りは男女共に1年生は白で、2年生は赤で、3年生は黒だ。

 これで、外見だけで相手が分かる様にした。

 他にも細々と有るが、説明は次回だ。


 勿論、何処かの賢者の孫が通う魔法学園みたいな規則を掲げている。

 自分の家の爵位を盾に横暴な事をすれば、規則を決めた王家に唾吐く行為となって、最悪中の最悪で、国家反逆罪が適用されるから、王立学園は平和だ。

 それでも、5年に1回、10年に1回は、そういう馬鹿が現れる。


 ……本当に謎だよ。


 あれから時間は過ぎて、俺はラーガリア伯爵邸に、前日入りをして最後の打ち合わせを済ませた。


 翌日……


「ローリエルお嬢様。 足下に、ご注意を」

「ええ」


 俺は素早く馬車から降りて、台座を設置しローリエル嬢の手を取る。

 因みに俺は、上半分の仮面を付けているが、まあ、遊び心と念の為だ。

 理由は、顔に怪我を負っているからにしてある。


「行くわよ、シン」

「はい、ローリエルお嬢様」


 今日は入園式で、カーライザスの末娘リフィルシアと、アルガンザ伯爵の三女レニーラが入園する。


 そして、入園式が始まり新入生代表としてひな壇には、カーライザスの末娘リフィルシアが立つ。


 ……見事、新入生代表の挨拶をやり遂げた。


 因みに、賢者な孫の時みたいに、新入生の中に王女が居たが、成績で代表の挨拶をする者が決まるから、王女の方が成績で負けたのだろう。


 さて、今日は入園式とクラス毎の学園生の自己紹介と、学園の施設等の説明で終わる。

 2年生以上も、新入生に弟妹が居る可能性が有るから同じ時間に終わる。

 つまり……


「「シン、見付けた!」」


 貴族令嬢らしからぬ速度で、俺に向かってくる2人の少女がいた。


「シン様!」

「何かな、レニーラ嬢」

「何処が、同じぐらいの爵位ですか!

 地方伯爵家とアールスバイド大公閣下では天と地ほどの差が有るのですが!」

「落ち着け、レニーラ嬢」

「……失礼しました」

「でも、レニーラは私のお友達になってくれたのですよ、シン様」

「良かったな、リフィ」

「はい」


 そんな会話をしていると、誰かの手が俺の肩に置いた。


「説明してくださるわよね、シン様」

「勿論だ」


 この後、3台の馬車はアールスバイド大公邸に向かった。


「……落ち着いたかしら?」

「「……はい」」

「改めて紹介するわね。 この冒険者シンという男は、我が父カーライザスお父様の命の恩人です。

 それ以降は、我が家と家族当然のお付き合いをしています」

「「……はあ」」

「悪いな。 騙す気は無かったんだ」

「許します。 命の恩人ですから」

「私もよ!?」


 そして、レニーラ嬢とローリエル嬢が、顔を合わせて俺に向き直して溜息を吐く。


「「……はあ~」」

「おい」


 次に口が動いたのはリフィだった。


「それでシン様は、何故、従者を?」

「こちらのローリエル嬢は、命を狙われていて護衛する事になった」

「そうだったんですか」

「怖くないのですか?」


 レニーラ嬢が質問した。


「シン様が守ってくださるから」

「いいな」


 ……俺の床直正座は、何時解けるのだろうか?


「……ふう」


 結局、俺の床直正座はお茶会の準備が終わるまで続いた。


「シン様。 しばらく皆様と、お話をしますので席を外して頂けますか?」

「分かった」


 そんで、先程の溜息な。


「どうしました、シンさん」

「カーライザスか」

「愚痴なら聞きますよ」

「それなら、ローリエル嬢に暗殺者を送った馬鹿貴族を潰したのはカーライザスにしても良いか?」

「はい」

「助かるよ」

「とんでもない。 そのお陰で権威が増して、過ごし易くなりますから」

「了解を貰えて良かったよ。 もう潰したから」

「相変わらず仕事が早いですね」

「俺自身が動く訳じゃないし、既に範囲は絞られていたからな」


 派遣したダンモンには、明確な物証を発見したら潰せと指示を出したら、即潰したと昨日の深夜にダンモンから報告を受けた。

 それと、白だった馬鹿貴族の夫人と令嬢は、夫人の実家に避難させた。

 お陰様で、ローリエル嬢のクラスには、1つ空席が出来た訳だ。


 翌日の朝のホームルームで担任の先生が言った。


「突然だが、エビジキルの魔法学園からの転入生を紹介する。 入れ」


 青髪ロングストレートで碧眼の美少女が入って来た。


「1日遅れですが、初めまして。 ハイブリッジ伯爵家が三女『ソフィアラム=ルーミ=ハイブリッジ』です」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

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