表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

333/361

……義理堅いわね。

名前のストックが……

 


 ギバン達が俺を気遣い、約1時間程の休憩してから移動した。


「さあ、凱旋だ!」


 勿論、各ミノタウロスは、俺の「倉庫」に回収済みなのは言うまでもない。


「勝利だー!」


 都市に戻ると、俺が代表して宣言した。


「「「「「「「「「「「「「「おおーーー!!!」」」」」」」」」」」」」」


 俺は、ミノタウロスキングの魔石だけを貰い、後は全て参加した冒険者達に分配した。


 ……即物的な理由でも、冒険者達から英雄扱いされて大変だったよ。


 ただ、レイナやセレスの装備品に使ったモンスター素材は、それ以上だからな。

 それで誤魔化す意味でも、ミノタウロスキングの魔石を貰った訳だ。


 そして、諸々の後始末が終わると、冒険者ギルドに領主が来て、俺達は冒険者を代表して褒賞された。

 当然だが、領主と冒険者ギルドから特別報酬が出たが、合計で1人当たり金貨3枚だった。


 ……どうやら、冒険者ギルドとしては思っていた以上に危機感を感じていたみたいだ。


 こうして、一区切り付いたと思って、レイナとセレスに聞いてみたら「いいよ」と言ったから、次の物語の舞台になった街に向かう事にした。


「次の物語の舞台になる街は?」

「ラーオウズだ」

「拳王ナスターの『竜退治物語』だね」

「わあ!」


 ネタバレをしよう!

 コレも、約170年前に俺が分身体アバターでやらかしたのが、元になった物語だ。

 因みに、物語の方の内容は、とある長閑のどかな街に突然、巨大なドラゴン2匹が現れて、2匹の内1匹が降りて人族の言葉を発した。


「5日後にまた来る。 その時にハイオーク30匹に、同じ重さの果実を用意する様に。

 用意出来なければ、この街を瓦礫に変える」


 ……と。

 しかし、街は言われた量を当日までに揃える事が出来なかった。

 そして、暴れ始める2匹のドラゴンの前に1人の冒険者が現れて、その冒険者が話せない方のドラゴンを討伐して、話せる方のドラゴンを追い払った。

 その冒険者が、素手で戦った事で、その冒険者は「拳王」と二つ名が付き、更に拳王が地元のとある食材を気に入り、街の特産品になって街は平和になり、そして、特産品で街の皆が幸せになりましたとさ。


 ……が、今日こんにちまでに知られている物語の中身だ。


 実際は、当時の領主から秘密裏に送られた「お願いの手紙」から、領主の執政を邪魔する老害を何とかして欲しい、という内容だった。

 そこで、リオンに討伐対象になっているドラゴンか、群れで爪弾きにされているクズなドラゴンを連れてくる様にお願いしたら、3日後に連れて来た。

 それで、そのドラゴンにリオンが「そこの人族おれを殺せたら解放してやる」と、言った訳だ。


 こうして、マッチポンプで街の住民達の支持を背にして、領主に要求した訳だ。

 その結果、老害が邪魔が出来ず、埋もれていた食材は日の目を見て特産品となり、更なる拳王おれへの評判が上がった。

 その評判を、良しとしない老害が拳王おれに暗殺者を送った事で、老害の悪事が表沙汰になり、老害を追放する事で、領主の打ち出す「良策」が次々に結果を出して街が潤った……ってのが裏の史実だ。

 勿論、追放した老害が彷徨うろつくのはウザいからグシャぽいした。


 あの当時は、究極な青な真似をして、ダンモンを各地に派遣していたから、色々な所から様々な情報が入って来たんだよ。

 その結果が「助けて、ド○えも~ん」な「お願いの手紙」な訳だ。

 それに、俺の性格を正確に知っているダンモンから「○○未亡人が解熱剤を欲しがっている」なんて情報を貰った事もある。 


 ……勿論、喜んで解熱剤を注射しに行きました。


 さて、今日の目的地の町「ガザグルド」に1時間後に到着予定なのだが、俺はテンプレさんと「相互援助」の契約を交わしていないよな? 

 何故……


「きゃあああー! 救けてーーー!」


 女性の救けを呼ぶ声が発生するんだ?


 ……行くけどさ。


 悲鳴元に到着すると、盗賊共に囲まれた馬車付きの女性達だった。

 ご丁寧にも、彼女達の近くには「物言わぬ」男性の死体が転がっていたし、彼女達の最後の砦が、1人だけ戦闘力を持った女冒険者で、最後の力を振り絞って牽制しているが、盗賊共は勝ちを確信しているのか、ハイエナの群れの狩りみたいな事をしている。


 ……要するに甚振いたぶっている。


「レイナにセレス、頑張れよ」

「分かっているわよ!」

「頑張ります!」


 約8分後には、盗賊共は拘束されアジトを吐かせている最中だ……俺が。

 レイナとセレスは、俺が渡した回復のポーションを配っている。


 更に10分後に、盗賊共はアジトの場所を吐いた為に、後処理を任せて俺は、盗賊共のアジトに向かった。



 レイナside


「危ない所をありがとうございます」

「気にしないで」

「そういう訳にはいきません」


 ……義理堅いわね。


「それなら、感謝の気持ちは受け取るわ」

「ありがとうございます。

 それで、お礼なのですが……」

「それはちょっと待って」

「何故ですか?」

「今、シンが盗賊共のアジトに向かっているから」

「……はあ」

「まあ、30分ぐらいで戻るから、その間に後片付けをしてしまいしょう」

「戻ってくるという事は、斥候の様に場所を確認しに行っているのでしょうか?」


 ……シンが斥候?


「違うわよ。 壊滅しに行っているのよ」

「あの方は、強いのでしょうか?」

「強いわよ」

「盗賊の討伐を、貴女達2人にさせて、あの方は何もしていなかったのに?」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