第9話 金策
エルカバラードではリエルと呼ばれる金貨が日常的に使用されているが、その他にも多くの貨幣が存在している。
例えば小銭として、デナン銀貨やリヴォール銅貨などが使用されることが多い。逆にリエルよりも価値のあるミスリルとオリハルコンを鋳造したローデ法王聖貨やプラチナにダイヤモンドをはめ込んだプレダ白竜貨は大きな取引で支払われる。
上記以外にも、一部の国でしか使用されていない鉄や真鍮で作られた価値の低い貨幣や一定の価値を有するカットされた宝石なども店によっては使用することが可能である。
余裕がある場合は、港にある両替屋で必要な貨幣を揃える方が良いだろう。貨幣の価値は日々上下しているので、うまくすれば大儲けすることもできる。もちろん、大損をする可能性もあるのでご利用は計画的に。
―― エルカバラードの経済 ――
イヴァが石と煉瓦で作られた店内に入ると、そこには赤い髭を生やしたドワーフがいた。彼はパイプを咥えながら、客である少年とアマゾネスを一瞥すると「要件は?」と問いかける。
「この剣の鑑定をお願いできる?」
「20プレダだ。プレダがないなら宝石でも構わん」
「これでいいかな?」
イヴァは宝石袋の中からエメラルドを取り出して見せる。
ドワーフはしばらく碧色に輝く宝石を見つめた後、首を縦に振った。
「こいつはヴェルキガ時代の一品だな。少し時間がかかるから、少しの間どこかで時間を潰してくれ」
ペルセネアから半月刀を受け取ると、ドワーフの店主はそう言って、鑑定が終わったら振動するルーン石を渡す。そして更に詳しく調べようと鑑定用の道具を取り出して、刀身や柄、装飾などを調べ始める。
ドワーフは上古の昔より存在している種族で、人間の半分くらいの背の高さでずんぐりむっくりした体型をしている。性格は無愛想で自尊心が強く、受けた恨みは絶対に忘れない。だが、仲間と認めた相手とは陽気に酒を飲み交わして、自分たちの仕事に大きな誇りを持ち、自らの意志で交わした約束は絶対に守り、受けた恩義も忘れない種族でもある。
偏屈者という者がいるかもしれないし、誇り高いという者もいるかもしれない。
性格的な問題はともかく、ドワーフの鍛冶の腕を賞賛しないものはいない。
匠の民ともいわれる彼ら創作は多岐にわたり、建築から始まり宝石金銀細工、馬具、農具、剣、斧、槍、鎧など、最近ではマスケットや大砲などの銃や戦争兵器にまで及ぶ。ドワーフの持つ豊かな創造性は、この世界に存在するすべての種族の中で最も優れており、多くの国々が彼らを味方に引き入れようと様々な取引を持ちかけているのだが、ドワーフの大王国は過去の失敗からどこか1つの勢力に加担することを拒んでいる。彼らの望みは、自分と自分が味方した勢力だけが繁栄する世界ではなく、世界全体が調和のある繁栄を迎えることなのだ。その為、彼らの多くはすべての技術を世に出してはおらず、時代に合わせて技術を渡している。
そんな職人気質のドワーフたちであっても、はぐれ者は存在する。
単純に冒険心が勝って旅に出た者や己の技術を磨くために修行する者もいれば、故郷で許されない罪を犯して逃げた者や心血を注ぐ作品が理解されずに追放された者など、その理由は様々である。
この武具専門店は、そんなドワーフたちのコミュニティの1つだ。
店員はだいたい20人前後で、黙々と武具の鑑定を行っている。他には護衛らしき獣人が6人、会計に人間の女性が3人ほどいる。
はぐれ者の集まりとはいえ、奴隷商人ギルドの拷問器具専門職人や暗殺者ギルドの暗殺器具開発者などと比べれば、この武具専門店のドワーフ達は比較的まっとうな部類だ。
まあ生き物を殺傷するための武器を作る者が正常であるかという疑問は存在するが、このエルカバラードにおいては女子供でも武器の1つや2つは持っているのが普通であり、武器を持たずに歩き回るほうが非常識である。
