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嫌だね。まだ死にたくない

忘れがちですが、主人公はダンジョンマスターです。

 


 今日の授業が終わり、俺達は明日のダンジョン攻略に向けて買い物に来ていたが、全て冒険者ギルドの複合ショッピングモールで買い揃える事が出来る様にしてある。


「……パーティーとして必要な物や、個人で必要な物も買ったわね。

 他に買った方が良いと思える物が有る?」

「「「「「「……」」」」」」

「無いみたいね。 それじゃあ、解さ……」

「待った」

「何、シン」

「皆、冒険者カードは持っているのか?」

「失礼ね。 持っているわよ」


 そう言ってマナは自身の冒険者カードを俺に見せた。


「Cランク……」

「当然よ」


 この後、マナ以外も冒険者カードを見せて貰ったが、全員がCランクだった。


「そういうシンは?」

「ほい」

「「「「「「……Aランク!」」」」」」


 ……ランクは偽造ですが、何か?


 これだけの年数が過ぎると、主要なポストは何らかの影響を俺から受けているから、こういう偽造はお手の物だ。


「……やっぱりそうよねぇ」

「あれだけの強さだしね」

「規格外ってやつよね」

「……納得です」

「道理だな」

「……化け物?」

「「「「「それ!」」」」」

「……おい?」


 この後は解散となり、俺はソフィアに逢いに行った。


「……と、いう訳で酷くないか?」

「ふふ。 それだけ打ち解けたからじゃない」

「そうか?」

「そうよ」

「……ソフィア」

「何、シン」

「ソフィアは幸せか?」

「当たり前じゃない」

「本当か?」

「その質問は、数百年間で数えるのを止めるぐらい聞かれたけれど、答えは同じよ。

 わたくしは、シンを愛している」

「……ありがとう、ソフィア」


 その後、ソフィアの華を大輪に咲かせた。


「シン、行ってらっしゃい」

「行ってくるよ、ソフィア」


 何とか皆の夕食時間に間に合い、静かながら穏やかな夕食を終わらせ、明日のダンジョン攻略の打ち合わせを済ませ、風呂に入り、隣接している女子風呂からはマナ達の楽しそうな声が聞こえた。

 クルトは、平然としていたが、右耳は女子風呂の方を向いていた。

 ラギは、女子風呂の方に背を向いて恥ずかしがっていたが風呂からは出ようとはしなかった。

 俺は、堂々と女子風呂に身体を向けて会話を聞いていたが、残念ながら内容は恋バナでは無かった。


 翌日のダンジョン攻略日で、マナ達は意気揚々といった雰囲気を出していた。


「皆、目標は10階層よ!」

「「「「「「おー!」」」」」」


 ダンジョンマスターの俺としては、自分のダンジョンを日々改良をし、進化を心掛けて来た。

 1つの階層の広さが倍になった為に、次の階層に行く為の形式が「迷路」の場合は「正解ルート」を3つにしているが、定期的に変えている。

 それに合わせて壁に擬態するモンスターを増やして、更にモンスターの出現場所等も変えているから、正に冒険者泣かせだな。

 まあ、その変更を緻密な計算ではなく、積み重ねた経験からでもなく、サイコロの出た「目」で決めている辺りが質が悪いと言えるな。

 つまり、ダンジョンの地図を売るという商売が成り立たない訳だ。

 勿論、それだけだと客足が遠退くから、変更直後は1ランク上の宝箱を放出している。

 更に、25階層より下には3ランク上の宝箱を出して高ランク冒険者達を誘致している。


 最後に残念な報告としては、約100年前にクーデターが起きてセビリアナの当時の領主が主犯だった為に一気に衰退して、今ではイクスリアが「王城が無い王都」になった。

 そして、移住していたエルフ達は、イクスリアの森のエルフの都市に移動した。


 当時の女王や妹のフェナエルも今も健在で、現在はフェナエルはアールスバイド家の名誉顧問みたいな立場になっている。

 後、フェナエルは美しく気高く成長して、シャイニングランド王国や周辺諸国では、最も美しい女性エルフの地位を獲得している。


 話がそれたが、現在もそんな事をしているから心躍るダンジョンになっている。


「小さい子が一生懸命に薬草を採取しているわね」

「そうだな」


 勿論、1階層の薬草の林も健在だ。


「ラギ、薬草を採取してこい」

「嫌だね。まだ死にたくない」

「……知っていたか」

「当たり前だ! このダンジョンの常識だ!」

「つまらん」

「シン! お前なぁ」

「まあ、新しい冒険者が来る度に犠牲者が出ているからね」

「そうよね。 情報収集の大切さを知らないバカな冒険者がおちいる、このダンジョンの最初の罠よね」

「「「「「同感」」」」」


 あれから変わらず、この薬草の林は小さな子供達の「場」にしてあるから、そこに侵入する馬鹿は問答無用で「グシャポイ」している。


 ちょっとラギをイジりながら2階層に向かう俺達だが、あっさりと10階層のエリアボスのゴブリンジェネラルを倒した。


「やっぱり楽勝だったわね」

「当然でしょ!」

「勇者であるアリナも居るしね」


 あの頃から変わらず10階層まではチュートリアルなのだ。

 その証拠として、10階層のエリアボスであるゴブリンジェネラルを倒した時だけの別途で宝箱が有る。

 中身は、ゴブリンジェネラルの顔を模したメダルで、今では、このメダルがCランク試験を受ける為の前提条件になっている。


 マナ達全員が、Cランク冒険者なんだから、既に攻略済みな為に、尚更の楽勝だった訳だ。

 当然、チュートリアルだから、ダンジョン内を定期的に変更する様な事はしていない。


「思っていた以上に早く到達したから、下の階層に行ってみない?」


 そんな提案を、マナがした。



厳しくも温かいメッセージを待っています!

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