第10話 「ミラズ・パワー」
道場に通い始めてから大体2週間ほど経過したが、俺は未だに突き・突き・突きだ。
毎日通えていないせいもあるが、自主練習もしているんだし、そろそろ次に移ってもいいんじゃないかと思う。素人的に考えて。あのじじいが恐ろしくてそんな事は言えないけどね。
毎日通っているヴォルクは順調なようで、既に他の門下生と打ち合ったりもしているみたいだ。
実はかなり負けず嫌いらしく、負けて帰ってくると非常に不機嫌で悔しそうな顔をして木剣を振るっている。まあ、コロッケを食べればすぐに機嫌が治るあたり、まだまだ子供と思えて微笑ましいものだ。
仕事の方は相変わらず採取と雑用依頼ばかりこなしている。例のポイントは下がってしまうが、採取のついでに魔物を倒せばカバーできる程度なので、気にしていない。討伐系の依頼はヴォルクが一人前になってから一緒に請ければいいかなと思っている。
大きな買い物をするわけでもなく、生活するのにもたいしてお金がかからない状況な為、そんなに仕事をする必要は無いのだが、元サラリーマンの習性だろうか。働かないと不安になるのだ。
というわけで、今日も雑用依頼をこなすつもりだ。
最近知ったのだが、この雑用依頼というのは魔物と戦えない臆病者が請ける仕事という認識が冒険者の間にはあるらしい。
そんなわけでいつも雑用依頼を請けている俺は軽くバカにされている。
依頼を探している今もだ。
「おい、あいつまた雑用だぜ」
「ガキはお家でママのミルクでも飲んでろってんだ」
「臆病者のニッコルにはちょうどいい」
こんな調子である。
最初はイラッときたものだが、情報という名の大海原で培ってきた経験のおかげか、すぐに気にならなくなってしまった。
今では煽り返しているくらいだ。…………心の中でね。
つーかまずニッコルじゃねーよ。
周囲の言葉をスルーしながら依頼書を流し見ていると、1つの依頼書が目に飛び込んできた。
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依頼内容:買い物の付き添い
ランク制限:なし
契約金:なし
期限:7月14日まで
報酬:2,000円
依頼主:アンミラーズ・ミュール
-詳細-
買い物をしたいのですが、荷物が多くなりそうなので、
付き添っていただける方を募集します。
場所は……
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これだ! 一見ただの荷物持ちだろう。しかし注目すべきは依頼主。アンミラーズ・ミュール。
もう名前からして可愛いに違いない! さりげなくミラちゃんって呼んじゃおうかな。
きっとこのこは病気がちだったりして、碌に買い物にも行けないのだ。さらにあまりお金も無く頼れる人もいないため、冒険者ギルドに依頼を出したのだろう。切ない話だ……。
ミラちゃんのために頑張るぞ! と気合を入れて依頼書を取り、相変わらず空いているロングさんの下へ向かう。女性の受付はいつも混んでいるのだ。
「ロングさん、これをお願いします!」
「これですか……。まぁ、エルさんなら大丈夫ですね」
「ええ、任せてください!」
「なんだかいつになく気合が入ってらっしゃるようで。……はい、では今日も頑張ってください」
馴れた手つきで登録を終えたロングさんは激励と共ににっこりと微笑む。
「はい!」
禿げたおっさんの笑顔にげんなりとするはずが、今日は違う。薄幸の美少女、ミラちゃんが俺を待っているのだから。
この街にも徐々に慣れてきたので、さして迷うこともなく依頼主の家に辿りついた。
ここか。かなり古い家だな。やはりミラちゃんはあまり裕福ではないのだろう。今いくぜ!
「すいませーん、冒険者ギルドから来ましたー」
………………あれ? 返事が無いな。留守かな?