「それじゃあ、すぐ近くにある冒険者ギルドに行こうか」
「冒険者ギルドとは、何をするところだ?」
「簡単に言えば、困っている人の依頼を解決して報酬を貰う場所だよ。君の金策の助けになる手段の1つだ」
イヴァがそう言って、ペルセネアと共に店の外に出ると強い日差しが降り注ぐ。日中出歩く者は多くはないが、それでも人影が絶えることはない。そのほとんどが奴隷か召使いであり、主人から頼まれた買い物をするために市場から帰ってきたり、向かったりするようであった。
しかしそれとは別に、種族や性別もバラバラで、着ている服も鎧も統一されていない奇妙な集団が1つの建物に集まっている。
「あの奇妙な集団のことか」
「ボクらも人のことは言えないけどね」
ダークエルフの少年とアマゾネスの奴隷戦士は奇妙な集団――冒険者たちが集まっている場所に向かう。赤色花崗岩を材料に作られた建物は武具専門店よりも少しばかり大きく、入口付近に貼られた依頼用紙の前に多くの人が集まっている。
「エルカバラードには100を超える冒険者ギルドが存在しているけど、この冒険者ギルドは5本の指に入る規模だよ」
すると、イヴァの存在に気がついたのか、冒険者たちは〝蟲の皇子〟から距離を取り、ヒソヒソと何やら話し始める。
「おい、〝蟲の皇子〟が来ているぜ」
「俺達はこないだ、レッド・スコーピオンを狩りに行かされたぜ」
「それじゃあまたなんか、蟲を探してこいって依頼か?」
などなど、ダークエルフであるイヴァの耳には、自然と色々な話し声が聞こえてくる。すると喧騒を掻き分けるようにして、店の奥から屈強な護衛を引き連れた男がイヴァの方に近づいてくる。
年頃は20半ばで、黒い髪に琥珀色の瞳を持つ中肉中背の男だ。着ている紫色の商人服には派手な金の刺繍や宝石の装飾が施されており、あまり趣味は良いとはいえないが、ひと目で金持ちであることがわかる。
男は仮面のような笑顔を浮かべながら、ダークエルフの少年に話しかけてくる。
「これはこれはイヴァ様。このエルカバラードの領主自らがこのような場所に足を運ばれるとは、いったいどのようなご用件ですかな?」
言葉こそ丁寧であるが、どこか挑発するような高慢な口調である。
「近くまで来たから少し足を運んだだけだよ。エクノヴァールこそ、冒険者ギルドにいるなんて珍しい。何か依頼かな?」
「隊商の護衛をお願いしに来たのですよ。道中、奴隷解放を目的とした集団がいるとかで、同業者も少なくない損害を被っておりますからな」
エクノヴァールと呼ばれた男は東西を行き来する交易商人であり、商品の中には奴隷も存在している。
「その噂はボクも聞いたことがあるな。西の有力国家スレヴェニアが中心となって創設した団体で、名前は確か……翡翠解放団だったかな」
西の小国家には様々な国が存在しており、その中には奴隷解放を目指す国も存在している。貴重な労働力を捨て去ろうとすることに賛同する貴族階級や市民階級は多くはないのだが、使役される奴隷階級からは強く支持されている。
ペルセネア風に言うならば「彼らは『自由』の奴隷」なのである。
「彼らに解放された奴隷は解放団の仲間になるか、無一文で外の世界に放り出されるかだと聞きます。それではすぐに死んでしまうでしょうに」
商人は嘆くように言った。
実際、奴隷から解放されたなら、自分の食い扶持は自分で稼がなくてはならない。主人に使われることで衣食住の保証がされる生活と自分の身一つで生き抜く生活のどちらが良いのかは、その奴隷の能力と境遇次第だろう。
「ひどい話だよね」
イヴァは奴隷制度の非人道さや暗い闇を完全に棚上げして、軽く相槌を打つ。
「本来ならばこういったことは領主の務めなのですが……おっと、失礼」
「別にいいよ。本当のことだからね」
