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貴様には殺人の容疑が掛かっている

……目標の文字数に到達していたよ。

メインは次話で!

 


 バナフォンス王子side


 大国シャイニングランドに留学かぁ。


「流石に緊張されておりますか?」

「当たり前だろ! 今や、周辺国家で、大陸の覇を唱えても可笑しくない大国で、更に我が国は歴史が浅いのだからな」

「それが分かっているのなら大丈夫です」


 そんな風に緊張していたボクは、更に緊張する場所に到着した。

 それは、都市イクスリアだ!

 この都市は、王族の外戚であり王族の血統を持つ大貴族が治めていて、その影響力は絶大で、国王が出来ない事も、の大公なら出来ると言われている。

 そんな力に憧れるし痺れるが、粗相すれば我が国に不利を強いるかもしれないから気をつけないといけない。


「バナフォンス王子。 気晴らしに交流会を視察されては如何でしょうか?」

「交流会?」

「はい。 どうやら話に聞きますと、この都市では、定期的にエルフとの交流会をしている模様」

「エルフ!?」

「はい」

「ボクは、エルフをまだ見た事が無いんだ!

 案内を頼む」

「畏まりました」


 初めて見るエルフ族は、全員が見目麗しい外見をしていた。


 ……胸はちょっと残念だが。


 その美しさに心を占領されたボクは言葉を発していた。


「……行くぞ」

「何方へ?」

「決まっている。 エルフ公国へだ!」

「バナフォンス王子! その時間は御座いません!

 シャイニングランド国の留学日が近いのです」

「分かっている」

「分かっているのでしたら、その様な我が儘はお控えください」

「分かっているが、命令する。

 エルフ公国へ向かえ」

「……ぎ、御意」


 こうして、ボクは胸の内の衝動を抑える事が出来ず命令を下した。


 ボクが王子としての強権を振りかざして到着したエルフ公国は素晴らしかった!


 どのエルフも見目麗しく、ボクは目移りする中で、運命の相手と出逢った。


「初めまして。 ボクの名前はバナフォンス。

 貴女の名前は?」

「リチェリです」

「……リチェリ。 なんて素晴らしい名前なんだ。

 正に運命の出逢いだ!」

「……は?」

「リチェリ。 ボクと結婚して欲しい」

「お断りします」

「良かった。 結婚を受……お断りします!?」

「当たり前です。 私には婚約者がいますから」

「……ふ、巫山戯るな!」

「ひぃ!」

「ボクという者が居ながら、婚約者がいるなんて認められるか!

 我が国に連れて帰り、ボクの真実の愛でリチェリを目覚めさせてあげるからね」

「先程から何を言っているのです?

 付き合っていられません」

「何処に行こうとしているんだ? 来い!」

「嫌よ! 貴方に教える義理はありません!」

「リチェリ!」

「ああ、ザイン!」

「何が有った?」

「いきなり、知らない人族から求婚されたの。

 私、はっきりと婚約者がいると言ったのに!」

「申し訳ないが、私はリチェリの婚約者のザイン」

「……貴様が、ボクのリチェリを横から奪おうとする卑怯者だな?」

「「……は!?」」

「王子であるボクから彼女を奪おうとするなんて極刑に値する」

「……な!?」

「ザイン!?」

「……ぐはっ」

「「「「「「「きゃあああーーー!!!」」」」」」」

「ザイン!」

「が……」


 ……周りの悲鳴と、リチェリの悲鳴までは覚えているけど、何故、ボクは牢屋に収監されているんだ?


「やっと目が覚めたか」

「誰だ? ボクはノルランド国の王子だぞ!」

「それがどうした? 貴様には殺人の容疑が掛かっている」

「殺人容疑だと!」

「そうだ。 そして、貴様の身分も従者から聞いている」

「それなら……」

「だからどうした? 私達から見れば平民も王子も等しく人族だ。

 我がエルフの王女を拉致しようとし、その婚約者に重傷を負わせた罪は大きい。

 人族側の責任者を呼んでいる、覚悟するのだな!」


 ……昨日の晩は、水1杯と手の平に収まる大きさのパンが1つだけ。

 それなのに、今朝は量と質が共に充分な内容だった。

 ボクはどうなるんだ?

 それに、エルフが呼んだ人族側の責任者とは誰だ? 


 物音がする?

 誰かが来たのか?


「……エルフか」

「貴様の処分が出た」

「ボクはどうなる?」

「人族側の責任者に聞くんだな」


 こうして、ボクは王宮で見た事の有る訓練場に似た場所に連れて来られた。

 周りの観客席を見れば、全ての席がエルフ達で埋まっているし、王族が観覧する為の貴賓室みたいな場所には、特に美しいエルフが座っている。


 そして、ボクを拘束していた手枷と足枷が外された。


「訓練場の中央に行け」


 ボクは言われるままに、中央に行くと人族の男性とリチェリが立っていた。


「バナフォンスだな?」

「そうだ。 ボクは第3王子のバナフォンスだ」


 そう言うと、その人族の男性が言った。


「これより、このバナフォンスの処刑を始める!」


 ……え!?


 今、何て言った!?

 ボクの処刑と言ったのか?

 そんな!?

 ボクは第3とはいえ、一国の王子だぞ!

 こんな流れで、公開処刑なんてあり得ない!

 侍従達は、きちんと説明したのか?

 幾らなんでも強引過ぎる!


「この者は、処刑されるに相応しい罪を犯した。

 その事を、この者が所属する国に問い合わせた結果、その様な者は、この国に存在しないという返答だ」


 ……何だと!?


「何故、そんな事を問い合わせたかというと、俺達は感情だけで行動する獣では無いからだ。

 その問い合わせに5日間を費やした答えが、先程の返答だ」


 ……5日間も経過していたのか!?




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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