「すいませ」
ガチャッ。
「うるさいわ! 聞こえてるよ! まったく、なんだいあんたは!?」
罵声と共に扉の中から出てきたのは、腰の曲がった白髪の偏屈そうな老婆だった。濁った目でこちらを見ているが、かなりむっとした表情をしている。
「あ、す、すいません。あの、冒険者ギルドからきました、エルザム・ラインフォードです。
ミラちゃ……あ、いや、アンミラーズ・ミュールさんはいらっしゃいますか?」
「いるじゃないか、あんたの目の前に」
……
……
……
よ、よくも裏切ったなぁ! 心を! 純粋な、俺の! ミラちゃぁぁん!!
…………いや、なんとなく分かってたんだ。こんな事だろうとね。
知ってたよ。だけどさ、縋りたかったんだよね。希望という名の一筋の光に。人は希望、夢が無くちゃダメなのさ。それはどんなに小さくてもいいんだ。でも、夢も希望も無い人間は、ただ安穏と生きてるだけで、死んだも同然なんだよ。
この世界に来て3週間。大した目的も無く過ごしてきた俺が、ちょっとした希望を持ってみたんだけど……見事に砕けてしまった。まあ、現実ってこんなもん。
ファンタジーの世界、異世界の空気を吸うだけで、俺は美女に会えると思っていたのかなぁ……。
「それは失礼しました。依頼の件ですが、いつがいいですか?」
我を失ったのはほんの一瞬。すぐさま再起動し、冒険者としての顔を見せる。これぞプロだ。
「ふん、こんな老いぼれに用事なんかあるわけないだろ。今から行くよ」
「わかりました。では、ここで待ってますので、準備が出来たら声をかけてください」
「口だけはいっちょまえみたいだね」
若者の夢を打ち砕いた老婆は、しわがれた声で軽く毒を吐いて家の中に戻っていった。
しかし、口の悪い婆さんだな。目つきも悪いし。ミラちゃんとは大違いだ。まあ、そんな人はそもそもいないわけだが……。
そうだ、こうなったら逆に優しく対応しよう。そのほうが戸惑うに違いない。
「なに、ニヤニヤしてるんだい。気持ち悪いね。ほら、これを持ちな。じゃ、いくよ」
「あ、はい」
いつの間にか準備を終えて出てきた婆さんは、大きな籠を俺に押し付けると、さっさと歩き始めた。
「しかし、こんな小僧をよこすなんて、とうとうあの禿にも見放されちまったかね」
「は、禿?」
「こんなババアの付き添いなんて、冒険者は請けてくれないからね。まったく、生意気だよっ。
その変わりに職員の禿がいっつも来るのさ。太ってて気持ちの悪い奴が」
ロングさんか? あ! だから依頼を請けるときに、ちょっと思わせぶりな事をつぶやいてたのか。これですか……、とか言って、かっこつけちゃって。
「あー、それはロングさんですかね」
「そうそう、禿てるくせにロンゲだなんて笑っちまうよ。ヒッヒッヒ」
「ハハハハハ、それは笑えますね」
「何笑ってんだい。あんたもすぐにああなるんだよ」
「えぇ!? そんなバカな!」
「ああ、間違いないよ。あの禿の若い頃にそっくりだ」
「い、嫌だ! それは、それだけは!」
「ヒッヒッヒ。……あいつの若い頃なんか知らないけどねぇ」
終始この調子でおちょくられ続けて、店に到着した。
店に入ると食料品から雑貨まで、じゃんじゃん買い始め、あっという間に籠一杯になってしまった。
「おやおや、ずいぶんと重そうだねぇ。あんたみたいな小僧じゃ不安だ。まったく。じゃ、帰るよ」
「大丈夫ですよ。これでも冒険者ですからね。それに」
「冒険者ぁ? 嘘つくんじゃないよ。冒険者がこんな依頼請けるわけないだろ。いっつもあの禿が来るんだから」
「本当ですよ、ほら」
太陽の光を受けて赤く輝く金属質のカードを見せると、婆さんは笑い出した。
