じゃあ、フロンは……
新メンバー!
……何か「次回! 城之内、死す」だな。
メグside
「お風呂、気持ち良かったです」
「それは良かったです」
お風呂から上がると、ラノベみたく貴族令嬢の様にメイドさん達が、私の身体を拭いてくれる。
そして、同じ様に薄いけど爽やかな香油を私の全身に優しく塗っていく。
……残念だったわね。
もし、この場がコミカライズされていれば、JCの裸体が描かれている。
それはそれで、喜ぶ似非紳士も居たでしょうが、本来の私の身体はグラビアアイドル並みのスタイルで、お胸様は「K」よ!
「何か、言われまさしたか?」
「いいえ。 良い匂いね」
「ありがとうございます」
私の身体に香油を塗り終わると、やっぱりメイドさん達が用意されたドレスを私に着せる。
「素敵なドレスね」
「ありがとうございます」
メイドさん達から「何処かキツくないですか?」とか聞かれながら、人生初の本物の貴族令嬢が着るドレスを身に纏ったわ。
そして、そのまま私を客室に案内する。
「此方が、メグ様のお部屋でございます」
「……凄い綺麗なお部屋たわ!」
「お褒め頂きありがとうございます。
この屋敷に滞在される間の、メグ様の担当をするフロンです。
何か、ご要望がございましたら、私に申し付けください」
「分かったわ。 では早速だけど、軽食と飲み物をお願いします」
「畏まりました」
シンside
カーライザスとの打ち合わせが終わり、今日までの冒険譚も話し終わると、扉をノックする音が執務室に響く。
「どうぞ」
「失礼します。 メグ様の身嗜みを調え、お部屋にてお休みして頂いております」
「分かった。 メグの部屋に案内してくれ」
入ってきたメイドがカーライザスに視線を送る。
「案内してやれ」
「畏まりました」
廊下を案内されて歩いている時にメイドが言った。
「マイロード、重要度は?」
「重要度は『A』だ」
「畏まりました」
因みに、重要度とは有事の際の優先度で、Aは身内扱いの事だ。
例えると、ナザ○ック訪問後のエンリの妹な。
メイドが扉の前で止まりノックをする。
「メグ様、シン様をお連れしました」
「……どうぞ」
部屋に入ると、メグがリクルートスーツを着て個人面談に臨むサラリーマンみたいな感じで椅子の前に立っていた。
メグの実年齢が24歳らしいから、何となく察したのだろう。
「これからのメグの人生に関わる話をするが、そんな就活の面接みたいな緊張はする必要は無いぞ」
「フロンは……」
「大丈夫だ。 彼女の口から漏れる事は無い」
「分かったわ。 それで、先程の言い回しは……」
「ご推察通り。 俺は転生者で、メグもアイテムボックスを知っているのなら、それなりに嗜んでいると思っていいな?」
「勿論よ。 だから、女神様から貰うチートを魔法系にしたのよ」
「……確かにそうだよな。 武闘系を身に付けて無いなら、魔法系の方が良いよな」
「まあね。 巻き込まれ召喚なのも分かっていたし、ラノベみたく『私の方が真なる聖女だった』みたいなオチじゃないのも分かっていたしね。
それに異世界に行くのなら、やっぱり『魔法』を使ってみたかったし!」
「その気持ちは分かる!」
「でしょう!」
「……さて」
この一言で、多分社会人だったメグは姿勢を正して俺を見つめる。
「話を進める上で、必要な基盤は有ると判断する」
「ええ、大丈夫よ」
「それなら希望は?」
「私、冒険者となってシンと一緒に居たいわ」
「本気か?」
「本気よ!」
「分かった。 実年齢が24歳なら社会人だよな」
「そうよ」
「それなら、守秘義務という言葉の意味も分かるよな?」
「当然よ!」
「それなら……」
メグに俺がダンジョンマスターで魔王クレスである事を話した。
「レイナ達が言っていた魔王がシンだったなんて」
「言っておくが、この世界の魔王はド○クエ系ではなくて、転スラ系だからな」
「この世界の『魔王』は、完全悪ではなくて、どちらかと言えば『調停者』ね」
「そうだ」
「……なる程」
知った情報を整理していたメグが、いきなり目を見開き言った。
「じゃあ、フロンは……」
「俺の配下のダンジョンモンスターだ」
「……やっぱり」
「だから、安心してくれ」
「分かったわ。 それなら安心して色々と頼めるわ」
「ああ。 この都市を含めて、隣国にも大抵の村以上の所には派遣している。
そうだなぁ……アル○ィメットブルー並みだな」
「それって、まさか、ムサシ!?」
「ああ、9番目の……な」
「アレを模倣しているのなら、かなり深くまでしているでしょう?」
「まあな。 やろうと思えば、周辺の国王の命日を全て同じ日の同じ時間に出来るぞ」
「ダンジョンマスターにしか出来ない所業よね」
この後も、夕食の時間になるまで、俺とメグは色々と話し合った。
「……オーク肉のステーキが美味しい!」
夕食は、メグのテーブルマナーに対して不安が有るだろうと、BBQと鉄板焼パーティーにした。
ある程度の時間が経過した所で、2人に声を掛ける事にした。
「レイナとセレス」
「シン、どうしたの?」
「どうしたのです?」
「メグは、冒険者となって俺達のパーティに入るからよろしくな」
「改めて。 私の名前はメグです。
これからよろしくお願いします!」
「よろしく、メグ」
「よろしくです、メグ」
「よろしく。 レイナにセレス」
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