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確かめたいんだけど?

貴族や王族がやらかす「恋愛系騒動」のネタは、各投稿系ネット小説サイトからも参考にさせて頂いております。

ありがとうございます。


 


 ガラガラガラガラ……


 馬車で移動中なのだが、暇潰しにレイナとセレスが御者席に来て、俺は「両手に花」状態だ。


「ねえ、シン」

「何だ、セレス」

「都市イクスリアってどんな所?」

「そうだな。 先ずは規模が王都と同じぐらいだ」

「そんなに大きいの?」

「まあな」

「他には?」

「勇者育成機関の『勇者学園』が存在する」

「勇者学園!?」

「ああ。 冒険者ギルドに併設されている」

「へぇ。 独立していないんだ」

「そうだな。 理由までは知らんがな」


 ……ウソです。


 当時、冒険者ギルドの受付嬢にも協力して貰っていたが、移動中の受付嬢を狙うバカ野郎が出没した為に併設する事になった。


「ふ~ん」

「その勇者学園は、どんな所なの?」

「各地から集められたまだ幼い勇者を、勇者としての教育をしている。

 同時に、その勇者の仲間になる者達も、教育・育成をしている」

「「……へ~」」

「詳しいのね」

「まあ、友達に教えて貰ったんだ」

「……友達、ねぇ」

「そうなんだ~」


 レイナが、ちょっと不機嫌な理由は、俺の「友達」が誰なのか知っているからだ。

 そんな事を考えていると、今日の野営地に到着した。


「到着~」

「それじゃ、手分けして準備を始めましょう」

「ああ」

「分かったわ」


 さて、今日は此処で野営だが、珍しいって程の事じゃないが、今日の野営地に他の馬車が無かった。


「……流石に静かね」

「そうだな」

「私達しか居ないものね」

「「……」」


 セレスの何気ない台詞せりふで、微妙な空気になったが、神々は甘酸っぱいラブコメを求めていないみたいだな。


「……魔力察知に反応が出た。 モンスターだ」

「「分かったわ」」


 向こうは奇襲のつもりだったかもしれないが、俺達は迎撃体勢を整えた状態で待ち構えた。


「……ブラックウルフか」


 7分後、俺達を襲ったブラックウルフを俺の「倉庫」に全て仕舞い終わった。

 どうやら、此処の野営地はブラックウルフが出現するから、誰も使わないみたいだな。


「ブラックウルフは、名前の通りだし、夜に活動するからな」

「そうだね」

「結界を張って寝ようか」

「そうよね」

「賛成~」


 翌日、昨晩の残りに干し肉を加えたスープと白パンで腹を満たして出発した。


 そうして、都市イクスリアまで残り馬車で30分の所で、暴走馬車が俺達の馬車を追い抜いていった。


「何だ?」

「危ないわね!」

「何が有ったの?」

「分からん」


 結局、意味が分からないまま30分後に、都市イクスリアの外壁の正門に到着した俺達は、当たり前の様に貴族用の門から入った。


「カーライザス様がお呼びになっています」

「分かった」

「カーライザスって誰?」

「シンの凄く仲が良い友達で、この都市イクスリアの領主様」

「……え!?」


 セレスの錆付いた「ギギギィ」な効果音が聞こえてきそうな動作をして、驚愕の表情のまま俺を見つめていた。


「……ウソよね?」

「本当よ」

「確かめたいんだけど?」


 セレスは、青褪めながら真剣な顔で聞いてきた。


「どうぞ」

「カーライザスとは、この都市イクスリアの領主様で、国王様に文句が言える大貴族の大公様の事?」

「そうだ」

「そうよ」

「……」

「その、もの凄く偉い人のカーライザスが呼んでいるみたいだから、セレスの相手はレイナに任せる」

「分かったわ」

「……」


 ショックを受けたセレスは、フリーズしている。


「それじゃあ、領主館に向かうぞ。 乗れ」

「は!」


 俺達は、急ぎ領主館に向かい到着すると、玄関にはカーライザス本人が待っていた。


「済まない。 緊急事態なんだ」

「分かった」


 そして、待っていたカーライザスが先頭にして、俺は追従して、それとレイナとセレスは別室で待機となった。


 そして、応接室で俺は話を聞く事になったのだが、本当に緊急事態だった。


「……実は、緊急事態になっているのは『お隣さん』です」

「……エルフ公国か」

「はい」


 この後、更に詳しく聞くと……


「……なる程な。 それは確かに緊急事態だな」

「はい」


 今回の緊急事態の原因は隣国だった。

 約140年前に建国した国「ノルランド」の初代から数えて5代目の第3王子がやらかした。

 その第3王子「バナフォンス」が15歳になったのを期に見聞を広める為に、この国に留学する予定だったのだが、その途中で立ち寄った領地である都市イクスリアで、定期的に開催していたエルフとの交流会で、初めて見たエルフにハマり、予定を無視して王族の権力を行使してエルフ公国に行ったらしい。

 今のエルフ公国は、充分な自己防衛力を持っている為に、門を開けて人族や獣人族等と広く交易をしている。

 まあ、交易していると言っても、たかが数百年でエルフの認識が完全に変わる訳が無い為に、交易を開けているのは工業や商業に従事しているエルフ達が住む第1層のみだ。

 因みに、第2層が一般のエルフ達や生産業に従事しているエルフ達が住んでいるし、第3層はエルフの貴族や王族が住んでいる。

 後、3層に分かれているが、壁等で区切っている訳じゃない。


 それで、その第3王子が何をやらかしたかというと、エルフ公国に到着すると、偶然にも散歩をしていたエルフの女王の第2王女に一目惚れをしてプロポーズをしたのだ。

 それだけなら、まだ一考する価値も有ったが、この第2王女「リチェリ」には同じエルフ族の婚約者が居たのだ。

 更に婚約者が居た事に何故か激怒したバナフォンスは、無理矢理にリチェリを連れて行こうとして、そこを婚約者のザノンが到着して、結果的にバナフォンスが、ザノンに怪我を負わせた訳だ。

 そして、国際問題に発展する前に、仲裁や問題解決の為に、エルフ公国から俺に助けを求めて急使が来た訳だ。


 だから……


「久し振りですね、ファル様」




厳しくも温かいメッセージを待っています!

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