「ヒッヒッヒ、なんだい、レッドの臆病者かい。情けない奴だね」
「臆病者じゃないとは言い切れませんが、これでもストーンボアを倒したこともあるんですよ」
「バカ言うんじゃないよ。あんな大きな猪をあんたが倒せるわけないだろ。老いてもそれぐらいは分かるんだ」
「これがその時の牙ですよ」
腰のポーチからストーンボアの牙を取り出して、ここぞとばかりに婆さんに見せ付ける。
「ひゃぁ! ……こらぁ! ババアを驚かすんじゃないよ! まったく。一体どっから取り出したんだか」
「ちょっとした手品ですよ」
「ふん、しかし、これは本物のようだね…………まあどうでもいい事さ。そんなことより、しっかりと籠を持ちな。落としたりしたら承知しないよ!」
「安心してください。これなら落としませんから」
手に持っていた大きな籠を腰の小さなポーチにしまってみせる。
「な! あんた! あたしのものをどこにやったんだい! さっさとだしな!」
凄い形相で婆さんが迫ってきたので、慌ててポーチから籠を取り出した。
「だ、大丈夫ですって。いつでも取り出せますから。ね」
「……ふん、生意気だよっ!」
婆さんはふいっと顔を背けて、さっさと歩き出してしまった。
後を追った俺は色々と婆さんのことを聞きはじめた。
婆さんの話によると夫は早くに亡くし、たった一人の息子も帝都にいるため今は一人で暮らしているとのこと。
その息子はなんとかという所で魔法の研究をしてるらしいが、手紙の一つもよこさない親不孝物だとグチっていた。
口は悪いがお喋りは好きなようで矢継ぎ早に文句を言っている。
「ところで、あんた。相当な魔法使いだろ。なんでこんな依頼請けてるんだい?」
「え!? あ、いや、手品ですよ」
「ふん、わけが分からないものは全部魔法だよ。それで、その手品師様がなんでこんなババアの相手してるんだい?」
「はぁ……いや、好きなんですよ。雑用依頼。
俺には家族が居ませんし、知り合いもあまり居ないので、雑用とはいえ色々な人と接することが出来るのが楽しくて。あ、最近弟と呼べる奴はできましたけど。
それに依頼を達成すれば喜んでもらえるというのも凄く嬉しいんです。その人の役に立っているっていうのが実感できて」
「じゃあ今日はハズレだね。こんな口の悪いババアじゃ楽しくはないだろ」
「そんなこと無いですよ。ミュールさんの話は独特で面白いですから。それに、なんとなく優しい感じがしますし」
「小僧のくせに生意気だよっ!
……ま、冒険者にしては変わった奴だ……出世できないタイプだろうけどね。ヒッヒッヒ」
「……ほっといてください。あ、家に着きましたよ」
「ちゃんと中まで運んでおくれよ。ババアにはあんな重いものは持てないんだ」
「はい。任せてください」
婆さんの家にお邪魔し、籠をとりだして買ってきたものの整理を手伝う。終わった頃にはすっかりお昼も過ぎていた。
「ご苦労様だね。あの禿よりは余程役に立つみたいだ。ほら、さっさとあの紙のやつをよこしな」
言葉に従い証明書を渡すと、書き殴るようにサインをして突き返して来た。
「これであんたの仕事は終わりだよ。もうこんなババアに用は無いだろ。とっとと帰りな」
「はい、今後も冒険者ギルドをよろしくお願いします。ありがとうございました」
お礼と冒険者ギルドの宣伝をして、最後まで口の悪い婆さんに背を向け歩き出した。
「あ、ちょっと待ちな。そういえば、昨日シチューを作りすぎたんだ。悪くなったら勿体無い。食べていきな」
「えぇ? ……あ、はい。じゃあご馳走になります」
婆さんの突然の態度の変化に戸惑っていたら、ほんの一瞬悲しげな表情を見せたので、素直にいただいていくことにした。
