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いつの日か君の隣で  作者: 要
冷たい雨のその先に
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   幕間 〜 戸田美桜

「おねぇちゃん、この動画見てくれる?」

 これは昨晩の咲希の言葉。

 咲希のスマホに映し出されたのは、うちの高校の生徒と思われる3人の女生徒の姿だった。

「信じられなくない?!渡辺先輩の上履き、隠してんだよ。」

 よほど怒りを覚えたのであろう。スマホを持つ咲希の手は小刻みに震えていた。

 どうやらこの人たちが、少し前に咲希に聞いた親衛隊とかいう人たちのようね。

 親衛隊が上履きを隠しているところに遭遇して、咲希が注意したら咲希のせいにされかかったとか言ってた。

 確かにこの動画も誰かの上履きを隠しているように見える。

「これさ、SNSに載せちゃおうと思うんだけど、どう思う?」

 短い動画が終了したのを確認してから、スマホの画面を消した咲希がとんでもない事を口にした。

「そんなのダメに決まってるじゃない。インターネットに載った動画は一生残るんだよ?今後のその子達の人生に影響しちゃうかもしれないでしょ?」

「別に良いじゃない、自業自得だよ。」

 確かにこの子達がやったことは許されることではないかもしれない。

 だけど気軽にネット上にアップすることはしちゃいけないと思う。

「この件に関しては、お姉ちゃんがどうするか考えるから、咲希は何もしないでもらえる?」

 私の言葉を聞いた咲希は少し不満げだったけど、渋々頷いてくれて会話が終了した。

 私は今、部活連の会合に出るためにクラブ棟に併設されたミーティングルームに来ている。

 嫌がらせに関しては、部長たちがそれとなく目を光らせてくれるように話を持っていけるかが腕の見せ所ね。

 咲希の為にも、何とか良い方向に話を持っていかなくちゃ。


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