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不明4
気が狂ってもおかしくない状況で現状を整理してみることにした。
まず、自分が誰だかわからない。
ここがどこだかわからない。薄暗くて、とても広い場所であることは分かった。
自分からここに来たのか、誰かと一緒に来たのか、閉じ込められたのか。
今のところ、無音だから近くに人はいないようだ。
自分の体には傷跡がある。左の眼球と右手の親指の爪がない。痛みはないから、不幸中の幸いと言えよう。
分からないことが多すぎる。
とりあえず、何かを見つけるために、まっすぐ歩いてみることにした。
頭の中で秒数を数えて127秒、前方の床に黒い塊があるのを見つけた。