「……別にあんたの為じゃないよ! ババアには食べきれないだけさ」
家に上がり、出されたシチューはちょっと変わっていたが、お腹も空いていたので美味しそうな匂いにつられて早速口に運んだ。
「うまい! 美味しいですよ!」
「ふん、おだてたって何にも出てきやしないよ」
「これはかぼちゃですかね? 自然な甘味がして凄く美味しいですよ! おかわりしたいくらいです!」
「……ちょっとは分かるみたいだね。あたしの自慢のシチューさ。まだあるからどんどん食べな! ……悪くなると勿体無いからね」
婆さんのかぼちゃのシチューは本当に美味しく、毎日でも食べたいと言える程だった。
しかし、満腹になってもシチューを注いでくる婆さんには流石に困った。
そんな婆さんをどうにか押し留め、昼食を終えて帰ることにした。
「ご馳走様でした。とても美味しかったです。またいつかご馳走になりたいですね!」
「ふん、生意気な小僧だっ。二度と来るんじゃないよ!」
「はい、ではまた」
どこか上機嫌そうな婆さんに軽く会釈をし、冒険者ギルドへと戻った。
「ロングさん、依頼完了しました。はい、証明書」
「おお、大丈夫でしたか?」
「ええ、多少へそ曲りな婆さんでしたが、特に問題ありませんでしたよ。
美味しいシチューもご馳走になりましたし」
「えっ? 一体どんな魔法を使ったんですか?」
「いや、特に何もしてませんよ。
というか、やっぱりロングさんが行ってたんですね。あの婆さんの所には」
「そうなんですよ。
冒険者が請けなかった雑用依頼は期限が切れそうになるとギルドの職員が行うことになるんですが、あのお婆さんの依頼は何故か私の担当になってしまって。
作業自体は大した事が無いのですが、いつも文句ばかり言われて大変だったんですよ。
……はい、これが今回の報酬です」
「ハハハハ、それは確かに。
あ、いつもの採取依頼お願いします」
採取依頼を請けて南門に向かっていると、道行く冒険者らしき一団から興味深い話が聞こえてきた。
「おい、今日の夜はどこで食べる?」
「そりゃ夢幻の冠亭で決まりだろ!」
「むげんの?」
「おいおい、知らないのか? 今この街で話題のレーツェル料理を」
「なんだそりゃ? うまいのか?」
「ああ、ありゃ革命的だったな。なんでもレーツェルっていう謎の食通が開発した料理らしいぜ」
…………やってくれたな、シャンさん。何故レーツェルの名を! 嫌がらせか? 帰ったら問い詰めねば!
そんなことを考えているうちに南門に着き、街を出て森へと走る。
転移は使わない。道場に通い始めてからはいつもこうしている。
実は、毎朝約1日分の魔力を込めた軽めのプレスの魔法を自らにかけて鍛えているのだ。こっそりヴォルクにもかけているが、気付いてはいないっぽい。なんか体が重い気がすると言っていたが、毎日の道場通いで疲れてるんだろ、と言ったら納得してしまった。素直でよろしい。
魔法とは、込めた魔力の大小により威力や効果時間が変わる。このトレーニング用プレスは1回で最大の約5%程の魔力を消費するので、朝にはオートガードの分を含めて合計約3割程の魔力を持っていかれている事になるが、その底を感じた事は未だに無い。毎日魔法の練習として色々な魔法を無駄に使っているのだが。
採取を終え戻ってくると、空は既に赤く染まっていた。
冒険者ギルドに戻って完了報告をした後、魔物の買取受付でいつもの如く魔物を引っ張り出していると、例のイケメンが意味ありげな視線で話かけてきた。
「いや、あの時も驚かされましたが、相変わらず不思議ですね。
……そうだ、もしよければそのポーチをちょっと見せてくれませんか? やっぱり気になるんですよね。本当に手品なのか」
