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エスパーVSファンタジーワールド  作者: ススキノ ミツキ
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第四話 放課後の決闘

・・・3人が訓練室に戻ると一人の女学生が近寄ってくる。薄青いブラウスを着て三つ編みにした可愛い女の子だ。


「カイン君!私が魔法を教えて上げる!私、ルセナ。宜しくね!」


 ルセナは練習して、いざという時に使おうと思っていた可愛い仕草で少し顔を斜めに見てカインに微笑みウインクをする。


「「「「「あっ!抜け駆け!!ずるい!」」」」」


 それを見た女子生徒が集まって来るがグロブがそれを手を叩きながら止めた。


「はいはい!皆!カイン君はフィアラさんが教えるから各自魔法訓練を行う事!ルセナさんもいいですね!後で何人かに魔法を披露してもらいますから、真面目に訓練するように!」


「「「「「はぁ~い・・・。」」」」」


「カイン!それじゃあ始めましょ!この水の桶に少しだけ、この魔法訓練用の痺れ薬を垂らすの。そうすると、ほら!黒くなるでしょ。これに手をかざして透明にするイメージを続けるの。あとは詠唱を行って魔法陣を神様に出して貰って、その魔法陣に決まった順序に魔力を注ぎ込むのよ。今からやってみるね。」


「我が名はフィアラ。癒しを司る3級神ステイリアに願う!異常な水を清き水へ。アキセス!」


 フィアラの前に魔法陣が出て魔力を注ぎ込むと、魔法陣からエメラルドグリーンの光の筋がほんのり発し、黒く濁った水に当たる。光が当たった場所からゆっくりと透明な水へと変わった。


「凄いな・・。」


「ふふふ、これが初歩魔法。やってみて。」


再度、水を黒くしてカインは手をかざしてみる。


「我が名はカイン。癒しを司る3級神ステイリアに願う!異常な水を清き水へ。アキセス!」


・・何も起こらない。


「ダメみたいだな・・。」


「初めは皆、そんなものよ。頑張って!」


「あぁ、分かった。」


 4度目カインが試そうとした所で、ジョットとブカラフがやって来る。 


「へん!そんな初歩魔法も出来ないのか!?12歳のクラスから入った方が、いいんじゃないのか!」


「本当だな!」


「「ハハハハハハ!!」」


「ちょっと!ジョットもブカラフも酷い事を言わないで!」


 それを聞いた女子生徒たちも集まって来る。


「そうよ!あんた達だって、そんな大した魔法使えないでしょ!」


 ブカラフが言い返す。


「コイツよりは、凄い魔法を使えるさ!」


 ルセナが更に言い返す。


「何が使えるって言うのよ!どうせ肉団子みたいな小さなファイヤーボールでしょ!」


「言いやがったなぁ!!そんなに見たいなら見せてやる!我が名はブカラフ!焼損を司る3級神ファダラに願う!火の玉にて我が敵を討て!アキセス!」


 直径3cmの火の玉が二つ飛んで行く!グロブがその行為を見つけ叱るが既に飛んだ後だ。グロブはルセナに防御魔法を使おうとしていた。


「ブカラフ君!止めなさい!我が名はグロブ!土地を司る3級神グラルドグに願う!火の弾を打ち消す土の壁を!アキセス!」


 壁が出来上がるよりも火の玉は早く進み、驚かそうとしただけの魔法がルセナの顔に向かいブカラフもかなり狼狽えている。


 カインは傍に置いてあった訓練用の木の棒を取り、一瞬でルセナの前に立ち2個の火の玉を斬って消滅させた。カインに取っては大した事ではなく冷静であったが、その他の者達は全員ホッとした表情で胸を撫で下ろしていた。


