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「陶芸」?何それ美味しいの?

しばらくは不定期投稿となります。


ある程度ストックがたまったら、日に2回の更新にしたいと思っています。

完全書下ろしで他のサイトには一切掲載しておりません。


ゆる~く楽しんでみていただければ幸いです。

「カイル~起きなさ~い!」

シリルの甲高い声で目が覚める。


「お父さんが神父さんのところに行くみたいだよ~~早くしたくしな~」


草を敷いたベッドから体を起こす。

眠たい目をこすりながら井戸に向かって顔を洗ったら口を濯ぐ。

ミハル叔母さんがたたんでくれている洋服に着替えたらダイニングに向かう。

ダイニングといってもそれほど広くないけど。


「おはよう。カイル。今からウィストンさんのところに行くぞ。」

「あら、朝ご飯は食べてからにしてね。片付かないから。」

シリウスさんが今か今かとワクワクしているのがわかる。

あっシリウスさんはシリルのお父さんでミハル叔母さんの旦那さんで、

この村の村長さんでもある。僕の養父でもある。


その横ではシリルがすごい勢いで朝ご飯を詰め込んでいる。


「カイルも早く食べて神父さんのところに行くわよ!」

なぜか洗礼を受ける僕よりもシリウスさんとシリルがワクワクしているようだ。


--------------------------------------------


たぶん10分もかからないうちに朝食を食べ終わらされた僕は、

シリルに引きづられられながら教会に向かう。

教会といっても、本当にこじんまりとした集会場のようだ。

普段は誰も住んでいないので、村人が交代で掃除をしているようだ。


中にはこの世界の創造主としての女神像が建っている。


「おはようございます。シリウス村長。そういえば今年はカイル君だったね。」

凄く凛々しい感じのするウィストンさんは教会に派遣されてたまに村へやってくる。


「おはようございます。ウィストン神父。はい。今年はカイルを願いいたします。」

シリウスさんが恭しく神父さんに頭を下げながら、硬貨は入った小袋を渡す。

お布施?というらしい。


「はい。承りました。ささ、カイル君こちらへ」

神父さんに促されて女神像の前まで案内される。


『主よ、今年もまた新たなる若者が主の言葉を賜りたくここにおります。

 名をカイルと申します。彼もその力を良き方向へ使うに足るべき歳となりました。

 この若者が更なる発展と幸福を賜れるよう、どうか道をお示しください。』


ウィストン神父さんが何やら小声で呪文のようなものを唱えている。

左手に本を持ち、右手は僕の頭へと添えられている。

何となく雰囲気で目を閉じてしまうが、一瞬、本が光ったような感じがした。


しばらくの沈黙ののち、ウィストン神父さんが語り掛ける。


「それでは読み上げます。」

左手に持っていた本を開き、中身を確認した後、読み上げる。


「主はカイル君に『陶芸』という道をお示しになりました。

 今後の生活に非常に役に立つ道だと思います。

 これからも健やかな生活が送れることを主に感謝しましょう。」


「『陶芸』?何それ??」

「おぉ『陶芸』か~、ダリル爺さん以来だから村も助かるな~」


シリルの頭の上には大きなハテナが浮かんでいるようだが、

シリウス父さんはこの洗礼の内容が分かるらしい。


「私はてっきりカルツさんのように武闘系の洗礼になるんじゃないかとひやひやしていたよ。」

なぜかミハル叔母さんまで来ていた。


ちなみに『カルツさん』というのが僕のお父さんで、冒険者をしていたらしい。

僕のお母さんの『ウィード』母さんは僕が小さいころに村を出てしまったので、

今では顔も思い出せない。


「ウィストン神父、今年もわざわざお越しいただき誠にありがとうございました。

 どうかゆっくりとこの村でお過ごしくださいませ。」

シリウスさんや家族みんなで神父様にお礼を伝えて、教会から家に戻る。


今年は全部で3人の洗礼があるらしく、そのあとも別の家族が教会に向かっているのが見えた。






※ すっご~く大切なお知らせ ※


「面白いかもしれない。だぶん」

「続きが少し気になる。たぶん」

「応援してもいいかも。たぶん」


と思ったら下にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして、応援していただけると嬉しいです。


ブックマークもいただけたら作者のやる気につながります。


どうぞよろしくお願いいたします。


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