お巡りさん、こっちです!
悪人は、正しい日本語も利用します。
ご注意を。
暫くは、毎週土曜日に投稿します。
「「「……」」」
沈黙の後、メグは大きく息を吸って言った。
「お巡りさん、こっちです!」
「待てこら!」
「でも、事案ですよ」
「「……」」
「メグやレイナ達だって、年の離れた可愛い弟が居たら、膝に乗せないのか?」
「「「……ゔ」」」
奥から、アカリに似た大人の女性が現れた。
「お母さん!」
「……あらあら、アカリの甘えん坊さん」
「ち、違うの! これは椅子が足りないから」
「うふふふ」
「お母さん!」
「では、アカリの代わりに乗るか?」
「あらあら。 私、もうオバチャンよ」
「いいや。 まだまだ美しいよ」
「ありがとう」
アカリが俺の膝上に座っている理由を説明し終わると、都合良く姉のヒマリが早帰りで帰ってきた。
「ただいま」
「お帰りなさい、ヒマリ」
「お帰りなさい、ヒマリお姉ちゃん」
「ただいま、お母さんにアカリ」
「お邪魔している」
「シンさん。 本当に来てくれたんですね」
……皮肉を言うんだ。
それなら……
「折角だ。 ちょっと夕食には早いが、どうだ?」
「……良いの?」
「ああ、アカリ。 お金は俺が出すよ」
「やったー!」
「よろしいのですか?」
「ああ」
「……それなら、アカリも喜んでいますし、お誘いをお受けますね」
「ヒマリはどうだ?」
「……アカリが喜んでいるから受けるわ」
「それは良かった」
俺達は、冒険者でも入れる王都で1番高い飯屋に来た。
「いらっしゃい!」
「7人だ。 個室、空いているか?」
「大丈夫ですよ」
「じゃあ、個室で」
「案内しますね」
「あ、あの、本当に大丈夫ですか?」
「問題無い」
俺達は個室に案内された。
「好きなものを好きなだけ食べてくれ」
俺の財布を知っているレイナ達は遠慮なくオーダーした。
「ほら、アカリ達も遠慮するな」
「うん」
「分かったわ」
「分かりました」
約1時間後には、俺以外は市場に上げられたマグロみたいになった。
「幾らだ?」
「合計で、金貨1枚に大銀貨7枚になります」
「「「……き、金貨1枚!?」」」
「安いな。 はい、金貨2枚。 後、釣りは要らないからな」
「よろしいので?」
「釣りは君へのチップだ」
「あ、ありがとうございます!」
大銀貨3枚に釣り合う笑顔だな。
「後、ヒマリ」
「何?」
「今後のヒマリの休日にデートするか?
伯爵位でも、予約しないと入れない店に、それに見合うドレスや宝飾品を身に付けてな。
勿論、その時に着たドレスや身に付けた宝飾品を返せとは言わんぞ」
「……結構です」
……計画通り!
「そうか。 受け入れてくれたか」
「私、結構ですと言いましたが?」
「返事の『結構です』は、承諾の意味だぞ」
「……ごめんなさい」
「何に謝ったんだ?」
「……シンさんが、家に来た事に対して皮肉に近い言い方をしました」
「分かったのなら良いよ」
「済みません」
……スッキリしたー!
「じゃあ、気分直しに、さっき言った事を見返り無しでやろうか?」
「……さっき言った事?」
「伯爵位でも予約……」
「結こ……嫌です! 拒絶します!」
「そうか。 残念だ。
それなら、アカリが行ってみるか?
王城に住む王女様も予約しないと入れない店に行ってみたいか?」
「……」
「どうした、アカリ」
「シンさん。 流石に私でも分かるよ」
「でも、興味は無いのか?
伯爵令嬢達や侯爵令嬢達でさえ、見惚れる様な綺麗なドレスを着る王女に。
そして、王女が着るそんなドレスに」
「……うぅ」
……もう一息かな?
「王女様でさえ、一口食べた時に『こんな美味しい料理は初めて』と言ってしまう料理を」
「……行きます!」
「良し、約束だ! 3日後で良いか?」
「はい!」
「「……アカリ」」
「大丈夫だよ。 シンさんは、ドン引きする様な事を言うけど、騙す様な事は言わないから」
……そこまで、信頼してくれるのは嬉しいな。
「3日後に、アカリを連れ出すけど良いか?」
「……はい」
「後、シンさん……」
「分かっている。 1人だけなのは嫌なんだろ?
2人の分をお持ち帰りして貰うから」
「ありがとう!」
……3日後の夕食の時間前
「この小さな淑女に最高のドレスを」
「「「「「畏まりました!」」」」」
アカリは身体を磨き上げた後は、値段と品質だけを見たら、王女と同等のドレスを着て、宝飾品を身に付けた。
「……ほわ~」
夢心地のアカリを連れて、王都最高の料亭に向けて馬車で移動する。
約8分後に、料亭に到着した。
「アカリ、到着したよ」
「……は、はい!」
「慌てなくていいからな。 アカリ、手を」
「……はい」
こうして、お姫様気分のアカリをエスコートして料亭へと入店した。
個室に入った辺りで魂が浮いてた状態から返って、ガチガチに緊張してたから、冗談を言ったりして緊張を解いた後、2人で美味しい料理を舌鼓した。
……勿論、ナイフとフォークの使い方は、実地でゆっくり教えたよ。
食事が終わると、アカリのお母さんとヒマリの分のお持ち帰りを包んで貰い会計する。
その後は、俺とアカリは一旦アールスバイド大公の屋敷に行った。
いやな。 あのまま帰したら、その夜の内に殺人込みの強盗が押し寄せるからな。
その危険を回避する為だ。
「此処が、あのアールスバイド大公様のお屋敷……」
勝手知る我が屋敷だから、ダンモン達に指示を出す。
「あら? 可愛らしい小さな淑女だわ」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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