「ブカラフ君!分かっていますね!君は一週間の停学です!!家で十分反省しなさい!」


「先生・・ごめんなさい。・・・ルセナもごめん!当てるつもりは無かったんだ!」


「許すとでも思ってるの!?カイン君が居なかったら、私!大怪我してたのよ!!絶対!許さないから!二度と私に話しかけないで!!」


 ブカラフは俯き無言となっている。ルセナはカインに感謝して向き直す。


「カイン君、本当にありがとう!!」


「あぁ。」


「カイン君、先生からも御礼を言います。ありがとう!しかし、驚いたよ!記憶喪失でも剣技の方は身体が憶えているのか凄いじゃないですか!!良かったら、このクラスの代表として来月のクラス対抗剣技大会に出てみませんか!」


 その言葉に生徒のデルドアが反応する。


「先生!クラス代表は俺に決まってた筈です!それにそいつは16歳でしょ!!このクラスで出れるんですか!?」


「そうか・・・惜しいな。カイン君ならこのトストリア王国の全学校対抗剣技大会でも、いい所まで行けそうな気がするのに・・。」


「グロブ先生!何だよ!?俺じゃあ不服みたいに!!さっきのは何かマグレに決まってる!あんな小さな飛んでる玉を二つ同時に斬るなんて出来る訳ない!カイン!!決闘を申し込む!!」


「こらこら、カイン君は学校に入ったばかりですよ。その決闘は認められません。私が悪かったんです。デルドア君が強いのは分かっています。だから止めてください。」


「学校ルール上、同級生以上への決闘申し込みは認められるはずでしょ!!」


「う~ん、困りましたねぇ・・。」


--へぇ~、そんな学校のルールがあるのか?いやぁ!いいね。イジメや決闘!新鮮だな。


「俺は構いませんよ、グロブ先生。決闘のルールを教えてください。」


「仕方ない・・他の学校でも同じく、申し込むのは同級生以上が条件ですがお互いに決闘を認めれば2人の先生が立会いの下、決闘を行えます。決闘は剣技又は魔法若しくは、その両方で行う事。どの決闘を行うかは決闘前に立ち会う先生へ報告する事となっています。あと、剣は模造剣で行うこと。恨みや憎しみで決闘を行わない事も条件です。あくまで技術を競い合い、高め合う事が目的となっています。決闘中は先生の言う指示に従い、先生が止めればそこで終了してください。」


