表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

282/361

では、試験の結果発表を開始します

新章の最初ぐらいは爽やかな王道を。

 


 周りを確認していると、総合受付の方から1人の男性が近付いて来た。


「此処はガキが居ていい場所じゃないぜ」

「誰だ?」

「オレは、勇者学園の職員だ」

「その職員が何の用だ?」

「お前、勇者学園の入学試験を受けに来たんだろ?

 毎回、お前みたいに遅れて来て迷子みたいな奴が出るんだ。

 だから、こうして見張っていたんだ」


 そう言いながら、俺の腕を掴み遠慮なく移動し、勇者学園候補科の講堂に入れられて、胸に番号札を付けた。


「頑張れよ」

「まあ、第三者として入試を確認するのも有りか」


 ……3分後、入試に付いての説明が始まり、終わると前の席から30人を1セットで順次移動を開始した。


 数十分後、俺を含めた最後の30人が番号で呼ばれて移動する。


 移動先は学校の教室風の部屋で、此処で読み書き計算の試験が行われると説明された。


「……では、始め」


 ……90分後


「……止め」


 何人かは知り合いみたいで、お互いに「どうだった?」とか「あの問の答えは?」とか言っている。


「次は実技です。 付いて来なさい」


 そう言われて30人が移動を開始し、射撃訓練場みたいな場所に到着すると、また説明される。


「……以上だ。 では、番号を呼ばれた者は所定の位置へ」


 番号を呼ばれた者達は言われた通りに移動して、職員の指示に従い魔法を放つ。


 ……そう、アレだ!


 異世界ラノベ系の主人公達の誰もが入試でやらかす「アレ」なのだ!

 因みに、何処かの賢者の孫みたいに、俺は革命を起こしていないから、未だに詠唱魔法が主流だ。

 凄腕ベテランが短縮詠唱、天才が詠唱破棄というのが常識となっている。


「次、132番」

「はい! ……風矢ウィンドアロー!」

「凄い! 短縮詠唱だ」


 確かに外見年齢から判断すれば頑張った方だけど、魔力制御も射出速度に威力がイマイチだ。


「……よろしい。次133番」

「はい! ……」


 こうして、魔法を放てただけから、短縮詠唱が出来る者と色々な内容で進行して、残りは俺と俺の前の少女だけとなった。


 ……鮮やかな赤毛と赤眼に勝ち気な表情で如何にもな少女だよなぁ。


「次、149番」

「はい! 見てなさい。これが本物の魔法よ!

 燃やし尽くせ、火槍ファイヤーランス!」


 異世界系ラノベの転生した主人公がやらかす様な威力を出した火槍ファイヤーランスが的に刺さると的が燃え灰となり、的を貫通した火槍ファイヤーランスは壁に刺さり消えた。


「素晴らし威力でした。 次、150番」

「はい」


 勿論、周りの興奮が収まらずにいて「凄い魔法だ」とか「選抜科に直ぐに行くんじゃ」とか言っている。

 少女も、ドヤ顔で「当然の結果よ!」となっていた。


 ……高くなった鼻をへし折りたい!


「……火矢ファイヤーアロー

「ふん。 詠唱破棄は褒めてあげるけど、火矢ファイヤーアローねぇ」


 少女の見下した声を聞いたが無視して放った火矢ファイヤーアローは、一瞬で的を射抜き壁に刺さり、3秒遅れて的は燃えだし炭となった。


「な!」

「まだまだだね」


 此処で、少女に視線を向け、何処かのテニス少年の決め台詞セリフを吐いた。


「魔力制御が素晴らし魔法でした。

 次は、物理戦闘の試験です。 付いて来なさい」


 俺達は戦闘鍛錬場へと移動するのだが、俺と少女以外は、先程の「魔法合戦」の話題で盛り上がっている。

 少女はチラチラと後ろの俺を睨んでいる。


「私語は慎む様に」


 そう職員に言われてやっと静かになった。


 戦闘鍛錬場に到着した俺達を待っていたのは、俺の1つ前の組で、1人だけ力尽きたみたいに倒れていた。


「何が有ったのですか?」

「この倒れている子が、かなり熱意が有ったので、最後の組が来るまで相手をしていたんですよ」

「そうですか」

「君、最後の組が来たから移動しなさい」

「……はい。 ありがとうございました」


 最後の1つ前の組が移動して、俺達の物理戦闘の試験が開始された。

 職員から説明を受けて受験生は模擬戦用の木剣や木槍等を選び物理戦闘の試験を受けていった。


 ……此処でも、赤毛赤眼の少女は木槍を選び、素晴らし戦闘をみせた。


「素晴らし戦闘だった。次、150番」

「はい」


 流石に300年も生きていれば、模擬戦の力加減もプロ級で、見事に勝ち寄りの接戦を演じて見せた。


「……素晴らし戦闘だった。これにて、本日の試験は全て終了した。

 職員の指示に従って移動し結果を待つように」


 また移動して、最初の筆記試験を受けた部屋で待っていると、約20分後に別の職員が来て1枚の用紙を渡した。


「では、試験の結果発表を開始します」


 職員は番号を言い淡々と「合格」と「不合格」を告げていったが……


「143番は不合格」

「ちょっと待て!」

「何か?」

「ボクは合格の筈だ!」

「いいえ。貴方は不合格です。全ての試験で合格基準を満たしておりません」

「そんな試験など、どうでもいい!

 ボクは、ヒシジサン伯爵の次男だぞ」

「……なる程。 言っている意味が分かりました」

「それなら……」

「ですが、結果は変わりません」

「我がヒシジサン伯爵に逆らうのだな」

「貴方こそ、分かっているのですか?」

「何がだ?」

「この勇者学園が何処に建ち、誰が最高責任者なのかを」

「そんな事を、ボクが知る必要は無いな」

「では教えましょう。この勇者学園の最高責任者の名はアールスバイド大公閣下です」

「……あ!」

「思い出したみたいですね。 では、この事は上に報告させて頂きます」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。


アニメ的な所で、次話をお楽しみに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