それは、貴方のハーレムに入れと?
リゼ達は、ハーレム要員ではありません。
俺達は、陰に隠れて様子を見ていた。
「シン様、どうされますか?」
「ある程度のダメージを受けたら、助けに入る」
「畏まりました」
荒事になれている屑冒険者チームと、昨日今日でデビューした様な少女冒険者チームでは比較にならず、少女冒険者チームは暴力を受け、抵抗する気力が無くなった所で、屑冒険者チームは暴力から「暴行」へと変えようとした。
「はい、そこまでだ」
「……おい」
「……ああ」
テンプレな押し問答をせずに、有無を言わさずに俺達の方に来た。
まあ、俺も楽で良いけどな。
……屑冒険者チームから剥ぎ取りを終わらせ、何時もの様に念話でダンモンに屑冒険者チームの運搬を命令して、少女冒険者チームの傷を完全に癒やすと、気が付いたみたいだ。
「……あれ?」
「気が付いたか?」
「貴方は?」
「Cランク冒険者チーム星屑のリーダーでシンだ。後ろに居るのは仲間のリン達だ」
この後、リン達と少女冒険者チームの自己紹介を済ますと、俺は本題に入った。
「なあ、俺達の下に入る気はあるか?」
「それは、貴方のハーレムに入れと?」
「いや、違う。純粋にクランを立ち上げ、そのクランに入らないかの勧誘だ」
「何故、私達を?」
「君達には才能もあり、輝ける可能性があるからだ」
「私達に?」
「そうだ」
「少し、皆と相談させてください」
「分かった」
少女冒険者チームside
「どう思う?」
「怪しいとしか思えない」
「でも、私達を助けてくれた恩人だよ」
「それに、暴力で受けた傷も治療してくれたみたいだよ」
「……確かに」
「それに、後ろに居る女の人も……」
「うん。それは私も感じた」
「さっきの屑冒険者達みたいな暴力で従わせていないみたいね」
「それに、顔色も良いから食事もきちんと取っているみたいだわ」
「装備品も、少なくとも粗悪品は使っていないみたいよ」
この後も、私達は話し合った結果、彼の創設するクランに入る事を前提にして、詳しく話を聞く事にしたわ。
シンside
「詳しいお話をお願いします」
「まだ、俺の頭の中だけの考えだから、そこまで細かく説明出来ないが……」
俺は、現段階のクラン創設に関わる考えを伝えた。
「……と、いう訳だ」
「なる程……」
「後、俺のクランに入るのなら、今日からの寝泊まりする場所を提供する」
「本当ですか!」
「ああ。更に、食事もだ」
「……リゼ」
「うん、ラナ」
「マリ……」
「……カヤ」
「「「「よろしくお願いします!」」」」
まあ、屋敷にはまだまだ空き部屋が有るから大丈夫だろう。
この後、リゼ達とリン達は雑談しながらダンジョンを出て、2時間後には都市に到着すると、その足で冒険者ギルドに行き、クラン申請をし、受理された。
因みに、ギルドマスター権限を使っての特例となったが、どうやら、俺達がギルドに落とす金を無視出来なかったそうだ。
クラン名は、そのまま「星屑」となり、リゼ達はまだチーム名を決めていない事から、改めて「星屑の翼」となった。
次に、リゼ達に提供する宿泊場所に案内すると……
「……お屋敷?」
「しかも、このお店は噂の……」
「シンは、この店やお屋敷の方と知り合いなのか?」
「知り合いも何も、俺の家だが?」
「「「「え!?」」」」
……うん、良いリアクションだ。
「とりあえず、軽く食事にしよう」
「「「いらっしゃいませ~」」」
この後、我に返ったリゼ達は、俺に説明責任を問われ、普通に答えられる事は答えた。
当然、リゼ達の「あんた、何者!?」な顔をされたが、現実なんてこんなもんだ。
「リゼ……」
「早まったかもしれないわね」
「どうしよう?」
「が、頑張るしかないわ!」
軽い食事を済ますと、屋敷に帰り、リゼ達の部屋を案内して、そのまま解散。
夕食前に、改めて屋敷内の施設を案内と説明をする。
時間が来て、夕食とお風呂を済ませると、リゼ達に就寝を告げる。
その夜、ちょっと抜け出して、我がダンジョンに行き、ちょっとした「物品」を用意して、翌日を迎えると、リゼ達の装備品を揃える事にした。
「そこまで、して頂く訳には……」
「気にするな」
「でも……」
「既に、リゼ達は俺のクランに入った以上は、最低限の装備を調えて貰う」
「……分かりました」
俺達は、最初にモンスター素材を服にする衣服店に行き、昨日の夜に用意した「シルクスパイダーの糸」を出して、リゼ達の冒険者用の服の作製を依頼した。
シルクスパイダーの糸の価値を知っていたマリは、焦りパニクっていて面白かった。
「アウアウ……」
「大丈夫だ。代金を身体で払え、とは言わないから」
「本当に?」
「ああ」
リゼ達の採寸が終わると、店員が「4日後に、お越しください」と言っているから4日後に再び行くのだが、ちょっとした遊び心から追加の依頼をする。
その後は、今のリゼ達に合わせた武器を買うと屋敷に帰り、リゼ達に戦闘訓練をする事にした。
その日の夕食時に、リゼ達に、この屋敷の主人とも言えるソフィアを紹介した。
「ソフィアです。よろしくお願いします」
「この屋敷の主人とも言えるソフィアだ。
彼女の言葉は俺の言葉だと思ってくれ」
「「「「はい!」」」」
夕食後の雑談で、ソフィアはリゼ達の質問攻めされたが、軽く受け流していた。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。




