表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

336/361

絶対的な八百長試合と変わらないもの

まあ、別枠のテンプレも偶には良いかなって。

 


「いや、報告する」

「そんな……」

「俺も死にたくないからな」


 勿論、嘘だけどな。


「……終わった」

「それでは、領主様」

「何だ?」

「退室してもよろしいでしょうか?」

「……許可する」


 こうして、俺達は領主館を後にして、宿屋に戻るのだが、馬屋の方が騒がしいから行ってみると、俺達の馬を盗もうとしていた。


 約1時間後に、再び領主館を後にする俺達の姿があった。


 ……マーリムの所の野郎共だったから、領主に丸投げした。


 俺達は泊まる宿屋を選んだ後、散策しながら昼食を何処で食べるか物色していた。

 店から出る客の顔を見て、笑顔だった店を選んだが当たりだった。

 不味い飯を出す店から出る客が、笑顔な訳がないからな。


「美味い!」

「美味いわね!」

「美味しい!」


 店を出ると、俺は言った。


「腹も膨れたし、散策を開始するか」

「「賛成!」」


 特にテンプレさんが現れる事も無く、普通に散策も終わり宿屋で一夜を過ごし、翌日になり朝食を頂いて軽く食休憩した後に出発した。


 ……あ! 勿論、冒険者ギルドに依頼して、今回の事をカーライザスに密告チクった。


 スッキリした気分のまま、カッポカッポと馬車で移動をしていると、4日後に目的の街「ラーオウズ」まで30分の所でトレインされた。


「後は頼む~」

「お前達なら、大丈夫~」

「オレ達は、お前達を忘れないからな~」


 は? 巫山戯んな!


「……雷撃弾ライトニングバレット

「「「……ぎゃ!」」」


 とりあえず、モンスタートレインをしてくれちゃった糞野郎共の両膝を雷撃弾ライトニングバレットで後ろから撃ち抜き、逃げれない様にした。


 現れたモンスターは、灰色狼グレイウルフの群れ20匹だ。

 面倒臭いから俺が瞬殺すると、少し遅れてオーク3匹が現れたが、これも俺が瞬殺して灰色狼グレイウルフも合わせて「倉庫」に仕舞った。

 その後は、糞野郎共の膝を治して、代金代わりに所持金と装備品を没収した後、両足以外を動けない様に連環して、糞野郎共は歩かせ、目的地に向かった。


 目的の街「ラーオウズ」に到着した俺達は事情を説明して、糞野郎共の身柄を街の衛兵に引き渡した。


 身軽になった俺達は、先ずは宿屋を探して部屋を取ると、冒険者ギルドに行き、モンスタートレインの事を話して没収した奴らの冒険者カードを渡した。

 勿論、徴収した装備品等は売った。


「ギルドの規則に則り、罰を与えます」

「ああ、それで良いよ」


 入ったついでに冒険者同士のいさかいのギルドの対応を聞いた後は、依頼掲示板を見ると、当たり前だが美味しい依頼は無かった。


「まあ、当然か」

「当たり前よ」

「そうです」


 依頼掲示板を見た後、俺達は併設している酒場に行き果実水で喉を潤してから、今日をどうするかと話し合っていると、近場から話し声が聞こえた。


「今年の『拳闘大会』が、1週間後だな」

「そうだな」

「今年は、誰が優勝すると思う?」

「去年2連覇で優勝したザクスは大会規定で参加禁止だから、準優勝のマダガじゃないか?」

「まあ、そんな所か」

「分かんねえぞ。 初参加が優勝する場合だってあるからな」

「それもそうだな」

「しかし、変な大会規定だよな。

 2連覇した優勝者は、翌年から3年間出場禁止なんて」

「そうだよなぁ」


 ……はい、俺が決めました。


 いやな。 俺は嫌いなんよ、一強って。

 大会が始まる前から、優勝候補じゃなくて、優勝確定扱いされている奴が居る状態が。

 スポーツ系の漫画だと良く有るだろ?

 大会が近くなると「今年も、あの学校が優勝かぁ」って。

 だから、あの当時に、第1回を開催する際に追加した規定だ。

 それと、この大会規定を削除、または変更しない事を魔法誓約書に誓う事が、次代の当主になる為の前提条件だ。


 聞こえた会話から、今も続いているみたいだな。


 ……視線を感じるな。


「……?」


 視線は、レイナとセレスからか。


「シンは、参加したらダメだからね」

「シンは、ダメです」

「何故だ?」

「絶対的な八百長試合と変わらないもの」

「そうです」

「……ソウデスカ」


 久し振りに参加して、大番狂わせを起こして優勝候補に賭けていた奴らを泣かせようと思っていたのにな。


 しかし、この世界の神は、純粋で小さな女の子には弱いみたいだ。


 冒険者ギルドを後にした俺達は、街を散策するのだが、この街は竜退治物語の拳王ナスターの街でもある為に、拳闘の道場みたいなのが乱立している。

 その1つの前を通るのだが、立地的には良い場所に建っている筈がさびれている上に、門の前で泣いている小さな女の子が居た。


 そして、レイナとセレスが話し掛けた。


「どうしたの?」

「良ければ、お姉さん達に話してくれないかな?」

「……うん。 あのね……」


 小さな女の子が話した内容だが、今年こそ大会優勝を目指していた次期道場主の兄が襲撃されて、今年の大会出場は絶望らしい。

 完全治癒パーフェクトヒールなら、大丈夫みたいだが、使える奴は居ないし、払える金も無いらしい。

 後、道場が寂れている理由は、兄が次期道場主に選ばれた時に、次期道場主を競っていた友人が脱退したのだが、それ以降に悪い噂が出始めて、それに合わせて道場生が闇討ちに遭う様になり、道場生が次々に脱退した為らしい。


 ……剣と魔法の世界で、なんちゅうテンプレが発生しているんだ!


「はぁ。 次期道場主が、兄ではなく姉なら、る○うに剣心みたいで面白かったのにな」


 しかし!

 此処で、熱核並みの攻撃を俺は喰らった。


「助けて、お兄ちゃん!」


 小さな女の子の、袖摘みからの上目使いで涙貯め懇願の攻撃を受けた俺は、この道場の再興に繋がる大会参加を約束したのだった。


 1時間後、俺は小さな女の子の家であり拳闘道場の「ラシトル拳闘道場」の道場生として大会参加をした。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