「なるほど、分かりました。」


 フィアラがカインの決闘を止めようとする。


「カイン!止めた方がいいわ。デルドアのお父さんは魔法騎士をしているし、剣技も魔法もクラス一の実力なの!」


「そうなのか、余計に楽しみだな。」


「もう!怪我しても知らないからね!」


「それでは放課後に第三訓練室に来てください。立ち会いは私と他の先生にお願いしておきます。デルドア君、決闘は剣のみで宜しいですね。」


「もちろんです!魔法を使えない奴に魔法で勝負するなんてワイアド家の恥です!!」


「カイン君もそれで宜しいですか?」


「はい。」


--本当は魔法も使って欲しい所だがデルドアも、ああ言ってるし無理だろうな。


 その後、カインは魔法訓練に戻る。何十回と魔法詠唱を行うが魔法陣が出るだけで何も起こらなかった。


{リノルアーリア様の言った通り。全然、駄目ね。・・我が名はステイリア!癒しを司る三級神!ラスターディアへ顕現!ファーヴァレイト!!}


{凄い!本当に顕現出来た!私も旅行したい所だけど・・我慢、我慢。}


{カイン、聞こえる?}


「誰だ?・・。」


「どうしたの?カイン。」


 フィアラが尋ねる。


「いや、何か聞こえて来て。」


「大丈夫?・・疲れてきてるんじゃないの?」


「いや、そんな事は無いんだが。」


{私は神のステイリアよ。カイン・・ここに居る者達には見えないし聞こえてないから心で話して頂戴。}


--「ステイリア神?神様と話すことも出来るのか?」


{いいえ、一級神と契約して更に契約した者が特別な力を持っていないと話すことは不可能です。}


--「ステイリア神は一級神だったか?」


{私は三級神だけど、あなたから貰える魔力が多いから顕現できたの。}


--「そうか、最初にエネルギーが抜けていると感じたのは、それでなのか?」


{--それは、多分リノルアーリア様ね。}


{まぁ、そうね。}


--「それで、神様が何故ここに?」


{あなたの魔力はね。この世界とは異質なものなの。魔法を使うには、かなりの努力が必要です。私が来たのは、そのあなたが魔法を使えるように協力する為よ。}


--「それは、ありがたいが何故俺に?」


{そうねぇ・・詳しくは言えないのだけど。あなたを気に入ったお方がいらっしゃる、とだけ言っておくわ。}


--「そうか。誰か?と言っても教えられない様だから聞かない事にしよう。」


{--きっと、あなたは幾世界の統一王、若しくは語り継がれる大賢者・・永遠を生きる勇者とかになるのよ・・魔王として世界を滅ぼすことさえ可能な事・・・。}


--「それで魔法を使うには、どうすればいい?」


{まずあなたの魔力と、この世界の魔力がどう違うかを知る事。あなたの魔力は精神エネルギー波をその波形のイメージ、力を組み合わせながら練り上げ、神を通さずに世界に影響を与える物なの。この世界の魔力の使い方は違う。この世界ではあなたが出すエネルギー波の一部を使って、それぞれの神が作った魔法陣に魔力を注いで魔法を使うの。要はあなたが意味なくエネルギーを無駄遣いしているから他のエネルギーが邪魔になって魔法を使えないのよ。}


{超高等技術になると、私達・・神を自身の身体に降ろすことで凄まじい力も使える。更なる神との契約が必要だけどね。}


--「そこまでは必要としていない。俺の目標は、あらゆる怪我や病気を治せる様になりたいと思っているだけだ。」


{そう・・。}


{--でも、リノルアーリア様はその程度で満足しないわね。ある意味、私よりお気の毒様かも。}


{カイン!頑張りましょうね!}


--ん?あぁ、宜しく頼む。いや・・申し訳ない。神様だったな・・宜しくお願いします。


 カインは頭を下げる。それを見てフィアラが不思議に思う。


「カイン?さっきから大丈夫?」


「ああ、大丈夫だ。」


{礼儀正しい子は好きよ。でも、あなたは特別だから楽に話して。}


--「いいのか?」


{--私より偉い存在になりそうだしね・・。}


{どうぞ、私も好きに話させて貰うわね。}


--「分かった。それでどうすればいい?」


{私があなたのエネルギー波の余計なエネルギーをフィルターを作って邪魔します。それを感じなさい。}


--「分かった。」


「我が名はカイン!ステイリア神に願う!異常な水を清き水へ。アキセス!」


 カインの前に魔法陣が現れ、エネルギーを注いでみる。


{カイン!!多過ぎるわ!もっとエネルギーを抑えて!!フィルターが掛けられない!}


--少ししか出して無いが・・もっと少なく?・・こうか?


{それでも多過ぎるけど何とかフィルターが掛けれそう。ぐぐ!!・・よし!どう!・・必要なのは、この部分よ!!}


--!?こんな特定エネルギーのみを使うのか?これはかなり難しいな。


 魔法陣に魔力が注いでいく。魔法陣から緑の優しい光が出て黒い水に当り、透明な水に変わっていった。


「カイン!おめでとう!出来たわ!」


 フィアラが祝福する。


「いや、今のはたまたま出来ただけだ。」


--ステイリアに補助して貰ったしな。


 もう一度カインは透明な水を黒い水に変えた後、試して見る。


{今度は一人でやってみて。}


--「ああ。」


「我が名はカイン!ステイリア神に願う!異常な水を清き水へ!アキセス!」


 カインは右手を出して魔法陣に、ゆっくりと特定エネルギーのみに絞り教わった順序に魔力を注いでいく。


{そう、いいわよ!ゆっくりとね。}


--よし!いけそうだな。

 

