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ああ。 出来るなら……な

あの時の少年の頭が邪魔でし……がふっ!


作者はダイイングメッセージで、最期の力を振り絞って血文字で「ひなプ……」まで書いて命の火が消えた様だ。


この作品、及び前書きは、フィクションであり、実在する全てが無関係です。

 


 シンside


「ちょっと待ってくれ」


 俺は、レイナとセレスに向きを変えて言った。


「レイナとセレスは、今回の件で無理に参加しなくても良いからな」

「……それなら遠慮させて貰うわ」

「私も」

「代わりに、エルフ達の狩りや罠の設置等を学んだらどうだ?」

「……良いの?」


 ……良し!

 レイナが喰い付いた。


「やっぱり、森の中での狩りの技術はエルフ達が、頭1つ分以上は抜きん出ているからな」

「やったわ! セレスも、それで良いわよね?」

「……うん」

「そうと決まれば……」


 そう言って、乗り切れていないセレスを引っ張って近くのエルフに話し掛けた。


「まだ、正式には話を通していないから、応接室で待っていろよ」

「分かったわ」

「済まないが、彼女達を応接室に案内してくれ」


 レイナに捕まったエルフに、そうお願いしたら頭を下げて、レイナ達を何処かに案内を始めた。


「手配を頼む」

「畏まりました」


 フェナエルに侍従していたエルフにお願いした。


「それでは、話し合おうか」

「そうだな」


 俺と女王は、馬鹿な王子の処遇を決める為に集まった情報を精査したが、弁護士が拒否するだろうと予想が立つ程に、負け確定の情報しかなかった。


「聞いていたが、こんなの救けるどころか、擁護のしようが無いな」

「全くだな」


 それでも相手は王子だから話し合いを続ける中、2日後に使いからの返事が届いた。


 因みに、隣国からの返事が2日で届いた理由はダンモンに因る積み重ねのお陰で、これ程の速度を誇る。


 ダンモンに手紙を渡す→1分後に隣国のダンモンに渡る→3分後に隣国の重要人物に渡す。

 25分後に隣国の重要人物から王族に渡る。


 ……こんな感じだ。


 返事の内容を簡単にすると「その様な恥知らずな事をする者は、我が国には居ない」だった。


 要するに、第3王子は国に見捨てられた訳だが、気持ちは分かる。

 地元って事も有るが、結果としてシャイニングランド王国は、周辺の国々と比べて軍事と経済に於いて頭1つ分以上抜きん出んている。

 そんな大国に対して、ノルランド王国は建国して約150年足らずだ。

 俺が誕生して生き残っている周辺の国は、地元のシャイニングランド王国と魔法大国ハイムテインだけだ。


 ……他の周辺の国々の中で、一国は俺自身の手で潰したがな。


 その当時の王族が本当に屑で、唯一まともだったのは、第3側室の第3王女だけだった。

 言っておくが、第3側室は血統だけなら正妃にもなれる可能性が有ったが、政略戦争に負けて家が没落した所為せいだ。

 だから、その母娘おやこだけ生かして、他は隣国からの侵略に便乗して、主要以外の全てを暗殺した。

 因みに隣国が侵略した理由は、その隣国の王太子が彼女に一目惚れしたからだ。


 ……所謂いわゆる、異世界恋愛系のアレだ。


 しかし、その隣国も、その王太子の曾孫が屑野郎の所為で自滅したがな。


 話が逸れた。

 この返事のお陰で、国同士の戦争だけは免れた訳だが、俺は初見の真実の愛は否定派だ。

 そんなのは、約9割は外見だけに惚れたからだ。


「さて、返事が来たがどうする?」

「保護者から縁を切られて、好き勝手出来るのなら決まっている」

「……どうするのだ?」

「公開処刑だ」

「……」


 実は、この時に愛読していた漫画を思い出した訳だが、それは愛読していた漫画の極一部の話で、その時にしていたのは「リアル格ゲー」だ。

 此処で重要なのは「ゲーム」である事で、その漫画では通信機を使って技コマンドを口頭で伝えて「後ろに上体を反らしながら右回し蹴りだ!」とか「タックルをしてからのジャイアントスイングだ!」とかをしていた訳だ。


 今回は、そのネタを参考にしてやろうと思う。

 それと……


「あの馬鹿には懺悔代わりに、もう3日間牢屋に入ってて貰おう」

「……そうだな」



 公開処刑の当日

 最期の晩餐とばかりに、午前6時の朝食は量も質も充分な内容にしてある。

 そして、血で汚れても良い場所として王城の訓練場にした。

 そして、公開処刑なのだから関係するエルフは勿論、希望者全員を招待した。

 お陰で、訓練場の観客席は満杯だ。


 俺は、公開処刑をする為の前口上をした後、武器が入った樽を指して言った。


「さて、その樽の中の全ての武器は、細工等をしていないから、安心して好きな武器を選べ」

「……」

「俺か? 俺は素手で充分だ」

「な!?」

「そんな事よりも、王族という特権階級の者が、自身の感情だけで動くじゃねえよ!」

「それは……」

「何が『真実の愛』だ。 そんな幻想に婚約者がいる女性に手を出すな!

 お陰で、駆り出されたじゃねえか!」

「お前が、人族側の代表か!?」

「……人族側の代表? まあ、確かにそうだな。

 俺は、人族側の代表と言えるな」

「……やっぱり」

「なんせ、アールスバイド大公から全権を任せられたからな」

「アールスバイド大公に!?」

「ああ、そうだ。 今回の件に限りだが、俺の言動の全てが国王陛下の言動でもある」

「……そんな」

「せめてもの慈悲で、俺に傷の1つでも負わせたら公開処刑は止めてやるぞ」

「……本当だな?」

「ああ。 出来るなら……な」

「……分かった」


 さて。 リチェリ嬢に、今回の公開処刑の趣旨を話さないとな。


「リチェリ嬢」

「はい」

「今回の公開処刑だが……」


 俺は、趣旨の内容をリチェリ嬢に説明する。


「……分かりました。 よろしくお願いします」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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