85 悪魔軍団VS堕天使軍団
ルシファーとアスモデウス率いる軍団と戦っているダビデ達聖書転生者。
そこに続々と駆けつけたのは意外な存在達だった。
なんと、彼らはソロモン72柱の悪魔達だったのだ!
「よく来てくれたね、みんな!」
ソロモンさんは嬉しそうだ。
「俺達の自由が掛かってるんだ。お前達だけに任せてはおれんからな」
バルバトスさんは頼もしいことを言う。
時は前に遡るーーー
◆◇◆◇◆◇
ヴアル、バルバトス、ムルムル、マルファスの4柱は、仲間である他のソロモン72柱に、ルシファーの陰謀について共有した。
そしてソロモン達聖書転生者と共に、ルシファーの軍と戦うことへの協力を要請した。
だが多くの悪魔達は、ソロモンから受けたかつての仕打ちを根に持ち、なかなか承諾してくれなかった。
だが4柱は粘り強く説得をし、ソロモンが改心したこと、悪魔達を守るために今は共に戦う決意をしていることを伝え、なんとか協力を取り付けることに成功したのだった。
ソロモン72柱の悪魔達の仲間意識と絆があってのことだろう。
そうして、ソロモン72柱の悪魔達は集結し、ソロモン派として聖書転生者達に加勢すべくやって来たのだった。
◆◇◆◇◆◇
「まさか悪魔が加勢してくるとは……だが勢力が増えるのは有り難い
」
ダビデは驚いていたけど、戦力が増えたことに安堵していた。
「ふん、雑魚共が。悪魔ともあろう者が人間如きに加担するとはな」
ルシファーは侮蔑の言葉を投げかけてくる。
「黙れ!貴様らにはもう後がないのだろう?」
ダビデは怒りを露わにする。
「悪魔共よ、余に盾突くとは。貴様らにもそれなりの地位を与えてやるつもりだったが……どうやら身の程を知らないようだな」
ルシファーは冷笑する。
「お前達の好きにさせんぞ!みんな、ソロモン王を守るんだ!」
バルバトスさんはソロモン72柱の悪魔達を鼓舞する。
「いいだろう。我ら堕天使軍の力を思い知らせてやる!」
ルシファーはそう言って指を鳴らす。
その瞬間、空から黒い光の柱が立ち上り、中から大量の堕天使が降りてきた!
「ソロモン王の犬共め、蹴散らしてくれるわ!」
「ふん、お前らこそルシファーの犬のくせに偉そうなんだよ」
堕天使の1人とバルバトスさんは睨み合う。
ソロモン72柱の悪魔達が臨戦態勢をとろうとした時、ソロモンさんはある言葉をかけていたようだけどーー
悪魔達はその言葉に頷いていた。すごいカリスマ性を感じるなぁ……。
「おい、アスモデウス。お前も我らと共に戦え」
「ベリアル…!だが…私は……」
アスモデウスは迷ってるようだ。
ルシファーに惑わされて、仲間の悪魔達を裏切ろうとしてたんだもんね…
「……お前も我らの仲間だ」
ベリアルと呼ばれた悪魔はアスモデウスを強引に連れて戦闘態勢に入った。
こうして聖書転生者達にソロモン72柱の悪魔達が加勢し、ルシファー率いる堕天使軍団との最終決戦が始まった!