もう、いいのか?
まあ、こういう事もあります。
後、喫茶店は3層に分けた。
店の出入り口から1番近いエリアを普通の喫茶店にして、中間のエリアは貴族令嬢のお茶会風にして、1番奥のエリアは個室にした。
それと、中間のお茶会風エリアでは、服の上から着れる薄い生地の足首まであるコートみたいなのを有料で貸し出している。
コレを着れば、パッと見は貴族令嬢のドレスに見れるし、当然、小道具も用意している。
まあ、要するに気分を盛り上げる為だ。
それと、野郎共はお断りの店だから「酒」は出さないし、朝は兎も角、閉店時間は他の店よりも早く閉める予定だ。
次に店の自衛手段だが、この都市は、女性だけの冒険者チームの比率が他より高い。
だから、冒険者ギルドに依頼を出して、女性冒険者チームを日替わりで派遣する様にした。
報酬は、通常の依頼報酬と、喫茶店でのランチの無料だ。
それで、喫茶店の護衛の責任者はオークションで落札した副騎士団長のレイナにした。
勿論、身体の欠損を完全に治してから美味しく頂きました。
「喫茶店の護衛を頼むな」
「はっ! お任せください」
「そうか。頑張ったら夜に、ご褒美をやるからな」
「……はい、旦那様ぁ」
後で聞いたが、依頼報酬は、この手の内容にしては少し高めな上に、ランチが無料という「美味しい依頼」の為に、ランク関係無く女性冒険者チームが殺到して、多少ではあるが血が流れ、ギルドマスターが雷を落としたらしい。
最後に、セラリア王女殿下から、後ろ盾になる証明書を店内に飾れば完成だ。
何故なら、ある意味、この喫茶店はソフィアの店でもあるからな。
諸費用と護衛以外は、ほぼソフィアが担当していて、実に楽しそうに陣頭指揮を取っていたよ。
因みに、辺境伯以上は、基本的には2階の「ぼったくりVIPルーム」を担当して貰うつもりだ。
2階のVIPルームを合わせて、喫茶店の総管理を元王妃にお願いした。
他の奴隷も元とはいえ王妃なら文句は無いだろう。
後、オークションで悪役令嬢かと思って落札しら、真面目で一所懸命な頑張り屋さんなお嬢さんだった。
さて、セラリア王女殿下の伝手で奴隷達の研修も終わり喫茶店をオープンしたが、午前中には鉄を大量に使った別荘が全て埋まった。
全く!
奴隷は、法律上は所有物なんよ。
だから、買い主の許可を得ずに何かすれば処罰の対象となる。
奴隷とはいえ、約1年前までは、何処かの国の王宮で、「うふふ。おほほほ」と言っていた本物の貴族令嬢だから、気持ちは分かるが予想以上の早さで暴走していた。
6日後、既にファンクラブ的な組織が発足され、各ファンクラブのリーダー達の話し合いで協定が結ばれ、我が喫茶店は、「非戦闘領域」に指定された。
何故、そんな事が分かるかというと、俺が単独で店の様子を見る為に客として行くと、奴隷達が、家族か恋人にしか見せない様な、頬を赤色に淡く染めて穏やかな笑顔を俺に見せたからだ。
まあ、何人かは昨日の夜に楽しんだからだと思うが。
しかし、そんな事は知らないファンクラブの野郎共は嫉妬に狂い、「ちょっと体育館の裏に来い!」的な誘いを受けた。
そして、ファンクラブの野郎共から意味不明な説明を受けた訳だ。
例えば「お前みたいなガキを相手にする訳が無いだろ!」とか「レーニちゃんはオレに気が有るんだよ!」とかだな。
この後は、見せしめで俺を袋叩きにするみたいだな。
「ぐぅ……」
「ぅげぇ……」
「ハァハァハァ……」
当然の返り討ちだが何か?
「「「「2度と来ないでください!」」」」
出禁にしてやった。
店の利益?
そんなもん、赤字でも構わん。
あの喫茶店は、奴隷達のストレス解消が目的だからな。
俺は、お人形さんには興味は無い!
午後3時前に気紛れで冒険者ギルドに行ってみると、冒険者はまだらだった。
そんな中で、2人組の冒険者が居た。
「やっとDランクになったね、アルト」
「ああ!」
「必要な準備は済んだし、明日はダンジョンアタックだね」
「そうだな。頑張ろうなマール」
……ふ~ん、明日かぁ。
翌日は、昨日の2人組は予定通りに来たみたいで、慎重に歩を進めている。
まあ、こういうまだ弱い冒険者を死なせない為に、20階層までは温い難易度にしてあるんだけどな。
しかし、現実は甘く無かった。
「イヤぁーーー! アルトー!」
「……に、逃げ…ろ……マー……」
「アルト!? ……アルトーーー!」
「さて、ガキは死んだな」
「おい」
「「「「へい」」」」
マールは、4人の冒険者に手足を抑え付けられて、残ったリーダーらしき男が、素手で服を引き千切っていった。
「リーダー、後でオレ達にも廻してくださいよ」
「分かっている」
「嫌! 嫌よ!」
「まあ好きなだけ憎め。どうせ未来は変わらないからな」
「い、嫌ぁあああーーー!」
ダンモンに念話で指示をしてから転移して、マールを助ける。
「大丈夫か?」
「は、はい……」
野郎共は、手足の骨を砕いているから問題は無い。
「……あ!」
マールは、既に死んだアルトを抱き締めて泣いた。
「アルト……アルト……」
20分以上過ぎて、マールは、心の整理が済んだのか、アルトの冒険者カードや遺髪に、武器の鉄の剣を形見として選んだ。
「もう、いいのか?」
「はい。アルトとは事前に決めていましたから」
「そうか。これからどうする?」
「村に帰っても家族は居ないし、親戚もいません。何処かの店や宿屋で住み込みで働ける場所を探そうと思っています」
「それなら、良い店を紹介しよう」
「本当ですか!」
「ああ」
「ありがとうございます」
「それなら行こうか」
「……はい。 ……今までありがとう、アルト。
さようなら……」
俺とマールはダンジョンを後にするのだが、当然、あの野郎共はダンジョンの牢屋行きだ。
勿論、あっさりとマールの雇用は決まり、その夜に……
「もっと激しくして! アルトを忘れさせて!」
「ああ!」
「あ、ああ……あぁあああーーー!」
どうやら、喫茶店で俺がオーナー的な立場だと察したみたいで、マールの方から言ってきた。
「私を、だ、抱いてください」
「……分かった」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点をお願いします。
元王妃達が推した宮廷料理長は、主に屋敷の料理長として、その腕によりをかけて主人公達の舌を楽しませています。
当然、主人公の入れ知恵込みで。




