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滅相もないです!

教えておかないと、色々と不便ですから。

 


 納得したマナ達が、メニュー表を見て数分後にスタッフを呼び、全く遠慮の無いオーダーを始めた。


「全く、遠慮が無いな」

「「「「「奢りだから!」」」」」


 ……全員が「腹八分」を無視して満腹になるまで食べた。


「……全く。奢りとはいえ、食べ過ぎだ」

「「「「「ご馳走様でした!」」」」」


 食後のジュースを飲みながら雑談をしていると、扉からノックする音が響く。


「どうぞ」

「失礼します。シン様にお会いしたい方が来られたのですが、よろしいでしょうか?」

「誰?」

「カーライザス様夫妻です」

「構わない。通せ」

「畏まりました」

「シン、誰?」

「来たら教えるよ」

「「「「「……?」」」」」


 スタッフが再びノックして入って来た。


「カーライザス様夫妻をお連れしました」

「お久しぶりです、シンさん」

「お久しぶりです、シン様」

「久しぶりだな、2人共」

「シン、誰だ?」


 ラギが、解答をうながす。


「イクスリアの領主と奥さん」

「初めまして。この都市イクスリアの領主で、名前はカーライザス=メイズ=アールスバイドだ」

「初めまして。正室のアクアディアです」


 2人が名乗った途端、マナ達は椅子から降りてひざまずく。


「公式の場では無いのだから、楽にしてくれ。」

「「「「「……はい」」」」」


 スタッフが、予備の椅子2脚を持って来て2人を座らせる。


「シンさん。この方達は?」

「勇者学園での仲間だ」

「シンさんの仲間だなんて、優秀なんだね」

「滅相もないです!」


 マナが慌てて返した。


「シン様。勇者学園での話をお伺いしてもよろしいでしょうか?」

「勿論だ」


 こうして、しばらく雑談すると、2人が退室した。


 すると……


「「「「「……はぁあああーーー……」」」」」


 マナ達が脱力した。


「大丈夫か?」

「シン、お前なあ」

「アールスバイド大公は、このシャイニングランド国国王と同等の権威と発言力を持った方だよ」

「しかも降嫁なされたとはいえ、夫人はこの国の第3王女殿下なんだよ!」

「そんな雲の上の方と居て緊張しない方が可笑しいの!」

「そうだよぅ」

「……緊張した~」


 因みに、あの2人には、結婚式の5日後に俺の正体を教えてある。



 翌日、俺達は選抜科のBクラスに在籍する事になる。

 このBクラスとは、まだ勇者とチームを組んでいない者達が居るクラスだ。

 Aクラスには勇者チームが3組存在して、その内1組が国内の治安維持行脚に行っている。

 そして、チームメンバーが居ない勇者が2人居て、Bクラスにはチームが俺達のチームも入れて5組存在する。

 因みに、フリーの勇者は男1人女1人だ。


「……以上だ」

「「「「「「ありがとうございます!」」」」」」

「完成は15日後だ」


 俺達は、選抜科専属のドワーフ族の鍛冶師「ギルソン」に武具を製作して貰う為に、身体の採寸して武具の希望を聞いて貰い、マナ達の武器を振るう時の動きを見て貰っていた。

 そして、全て終わると先程の台詞セリフだ。


 因みに、武器の素材は魔鋼鉄で、防具はCランクのモンスター素材となる。

 そして、選抜科のAランクになると、武器はミスリル製になり、防具はBランクのモンスター素材になる。

 勿論、それ以上の武具を持っていたら、それを使うのを許可している。


 ……まあ、死なれたら、注目を浴びさせる広告塔の役目が果たせないからな。


 翌日からは、本格的にダンジョンに潜る為の鍛練が始まった。

 最初の1時間は薬草等の薬学から始まりダンジョンに付いての基礎知識を復習して、その後は昼食までみっちりと魔力制御や操作の鍛練を行う。

 昼食込みの昼休憩を2時間取り、午後からは魔法の時間で2時間やり、最後に実技で、主に対人戦だ。

 モンスターなんて、外やダンジョンに行けば幾らでも居るからな。


 ……そして、15日後となり、マナ達の武具の受け渡し日だ。


「……素晴らしいわ!」

「凄い!」

「凄いわ!」

「素晴らしいです!」

「……流石だ!」


 俺は自前の武具が有るから貰ってない。

 ……っていうか、この専属鍛冶師ギルソンは、初めてイクスリアに来たドワーフ達の纏め役の「ガシャク」の息子だ。

 ドワーフ族もエルフ族程じゃないが、長命種でドワーフ族は約300年生きる。

 そんな訳で、そういう事には口が堅いが、念押しして喋らない様にお願いしている。


 因みに、俺が装備しているのは、そのガシャクの傑作だ。

 だから……


「直ぐにでも、その装備を外させてやるわい!」

「頑張れよ」

「ふん!」


 そんな会話をすれば、当然気になるマナ達が……


「どういう事?」

「俺が、装備している武具は、とあるドワーフ族が打った武具だからな」

「……なる程な。入手方法は兎も角、あのドワーフ族が、まだ到達していない域の武具を身に付けている訳か」

「そういう事だ」

「シンも性格ひとが悪いね」

「失礼な。激励だよ。激励」


 それから更に3日が経過して、今日は勇者との「顔合わせ」だ。

 フリーの勇者が男1人と女1人だったのだが、男の方が売れてしまった。

 だから、残った女勇者の争奪戦が始まって、やっと俺達の順番が廻った。

 この「顔合わせ」が終わるまでは勇者との接触は禁止にしている。

 それは、勇者側に選ぶ権利が有る以上は、勇者が判断する時間が必要だからだ。

 そんな訳で、1番の新参チームである俺達の査定が終わり「顔合わせ」となった。


「初めまして。勇者の『アリナ』よ」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


勇者判別法と捜し方を確立した主人公は、国内全ての人が居る所にダンモンを配置しているので、漏れがありません。

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