わざとらしく口に手を置くエクノヴァールに対して、イヴァは気にするなと言うが、主人を侮辱されたペルセネアは少し前に進み出る。それに対してダークエルフの少年は素早く彼女を制した。
「ダメだよ。ペルセネア」
強い口調に、アマゾネスの奴隷戦士は大人しく従う。
「お時間を取らせてしまいましたね。それでは失礼致します。ご領主様」
エクノヴァールはやはり丁寧であるが、どこか含みのある言葉遣いで別れの挨拶をした。いつの間にか護衛の1人が天蓋付きの馬車を取ってきており、商人は馬車に乗り込むと、砂塵を撒き散らしながら立ち去る。
その後、話を聞いていた冒険者たちがヒソヒソと言葉をかわす。
「〝蟲の皇子〟相手にあの態度、さすが奴隷商人ギルドの幹部だな」
「でもよ。奴隷商人ギルドは翡翠解放団に何度も出し抜かれているんだぜ」
「だからあの人が直々に護衛を手配することになったんじゃねぇの?」
などなど噂話を背にして、イヴァは冒険者ギルドの中に入る。
「言葉は丁寧であったが、随分と無礼な態度だった」
「領主が務めを果たしていないからね。仕方がないさ」
ペルセネアの言葉に、イヴァは少し落ち込んだように答える。
領内の治安を守るのは領主の責務であり、理由はどうあれ、ダークエルフの少年は義務を果たしていないのだ。軽い嫌味程度で済んでいるのは、イヴァにその力がないと理解しているからだろう。
「そこでペルセネアに見せたいものがあるんだ」
イヴァは一転して明るい声を出すと、ペルセネアと冒険者ギルドの奥に向かう。入口付近よりも人の数が少なくなり、依頼内容を吟味している者たちも歴戦の猛者となってくる。
「出入り口にあるのは簡単で報酬の安い依頼ばかりだけど、このあたりはその逆で、普通じゃ手に負えない内容の依頼ばかりだよ」
ダークエルフの少年はそう言って目当ての掲示板を見つけると、文字の読めないアマゾネスのかわりに内容を口に出す。
「依頼人は奴隷商人ギルド。内容を簡単に言えば、翡翠解放団を壊滅させること。翡翠解放団は200~300人規模で、訓練された兵士や司祭、魔法使いを含んだ戦闘集団である。報酬は180万リエル」
「先程話していた奴らのことか」
アマゾネスの問いに、主人である少年は首を縦に振る。
「ボクは明後日には奴隷商人ギルドに向かうつもりだ。色々邪魔になっているようだし、その時の手土産は翡翠解放団がいいんじゃないかと思う」
「なるほど……、場所はわかっているんだな?」
「もちろん、デザート・ワームに乗っていけば2時間で到着できる」
イヴァの言葉を聞き、ペルセネアは納得したように声を潜めて言う。
「ご主人様、この連中をわざと放置しておいたな」
「……なんでそう思うの?」
不思議そうに顔をキョトンとするダークエルフの少年に、アマゾネスの奴隷戦士は理由らしきことを言った。
「果実は甘くなってから食べるものだろ。ご主人様が蒔いた種かどうかまでは知らないが、自分以外が取ることのできない場所にある果実は、充分に熟れてから収穫するものだ」
その話を聞きながら、イヴァはカミキリムシによく似た周囲の音を食べる防音用の虫を宝石箱から呼び出す。
「どこで誰が聞いているかわからないからね」
イヴァはそう言って、防音を完成させる。冒険者たちの姿をいくらか見ることができるが、あえて虎穴――蟲穴に飛び込むような者はいない。それに彼らは彼らで自分たちの相談が周囲に聞こえないように結界などを張っている。
「こいつらを組織したのはボクじゃないよ。さすがにそこまで外道じゃない。でも、放置しておいたのは正解だよ。はた迷惑な連中だけど、こういう時には生贄として役に立つ。だから少しだけど、居場所が見つからないように陰ながら支援をしたりもした」
「危険な綱渡りだな。奴隷商人ギルドにバレたら大変じゃないか?」
ペルセネアの指摘に、イヴァは真紅の瞳を細めて蠱惑的な笑みを浮かべる。