{だめ!!気を抜いたら!}


 カインが最後に気を抜いた瞬間、魔力に別のエネルギーが加わり急激に魔法陣が変化する!教室全体に光を発して消え去った。液体は輝きを放つ薄い水色に変化している。クラスの全員は何が起こったか分からず眩しさに目を眩ました後、ぼーっとしていた。


{!!?この液体は!?クレイリア様が約10年程かけてお作りになられている迷宮宝用の究極完全回復薬レミエトン!!?しかもこんな大量に!?隠さなきゃ!!}


 迷宮とは神たちが人の成長を促すために試練を与えようと作った物であった。ただ、試練を与えるだけでなく迷宮を進んで行くと、それに見合った褒美つまり迷宮宝(魔法具や魔法装具など)を手に入れることが出来る。レミエトンはクレイリア神の作る中の最高の迷宮宝でどんな病気でも治せるし、魂さえそこにあれば欠損した他の腕や足も生まれ変わる。生き物の体力も魔力も一瞬で全回復させる事が出来る物であった!


 ステイリアは急いで液体に右手を翳して、自らの魔法具に納める。


--「何かやってしまったか?・・済まない・・。」


{まぁ・・初めてだからしょうがないけど。最後まで気を抜かないでね。}


--「分かった。」


{--どうやったら軽状態異常回復魔法が大量のレミエトン作る魔法になるのよ!!私が魔法を教えて欲しいぐらい!でも、やっぱりちょっと気を抜くだけでこれなら・・よっぽど気をつけないと駄目ね・・というか、カインのどんな病気でも治せる様になりたいっていうの叶えてる?・・・黙っておいた方がいいわね。偶然できたものだし・・。}


 グロブが駆け寄って来る。


「カイン君!!大丈夫ですか!?」


「あ、はい。少し失敗した様です。」


「初めてならそんなものですよ。ただ、ステイリア神の魔法であんな輝くほどの魔法陣は見た事が無いのですが・・・?何の魔法を練習していたのですか?」


「先程同様、軽状態異常の回復魔法です。」


「そうですか?・・不思議ですねぇ。」


{この男!ちょっと失礼ね!私の魔法だって凄いのあるんだから!懲らしめてやろうかしら!!}


--「まぁまぁ。」


・・・その後、魔法の訓練を終えて、ラスターディアの数学や語学、歴史などの授業を受けた。


--いよいよか、楽しみだな。


・・・・放課後となりカインとデルドアの決闘が運動場で行われる。転校生であるカインの実力を見ようとクラス全員が集まり、その様子を聞いた他のクラスからも生徒が集まって観客は100人以上となっている。その様子に教師で審判を務めるグロブとミドルムが話し合う。


「グロブ先生、どうします?これはちょっと集まり過ぎでは?」


「そうですねぇ。生徒にはいつもより5㍍程、離れて貰いましょうか。カイン君もデルドア君もかなりの実力ですし、折れた模造剣が飛んで行くと危険ですから。」


「皆さん!危険ですから、あと5㍍離れてください!」


「はい!離れて!!」


 クラスの全員が離れるとグロブが開始の挨拶を行う。


「決闘を行う前に!あくまでこの闘いは二人の技術を高め合う為の物です!憎しみや恨みなどで行わない事!いいですね!」


 二人が頷く。


「それでは・・はじめ!!」


 開始合図を受けてデルドアは素早く近づき剣を振り続ける。カインは何事もなく、その剣を受け止めていく。野次馬の生徒がデルドアの剣技を褒める。


「すっげ~!速すぎるだろ!転校生は防戦一方か・・決まりだな。」


「何言ってんだよ!まだ分かんねぇって!あの転校生、全部剣を受け止めてるし!」


「受け止めてるだけじゃな・・。」


 デルドアもカインに話しかける。


「どうした!?カイン!守るだけか!?守って疲れを待ってるようなら無駄だぞ!このまま連続10分でも振り続けれるんだからな!」


--やはり遅いな・・前の世界に居た戦闘アンドロイド達と比べたらかわいそうか・・?さて、どうするかな?魔法でも使ってくれれば、もっと楽しめたんだが。デルドア・・手加減するから受け止めろよ!


