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いつの日か君の隣で  作者: 要
君がいない
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   幕間 〜 渡辺日菜乃

 ワールドカップ日本代表のポスター。

 所狭しと貼られた、ヨーロッパのサッカークラブチームのタペストリー。

 部屋の隅に転がっているサッカーポールとスパイクシューズ。

 大和の部屋はいつ来ても変わらずサッカー一色だ。

 今日は大量に出ている夏休みの課題を進める目的で大和の部屋にお邪魔している。

 しかし、エアコンの効いた室内というのは、どうして足先から冷えていくものなのだろう。

 私は自宅から持ってきた猫柄のひざ掛けをつま先にかけながら、思いっきり設定温度を下げた張本人を恨めしそうに見た。

「マジ文明の利器。エアコン開発した人、尊敬するわ。」

 代謝量が私と違うのか、Tシャツ・短パン姿の大和はエアコンの風に直接当たって気持ちよさそうにしている。

「大和、早く夏休みの宿題やっちゃおうよ。」

 いつまでも課題に取り掛からない大和に少し苛立ちながら、私は未だ白紙である彼の課題ノートを開いて見せた。

「ゴメンゴメン。部活がないと思うと気が抜けちゃうんだよな。」

 確かに今は怪我のため部活へ顔出すのを禁止されているが、きっとこの木村大和という男は怪我がなければ夏休みのほとんどをサッカーに費やすのであろう。

「終わったら一緒に買い物行くんでしょ?」

 そう考えると怪我もそう悪いことばっかりじゃないわね。

 私はテーブルの下でスマホの画面を確認した。

 時刻はまだ11時を回ったところ。ランチにはまだまだ余裕がある。

 付き合い始めてまだ日が浅くて、ちゃんとしたデートができていないから、今日はいっぱい楽しまなくちゃ。


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