番外編 異世界で祭りを開催しよう!⑥
「良かったな!みんなよく頑張った!」
「お疲れ様でした!」
「いやー、楽しかったぜ」
「一時はどうなることかと思ったが、何とかなって良かった」
仲間たちが口々に喜び合う。
彼らはこの日のために入念な準備をしてきたのだ。
「主も見ていてくださっただろう。我々はこの世界を良くしていく使命があるのだ」
「ああ、その通りだ」
ダビデの言葉に、イサクは力強くうなずいた。
「これからもよろしくお願いします」
「こちらこそよろしく」
彼らは固い握手を交わした。
それから数日後、彼らは祝賀会を開いていた。
会場は王宮にある大宴会場。
テーブルの上には豪華な料理が並んでいる。
「皆さん、今日はお疲れさまでした。乾杯しましょう」
「「「「「「かんぱーい!!!」」」」」」
各々、豪華な料理に舌鼓を打ったり談笑を楽しんでいる。
彼らは同じ世界の転生者同士で同じ神を信仰しているのもあり、仲間意識が高く仲が良さげだった。
「いやー、それにしても最後の『花火』って奴は度肝を抜かれたぜ!あんなに綺麗なもんがあるんだなぁ」
「僕も感動した。空に絵が描かれたようで、本当に美しかったね」
カインとユダは半ば興奮気味に話していた。
彼らにとって花火は初めての経験だったのだ。無理もないことだろう。
他の者たちも同様だったらしく、目を輝かせながら話に花を咲かせていた。
「ソロモンが考案してくれたのだ。私も話を聞いた時には信じられなかったがな」
「へえー!さすがソロモンだな!天才だぜ!」
アダムの説明に、彼の息子のカインは感心するように頷いた。
「確かに、あの花火には驚かされました」
「ああ、まさかあんなことができるとは」
「あれは魔法なのか?」
他のメンバーたちも次々に感想を口にする。
「まあ、そうだな。魔法と科学を組み合わせた技術だよ」
ソロモンが答えると、皆一様に感心したような表情を浮かべた。
「魔法と科学を組み合わせるなんて、そんなことできるのか……」
「貴方はやはり偉大な魔術師だ」
ソロモンの才能を讃える声が上がる。
彼自身も自分の才能を認められており自信に満ち溢れているようだ。
(ソロモンさん、やっぱりすごいな……)
ヤマトはその活躍ぶりを見て改めて感心してしまった。
「ありがとう。だが今回の祝日の祭りは貴方方の力がなければ成功しなかったよ」
皆が自分の役割をこなし、協力し合って一つのものを創り上げたからこそ成功したのだとソロモンは言った。
「我で動く者は誰もいない。それぞれが己の役目を果たし、力を合わせた結果だ」
「そうだねぇ、みんなで頑張ったよね」
ヤマトも頷いて同意した。
「ヤマトちゃんも頑張ったね。屋台も大盛況だったじゃないか」
ソロモンはヤマトの頭を撫でた。
「えへへ、ソロモンさんのお役に立てて嬉しいです!」
ヤマトは嬉しそうに笑った。
するとソロモンは彼女を抱きしめる。
「ヤマトちゃんは可愛いなあ〜」
ヤマトを抱きしめたまま離そうとしない彼に、父親のダビデは呆れて注意する。
「おい、ソロモン。少しは弁えないか」
「あ、ごめんごめん。つい可愛くてさ」
ソロモンはヤマトを離した。
ヤマトは少し名残惜しそうにしていたが、すぐに笑顔に戻る。
そして再び食事を始めたのだった。
その後も楽しい時間は続いた。
番外編はこれで終わりです。
私も多忙になって更新ができそうにないので番外編掲載はここまでにしようと思います。
最後、雑談(本当に雑談)を入れて完結しようと思ってます。いよいよ完結ボタンを押すかと思うと、本音は寂しいです…。
番外編まで読んでくださった皆様、本当に感謝してます!




