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19話 【蒼炎メテオ・ストライク】


 どうも、世の中金が全て!


 皆様は如何お過ごしでしょうか?

 俺はと言うと、労働をしている。 しかも、肉体労働。


 何故かって?

 HAHAHA!

 それは、裏町とそれに隣接していた地域と城壁を全て燃やしてやったのさ!!

 城壁都市パルマ半壊?


 いやー、あれは綺麗だったな〜

 メリス姉さんには、とても、とても、お褒めに預かったのに反比例して、他の方々、特に侯爵閣下とか色々なギルマスとかに大目玉をくらってしまったのさ…


 一応、死傷者は出ていなかったから良かったものの、いや、『マーダー・インク』は、コーサとマルコ以外、全員死亡。


 特級の『闇蜘蛛』まで討伐しちゃったからね…

 もう凄い騒ぎさ!


 そして、調子にのっちゃったよね…

 いやー、日本人ってさ、お世辞に弱かったりするじゃん?

 うん? 俺だけ?


 まぁ、それで、以前から俺の中だけで計画していた事を実験しちゃったのよ…


 それはね、ショッピングモールと旅館と孤児院の併設地を作るなら、裏町更地にしちゃえば一挙両得!


 なんて、思ってた時期もあったよね…

 いやー、本当に若いって嫌になる。


 裏町無くなれば、裏の人もいなくなるなんて簡単に思い込んでいた…





 俺達が、『マーダー・インク』の一味共を皆殺し、虐殺、していると、裏町に住んでいた連中もこぞって逃げ出す。


 裏町に住んでいるんだもん…

 『マーダー・インク』の一味じゃなかったとしても、何かしら悪い事をしてきた人達が辿り着く場所だったんだろうね。


 怯えて逃げていく人達を見たら、幼い頃の事を少しだけ思い出した。


 俺は幼稚園に入る前、特撮物のヒーローに憧れていた。

 しかし、ある時、ふと、気付いたのだ。

 怪獣をやっつけるはずのヒーローが倒れて、民家を壊し、転がって道路を壊し、最後は大爆発を起こし、怪獣を殺すのだ。


 果たして、怪獣が殺した、壊した、人と物、ヒーローが殺した、壊した、人と物、どちらが甚大な被害だろうか?と、そして、物凄く怖くなった。


 俺がヒーローになったら、逃げ惑う人達を潰して壊してしまわないだろうか?


 まったく、自信が無く、呆気なく俺はヒーローを諦めたのだ。

 自分で言うのもなんだが、俺、結構、諦めの早い奴。


 


 城壁都市パルマが半壊した夜に俺は、瑛太に聞いてみたのさ。


「なぁ、我が友、瑛太? あの人達ってさ…」


「どうした? 我が友、ソラ?」


「あの逃げ惑ってる人達ってさ… 何を恐れてるんかな? 『マーダー・インク』? 俺達?」


「・・・」


 うん、瑛太も考えるよな…

 俺達は、怪獣? ヒーロー?


 でもね、俺の、俺達の想いなど気にせずに、我が師、蒼炎の魔女は言う。


「燃やさないのかえ?」


「いや、もうそろそろ見えてくるかな? あっ、あそこだ! 見える? メリス姉さん?」


「どこえ? どこえ?」


 とても、ワクワクした様子で、もう既に暗くなり星々が煌めく空を眺める。

 お子様か? いや、メリス姉さんです。


 ですから、見えるのを望んでいるのは、煌めく流れ星とかじゃなくてね…


【蒼炎メテオ・ストライク】


 大気圏外から発動させる魔法陣など、この世界の住人の発想には無かったらしく、この魔法をメリス姉さんと一緒に作った時は、それは、驚き、はしゃいでいた。


 まぁ、この大気圏外からの魔法発動が出来るのは、俺だけだろうな…


【玉抜け】して、大気圏外へと出てから魔法を放つのだ。


 自分が出来ないと知った、メリス姉さんの悔しがりといったら、今でも笑えてくる。


 現実逃避しているのは、少しだけ、魔法の威力を間違えてしまったようで…


【蒼炎メテオ・ストライク】隕石の大きさが、思っていたより大きい… かな?


 彗星の様に、青白い炎の尻尾を靡かせ、こちらに向かってくるね!


 裏町以外の人達も逃げ惑っているよね!


 この街… 大丈夫か?

