97 ソロモンとソロモン72柱の新たな関係
「ソロモン王ーーー」
ソロモンさんの前に集結しているソロモン72柱の悪魔達。
ヴアルさんやバルバトスさん、マルファスさん、ムルムルさん。
それにアスモデウスとベリアルさん。
他にも悪魔達が沢山集まっているーー
ソロモンさんと彼らの関係が気になっていたので、こっそり盗み聞きしてみる事にした。
「君達には本当に迷惑をかけた……」
申し訳なさそうに謝罪するソロモンさんに一同は少し動揺しているように見える……
「ソロモン王。ヴアル達から騒動のことを聞き、貴方が改心して私達を守ろうとしていると聞いて、信じきれない思いも残っていました。だが……貴方はルシファーから指輪で私達を服従させろと迫られた時、本心で苦悩していました」
露出度が高い巨乳の女性の悪魔がそう語りかける。
「アスタロトの言う通りだ。ソロモン王が我々を守ろうとしてくれていたのは本当のことだと、我々は全員確信した。これからは貴方の信頼に応えて行きたいと思う所存である……!」
男性っぽい見た目をした褐色肌の悪魔の男性が跪きながら言った。
この方がアモンさんなのかな? なんだかとても真面目そうな方だな〜と思って眺めていると目が合ってしまった。
「みんな…!ありがとう……!生前の僕は愚かだった。それなのに…」
「もう昔の話です。我々は悪魔なのだから過去を引きずらず未来に進むのみです」
どうやらソロモンさんと、ソロモン72柱の悪魔達は和解したみたいだね!
良かったあ・・・
なーんてしみじみしてた私だけど。
突然ソロモンさんが私の手を取って、悪魔達の前に連れて来たのだ。
「え?ソロモンさん…?」
「みんなに紹介するよ!この子は、僕の将来の妻ヤマトちゃんだよ。よろしくね♡」
えええええええええーー!?!??!?!?! ちょっと!?なにいきなり言っちゃってんの!?!??
そんな紹介の仕方したら……!誤解を招くじゃない!!!
ソロモン72柱の悪魔達は拍手して大喜びしてるし〜!
やめてーーーーっ!!!!
私はソロモンさんに肩を抱かれながら恥ずかしさで死にそうになっちゃいそうになるのを堪えて耐えるしかなかったのだ……。
私がそんな思いをしてる一方、ダビデはラファエルさんから何か伝えられたみたいでーー
***
「ダビデ王。君にだけ伝えておこうと思う」
「何でしょうか?ラファエルさま」
「君といるあの少女、ヤマトのことだ。彼女は・・・人間ではないかもしれない」
「え・・・?」