何故今更とも思ったが、ちょっとした負い目もあったので、素直に応じることにした。
「まあ、いいですよ。本当にただのポーチですからね。えーっと、はい」
魔法を解除したポーチを腰から外して堂々とイケメンに手渡した。
早速中を覗き何も無いのを確認すると手を突っ込んだり、逆さまにして振ってみたり、なめるように観察したりとあの手この手で調べ始めた。
「本当にただのポーチにしか見えませんねぇ! 僕には全然わからないですよ!」
ようやく諦めた様子のイケメンは大きな声で何も分からなかったと喋りだした。
すると、俺にも見せろ、俺なら分かる、と周りでこちらの様子を伺っていた冒険者たちが寄ってきて、奪い合うように見始めた。
結構な人だかりが出来て盛り上がっているので、近くの椅子に腰を下ろし、ほとぼりが冷めるのを待つことにした。
「何もないぞ!」
「本当にただのポーチじゃないのか?」
「おい、俺にももっとよく見せろ」
「おいおい、どうなってるんだ!?」
「臆病者のくせにっ」
「わけがわからねぇ!」
「次は俺にかせ!」
10分程経ち、ようやく落ち着いてきたので、ポーチを取りに向かった。
「すいませーん。もういいですかね?」
すると、冒険者の集団の中から、見事なアフロヘアーのおっさんが出てきてポーチを差し出してきた。
「ふっ、くだらんトリックを使っているようだが、私には通用せん!
まあ、ここは少年の顔を立ててタネは明かさないでおいてやろう。だっはっはっは!」
豪快な勝利宣言をしたアフロのおっさんは俺にポーチを渡すと、胸を張って笑いながら去っていった。
……いい性格してるな、あのおっさん。
お腹空いたし、俺も帰ろ。
「それじゃ、みなさん、お騒がせしました」
ペコリと一礼し、冒険者ギルドを後にした。
部屋に戻るといつものようにヴォルクが素振りをしていた。
「ただいま。おい、聞いてくれよ、ヴォルクー」
「兄さん、お帰り!」
道場で負けなかったのか、上機嫌そうなヴォルクに、今日の出来事を話した。
「って事があったんだよ。酷いだろー、あのイケメンは。本当、イケメンには碌な奴がいない」
「うーん、そうかな? むしろ、兄さんはその人に助けられたんじゃないかと思うけど?」
「助けられた? どこが…………って、そうか。そういう考え方もあるか。いや、よくよく考えればそうかも。
ポーチを見せてくれって言ってきた時は、妙に棒読みっぽかったし、分からないって言う声も無駄に大きかったな。それに合わせるかのように周りの奴らも動いてたし……」
今まで俺のポーチを狙ってきた奴はいなかったが、あれだけ堂々と使ってたら、力ずくで奪いに来る奴がいてもおかしくは無い。それを心配したあのイケメンが、冒険者達を牽制するためにあんな事をしたのか?
「ほらー。やっぱりそうなんだよ! 兄さんのポーチを奪おうとする悪い奴が出てくるのを防いでくれたんだよ。
何も知らない人からすれば、武器も持ってない兄さんはただのへなちょこだからね」
「……そうか。イケメン憎しで、勝手に敵視してたけど、彼は意外といい奴なのかも……。へなちょこは余計だぞ」
「そうだよ、兄さん。だいたいイケメンっていうなら、兄さんだってなかなかのイケメンじゃないか」
「はぁ!?」
…………あ! 俺はエルザム・ラインフォードだった!
鏡で見たりはしていたが、それが自分の顔だという認識がしっかりとできていなかったようだ。ヴォルクに言われてやっと結びついたよ。
しかし、ヴォルクは俺をイケメンと認識していたのか……。
「……おい、ヴォルク。まさか……そっちの趣味があるんじゃないだろうな?」
「無いよっ!!」