それは断る時の言葉です!
俺tueeeeeー!が出来るなら、あの「笛」は欲しいな。
そう聞いた俺に対して、セレスは静かに微笑んだ。
「妹がね、奴隷として売られたの」
「……そうか」
……重いって!
「セレスが冒険者になったのも……」
「うん。 何時か、出会った時に買えるように、ね」
「あまり意味が無いが、名前は?」
「ミリス」
「ミリスだな」
「うん」
「俺の知り合いに伝えておく」
「ありがとう、シン」
「さ、戻ろう」
「……そうだね」
こうして、セレスが先に行くが、俺は呟く。
「聞いていたな?」
「は!」
「総員、調査だ。 状況に因っては購入」
「は!」
俺の後ろの建物の陰で感じていた気配が消えた。
「どうしたの、シン」
「いや、今行く」
「……?」
翌日も、森に行きモンスター狩りに勤しんだ。
「レイナ! 魔法を放つタイミングが遅いぞ」
「分かっているわよ!」
「セレス! 更に一歩踏み込む」
「うん!」
ある程度の強さになると、乱戦の方が身体の使い方が分かり易い場合もあるし、対応力が上がる為に、例の「笛」を使ってモンスターを大量に引き寄せて2人は戦っている。
「ハァハァ……」
「……んく」
「流石に3連続はキツかったな」
……18分後
「確かに3連続はキツかったけど、身体の使い方を学ぶにはちょうど良いわね」
「そうだけど、キツいー!」
1時間の休憩を取った後、俺達は更に奥へと移動した。
「ちょっと私達には難しいんじゃない?」
「そうですよ!」
「いや、俺の戦い方を見て貰おうかと思ってな」
「……分かったわ」
「……分かったよ」
「それじゃあ……聖方守護結界」
俺は、2人に対モンスター用の防御結界を張った。
「これで、中位のSランクモンスターの攻撃にも3日は保つ結界を張った」
「中位のSランクモンスター!?」
「……凄い」
「まあ、見ててくれ」
そして、俺は笛を吹く。
……1時間後
「「……」」
その光景に、2人は乙女がしていけないレベルで大きく口を開けていた。
「まあ。 こんなもんかな」
「あははは……」
「シン……」
流石に、色々とやりながらでも350年近くも生きていれば、当時の技術や境地ぐらいには辿り着く訳で、両手を大魔王バ○ンのカラミティエ○ドみたいな状態にして、曹○の陣営に単身で乗り込み、数百の曹兵を相手に戦った○狼みたいに、舞う様に立ち回り、俺を中心にBランクモンスターも含むモンスターの屍が一面に広がっていた。
「幾ら強いと言っても……」
「まさか、Bランクモンスターを大量に含むモンスターの大群を相手に素手で全て討伐するなんて……」
「しかも、無傷なんて……」
「本当に……」
「「化け物!」」
「2人とも、化け物は無いだろ?」
「化け物でも、控えめな呼び名よ!」
「そうよねぇ。 正直、化け物より上の存在の……魔王ね!」
「魔王は無いだろ、魔王は!」
「ごめんなさい」
「流石に魔王は無いから」
「妙案かと思ったけど、確かにそうよね」
「そうだよ」
……まあ、世界公認の本物の「魔王」だけどな。
勿論、売る時の素材としての配慮も充分にした。
手刀で首を斬ったり、2本貫手で眉間を貫いたり、発勁と1○cmの爆弾を足した様な一撃を心臓を狙って放ったりした。
「……5日後で良いから」
「ありがとうございます……」
あの後、都市に戻り、冒険者ギルドの解体場に受付嬢と一緒に行き、テーブルに今日の成果を「全て」置いたら、受付嬢の顔色が一気に青くなった。
「解体長!」
「な、何だ?」
「ほい」
俺は、解体長に金貨5枚を渡す。
「仕事終わりの水代で、1日1枚な」
「野郎共! やる事は分かっているな!」
「「「「「「「「おう!!!」」」」」」」」
「全てのモンスターの解体を完璧に処理するぞ!」
「「「「「「「「おぉ!!!」」」」」」」」
解体長が、全員に見える様に俺が渡した金貨5枚を掲げた。
「はい。 受付嬢にも」
受付嬢に大銀貨5枚を渡す。
「……程々にお願いしますね」
「善処する」
「それは断る時の言葉です!」
「あははは!」
翌日、俺の戦い方を見たレイナとセレスは、自分なりに解釈をして、自身の戦い方に組み込んでいた。
「……ふぅ」
「……はぁ」
「昨日よりも良くなっているぞ」
レイナが聞いてきた。
「本当?」
「ああ」
「良し!」
次にセレスが聞いてきた。
「本当ですか?」
「勿論だ」
「やったー!」
……今回討伐したモンスターは、次の街に廻そう。
更に翌日だが、今日も森に行こうと思っていたら、朝食後の食休憩中に手紙を携えた使者が現れた。
「主より手紙を預かってきました。
可能であれば、返事を頂けないでしょうか?」
「分かった」
俺は手紙を読むと、簡単に言えば領主が俺達に会いたいみたいだ。
「ご招待に応じたいと思います」
「ありがとうございます」
こうして、俺達はアポ無しで領主館に呼ばれる事になり、使者にドナドナされた。
「私の招待に応じて貰い感謝するぞ」
「領主様。 お招き頂き光栄でございます」
「冒険者に、貴族同士がする言葉使いを期待していない
敬語等は無しで構わない」
「そうか。 初めまして。 冒険者のシンだ」
「初めまして。 仲間のレイナです」
「初めまして。 仲間のセレスです」
玄関ホールでの挨拶が終わると、応接室に案内された。
「改めて礼を言う。 招待に応じて貰い感謝する」
「腹の探り合いは苦手だ。 本題を」
「分かった。 実は……」
話の内容は笑えなかった。
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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