プロローグ(表紙絵有り)
私は現代人の高校生だった。だがある日、なぜか異世界にいた。
そこは明らかに現代の日本とは違う世界。自然が多くファンタジー的な世界でありながら、端末など現代のような物も多くあるという明らかに異質な世界だった。
まさに「異世界」だ。そしてさらに驚くべきことに・・・。
私は1人で異世界に転生したのではなかった。
私のそばにある人物がいた。その人物は20代前半くらいの姿が良い美男で、日本人ではなかった。
このような異常事態だというのに慌てることなく堂々とした佇まいで、只者ではない風格を感じさせた。
そう、まるで「王様」かのように…。
事態が呑み込めずにいる私達だったが、そんな暇を与える隙もなく緊急事態が襲った。
そう、「魔物」が現れたのだ。
現代の日本人であり平和に生きてきた私は、当然戦えるはずもない。
命の危機を感じ絶望を感じたのだが。その一緒に転生していた男は、そばにあった石を使い、魔物を臆することなく倒したのだ!
一体この人は何者…?
戦闘力に長けていることは確かだ。私は目の前の男のおかげで命を救われた。
そして、私はどうしようもなく、その男に心酔してしまったのだ。
まさに「惚れた」という状態だ。
恋愛感情でなく、信仰に近い感情だった。
それほどその男のカリスマ性はすさまじかったのだ。
落ち着いた私たちは自己紹介をし合った。
その男は言った。「イスラエル王ダビデ」だと…。
え?ダビデって、あのミケランジェロのダビデ像の?聖書に出てくるあの有名な人物?え?私はダビデ王と一緒に異世界に転生してしまったのか!?
ダビデが石で魔物を倒すというシーンは、有名な巨人ゴリアテ討伐エピソードが元ネタです。
※元ネタでは剣でとどめを刺してます。
聖書のサムエル記上17章に載ってます。
2025年1/27 追記
読んでくださってる皆さま、誠にありがとうございます。
当小説はリアクションのお気遣い無用です。読んでいただけることが有難いと思ってます。
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