 周りからはデルドアが剣で攻めて隙が無い様に見えるがカインから見れば隙だらけであり一度だけ無造作に横へ剣を手加減して振ってみる。


「ぐぁ~~~!!」


 それをデルドアは受け止めるが衝撃により、足どころか身体が浮き上がり3㍍程横へ吹き飛んでいく!


「すげぇ~ぞ!あの転校生!!あのデルドアを吹き飛ばしたぜ!どんな力してんだよ!?」


「「「「「うわぁ~~!凄いぞ!カイン!」」」」」


「「「「「「「「「「キャァ~~!!ステキ!カインく~~ん!!」」」」」」」」」」


{カイン!剣は凄いじゃない!!}


--「ステイリアか・・居たんだな?」


{ええ!見事な剣技ね!!}


--驚くような速さで振ったつもりはないけどな・・。


{なんか言った?カイン。}


--「いや、何でもない・・。」


 グロブがそれを見て、やはり剣技大会はカイン君に出て貰った方が・・と考えていた。カインはグロブの心の声を覗いた訳ではないが目を輝かせ驚いている表情から、何と無くそんなことを考えているのではと思う。


--まずいな・・そろそろ負けるか。


「やるじゃねぇか!カイン!!これを受け止めてみろ!!・・・・・・・・ハッ!!」


 デルドアは同じクラスに手応えを感じさせる程の相手が出来て笑っていた。走り出してカインの前で急停止すると右回転しながら、そのまま剣で強烈な横なぎを放った。カインにとっては軽く受け止められる剣であったが受け止めた瞬間に剣を離す。剣は吹き飛んで回転しながら地面に落ちた。


「そこまで!!デルドア君の勝ち!二人とも!見事な闘いでしたよ!」


 観客である学生たちも皆、拍手している。デルドアがカインに近付く。


「本当だぜ!カイン!これから剣の訓練時は俺と組んでくれ!」


「ああ・・分かった。」


「何だよ!もっと喜べよな!ライバルが出来たんだぜ!」


--ライバルか・・面白い奴だ・・ふっ。


「そうだ!やっと実感出来たか!?よかったら、これから近くのワデルの森に魔物狩りに行かねぇか!?」


「こら!デルドア君!もうすぐ日も傾きます!親御さんが心配するからやめなさい!」


「ちぇっ!盛り上がって来た所なのに。グロブ先生!カインと俺が居たらワデルの森で何日でもサバイバル出来るよ!いい訓練にもなるし!」


「それでもダメです!分かりましたね!」


「しっかたねぇな!分かりましたよ!じゃあ、カイン!又、今度な!」


「ああ。」


 教師から生徒全員、寄り道せず帰るように言われて帰宅していく。カインとフィアラも二人で帰っていた。


「カイン、強いんだね。」


「強くても守れない事もある・・。」


「何の話?」


「いや、何でもない・・・。」


 カインの大人びた言葉と雰囲気は前の世界で、数えきれない悲しみや苦しみを乗り越えて来た・・いや、生きる為には乗り越えざるを得なかったからだろう。ちなみに暫く経ってデルドアがカインとの決闘時使っていた模造剣は数日後に、ある生徒が授業に使う為に手に取ったが、パシッという音を立てて折れてしまった。その生徒は・・ん?と首を傾げる。--何だこれ?と思うがその剣をゴミ箱に捨て横にあった剣を持ち訓練していく・・。



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