「それは大丈夫だよ。先程出会ったエクノヴァールが何とかしてくれる」
「さっきの態度が悪い男はご主人様の味方だったのか?」
「正解」
「怒って損をした」
ダークエルフの少年の解答に、アマゾネスの奴隷戦士は小さく呟いた。
「あの態度の悪さも演技だったというわけか、見抜けなかった」
「いや、彼の態度の悪さはいつものことだよ」
身内に裏切り者とは、悪徳の都エルカバラードらしい謀略である。
(とはいえ、ボクの勢力にも裏切り者はいるよね)
イヴァはそう考える。
少なくとも海賊との会合を行った。待ち伏せていたタイミングなどを見る限り、身内の犯行だと考えるのが自然である。もしも密かに尾行していたならば、消耗した今にでも第2、第3の刺客が来てもおかしくはない。
それがないということは、情報が漏れていたということだろう。
(一応、海賊の方から情報が漏れていたという可能性も考えておくけど)
世の中、都合の悪いことほど正しいものである。
それなりに時間をかけて吟味した者たちではあったが、買収か脅迫のどちらかに屈してしまったのだろう。ちなみに魔法や奇跡のたぐいで洗脳された可能性は0に近い。その手の力は黄金宮殿にある守りに反応し、万が一にもそれをくぐり抜ける実力者ならば、最初からイヴァを操るなり、殺すなりできるので、コソコソと配下を洗脳する必要などない。
「しかし今更だが、5,000万という値段が大金だと実感してきたぞ」
ペルセネアは報酬の180万という数字と、自分が買い取られた金額を見比べる。それに対して、イヴァは「まあ、結論を急がないでよ」と告げる。
「奴隷商人ギルドから報酬を受け取ったら、彼らに恩を売れないじゃん」
「ならば無報酬なのか?」
「まさか。ペルセネアの金策だって言ったよね」
赤い髪をかき上げて、アマゾネスの奴隷戦士は「もしかして」と聞く。
「コイツラを売り飛ばす気か?」
「全員売り飛ばせば良い金額になると思うよ。それに高値で売れそうなのには目星は付けているんだ」
「ご主人様は悪党だな」
「ありがとう。それでこの依頼は受ける? 受けないなら、兵士を動かすことになるけど……」
一応選択の自由を与えるらしく、イヴァは問う。
「ここまでお膳立てが整っているんだ。やるに決まっているだろ」
その答えを聞き〝蟲の皇子〟は楽しげに笑った後、依頼用紙を受付にまで持っていく。
依頼内容の確認、違約金の発生など、細かい契約内容を詰めた後、報酬に関する相談を行い、依頼主からの了承が得られると、ルーン石が振動を始める。
どうやら鑑定が終わったようである。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「ようやく来たか」
「ごめんなさい。色々見て回って……、それで鑑定結果は?」
「ああ、わかったぞ」
無愛想な赤髭のドワーフは半月刀の鑑定結果を話し始めた。
「ヴェルキガ時代の後期に作られた品で、ムバラザールという刀匠が作ったものだ。ここに彫られている文字が切れ味を高める印で、普通の鎧や生物に絞って攻撃力を特化するようになっておる。一応、壁なんかの建造物も貫くことができるが、寿命が一気に減るぞ。それと魔法剣なんで一応は魔法生物や非実体の存在に対して効果はあるが、あんまり期待はしないことだ」
鑑定士はそう言いながら、次に半月刀の耐久性と価値を説明する。
「武器として使う分にはどれだけ切り裂いても刃こぼれ1つしないだろうが、第12階位以上の魔法使いが使う腐食系や武器破壊系の魔法を受けたら壊れる。その他にも単眼の化物ゲイザーの武器破壊の視線や錆の怪物ラスト・イーターの腐食毒でもダメだ。実用品としての性能は以上だが、だいぶ色々な奴らに使われているし、飾り気は少ないんで美術品としての価値はほとんどない。引き取るとしたら140プレダ……、今のレートだと230万リエルくらいだな」