 アカンかもね…


【蒼炎メテオ・ストライク】は、【ロックオン】という魔法と組み合わせ使う仕様だ。


【ロックオン】で狙った場所へと誘導するのだ。

 よって、今すぐ、【ロックオン】で場所を変更!変更!変更ーーー!!


 ヤバい!ヤバい! 頼む!間に合ってーー!!


 空から振る災害、それ【蒼炎メテオ・ストライク】、それ、俺が撃った。


 城壁都市パルマから、何kmか離れた所へと墜落した隕石は、蒼炎の火柱を立てて、轟音、爆撃、そして、破壊と燃焼。


 それは、俺が幼い時に思ったヒーロー像、そのもの?

 最悪だ…

 怪獣倒す為なら、何でも有りってか?

 

 もしかしたらだよ…?


 俺って… もしかしたら… アホな子なのかも…









 まぁ、そんな事があってさ…

 全てが、終わった後に、冒険者ギルドで山賊討伐完了の報告をしに行ったわけね。


 そしたら、受付嬢のお姉さんが、変な事言い出すわけね。


「お疲れ様でした。『スレイヤーズ』のソラ様。えーと… 山賊討伐完了の報告ですね… 当方にも他方から、ご連絡を頂いておりまして、依頼は失敗と言う事になっておりますね? それと、これは、今回の被害請求書になっておりますので、お支払いの方をよろしくお願いいたしますね♡」


 話しの整理をしてみようじゃないか。


 えーと、色んな所から、クレームが来てるから、依頼は失敗ね?って事だよね?


 そして、壊した物は弁償するんだよ?って…

 まぁ、まぁ、それは、日本でも同じだよね。

 器物破損とかよくない。でもさ、この請求書おかしくね? ゼロの桁が…


 金貨、100万枚。日本円換算で、1千億円くらいかな。


 バカなの? 俺は見習いで初依頼なのに、無理矢理、山賊討伐の依頼をやらされて、頑張って…

 うん、頑張って終わらせて、報告したら借金が1千億円になりました?


 ふ・ざ・け・る・な〜〜


 それは、それは、猛抗議をしたよ、恥も外聞もかなぐり捨ててさ。


「当方としても、何故、山賊討伐の依頼が、この街の半壊になっているのかと困惑?しておりまして、請求金のお支払い期限は1ヶ月間となっておりますので、よろしくお願いいたしますね♡」


「おかしいな? 何故か語尾に♡が見えるよ? お支払い期限1ヶ月過ぎたらどうなるのかな??」


「はい、借金奴隷に落ちるので、気をつけてくださいね?」


「あのですね… お姉さん? 俺はまだ見習い冒険者なのですが?」


「はい、ご領主様からも、『スレイヤーズ』のリーダーのソラ様に、是非とも被害金額を払わせろと申し使っておりますので、頑張って!!」


 1ヶ月で1千億円? 何を頑張ればいいの?

 お仕事しようか?


「とりあえずは、こんなお仕事の依頼はいかがでしょうか? 見習い冒険者さんに、人気の依頼になっておりますよ」


 そう、そう、最初からそういう依頼回してよね?

 うん? 受付嬢のお姉さんが、依頼書を押し付けてくる。


「とりあえずは、こんなお仕事の依頼はいかがでしょうか? 見習い冒険者さんに、人気の依頼になっておりますよ」


 ニコニコ顔が怖いんですが…


 恐る恐る、依頼内容を見てみると、城壁工事。

 なるほどね! 自分で壊したなら、自分で直せよ!って事かな?






 そんな訳で、ただ今、絶賛労働中なのです。

 俺の仕事。


【クリエイト・ウォール】


 俺が開発した、この魔法は長さ100m、高さ30m、厚さ10mの壁を作る。


【クリエイト・ブロック】を改良して作ってみたのだが、なかなか使えるような、使えないような、1度使うとほぼ魔力が無くなるので、【玉抜け】で、魔力補填をしながらやっているんだけどね…


 この街、城壁都市パルマって、たまに魔物達がスタンピードに巻き込まれるらしくてね…


 城壁って大切にされてるのさ。


 そんな大切な城壁を壊した奴がいるんだってよ! 俺だけど…


 でもね、この世界では最新の城壁型を考案しちゃった奴がいてね、壊れた所の修復工事から、城壁の全面入れ替え工事になってしまったの… 提案した奴バカだよね? 俺だけど…


 五稜郭型、要塞都市パルマに生まれ変わるのに、後、数日かかるかな…


 俺の気力と体力と魔力が持てばの話しだけどね…

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