「いいや、このまま持って帰るよ。鑑定ありがとう」
「いつでもどうぞ。それとこいつは鑑定結果内容とその保証書だ」
無愛想なドワーフの鑑定士はそう言って半月刀と一緒に保証書を渡す。そして、すぐに別の方向を向いてしまう。
イヴァ達は武具専門店を出ると、ペルセネアは思わず呟く。
「今回の報酬よりも高いとは……アデル殿が苦い顔をするわけだ」
もっとも苦い顔をするだけで、これだけの値打ち物をポンとくれるのだから〝海賊卿〟に相応しい度量の持ち主なのだろう。
「期限までに不足分が出たら、そいつも売り払おう。だけど、とりあえず、今日は疲れたからもう帰ろうか。ペルセネアは今日の訓練はどうする?」
「お願いする」
「わかった。夕食後には、また地下闘技場で戦ってもらうよ。その後は、昨日と同じように神秘の間で開発を受けてもらう。それで明日は日が昇る前に街を出よう」
その言葉を聞き、ペルセネアは黄金色の瞳でイヴァの顔を真っ直ぐに見ると「承知した」と首を縦に振る。そこで、少年はふと思ったことを聞く。
「奴隷商人ギルドには、君の仲間がいるかもしれないけど、会いたい?」
「どうだろうな。同じように奴隷となっていれば、おそらく向こうは会いたいとは思っていないだろう」
ダークエルフの少年は(これは過去に何かあったみたいだね)と心の中で1人呟くと、思考を進める。
(思った以上に頭の回転が速いみたいだし、ひょっとしたら族長くらいの大物なのかもしれない。あんまり根掘り葉掘り聞くのは嫌だから、別ルートで少し調べてもいいかもしれないね)
本来ならば奴隷の経歴などはよく調べるものだが、そんなことを忘れてしまうくらいに手に入れたいと思ったのである。そんな自分の心境に、イヴァ自身も驚いているが、それよりも面白さが優先する。
(とりあえず黄金宮殿にいる蟲を使い、特別な呪液を精製する必要があるよね。それを「聖アルアークの涙」と併用して、じっくりと身体に染み込ませよう)
イヴァの理想としては、戦闘能力はそのままに、夜になればイヴァに奉仕する最高の女奴隷にしたい。今は都合の良い妄想でしかないが、残りの時間をかければ充分に可能であるとも考えている。
(やるべきことは多いなぁ~)
領主会議まで、残り28日。
翡翠解放団
◆解放団長×1
・ゲイル・男・20代前半(外見)
双剣使いの青年。正義感溢れる性格でカリスマ的な指導者。
◆副官×1
・レイナ・女・10代後半(外見)
エルフの魔法剣士。ゲイルの片腕にして、最も信頼されている人物。
◆補佐官×4
・ヴォルガ・男・40代後半(外見)
ゲイルの師匠。同じく双剣使い。豪放磊落な戦闘隊長。
・カイウス・男・10代後半(外見)
参謀。第11階位の魔法使いで、風属性の魔法を得意とする。
・ルシアン・男30代前半(外見)
滅びた聖神に仕える第4階級の聖職者。野心家。
・キリィ・女・10代前半(外見)
情報工作員。盗賊ギルドとは別の諜報機関に所属する女盗賊。
◆正規兵×191
・自由騎士×70(男女51:19)
第1騎兵隊30名、第2騎兵隊30名、独立騎兵隊10名。
・戦士×58(男女46:12)
剣士隊30名、遊撃隊28名。
・盗賊×34(男女22:12)
斥候部隊12名、警戒部隊14名、工作員8名。
・聖職者×21(男女15:6)
第5階級2名、第6階級10名、第7階級11名。
・魔法使い×8(男女5:3)
第12階位1名、第13階位5名、第14階位2名。
◆非正規兵×143
・志願兵
農民54名(男女31:23)
職人68名(男女42:26)
商人21名(男女18:3)
以上が、現在の状況になっております。
その他、種族・年齢・外見などに関しては次の報告書に目を通していただければと思います。
―― 密偵の報告書 ――