表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さよなら  作者: ゆり
26/29

26、茜→引っ越して

健吾との生活にも慣れ、茜は充実した毎日を送っている。

お金はないから質素な生活。

でも、目が覚めると隣に愛する人の寝顔があるというのは、これ以上ない幸せ・・・。


今朝、ワイドショーを見ていたら『今日は公立高校の卒業式ですね』と言っていた。

外を見ると、化粧のケバいおばさま達がたくさん外を歩いている。 でも、みんな幸せそうな顔。


自分が幸せだと、他人の幸せも素直に喜べる。


そしてワイドショーを見おわった頃、絵里から着信がきた。

「もしもしー」

『茜?

いきなり電話してごめんね!健吾さんとラブラブ中だった?』

絵里がからかってくる。

最近何か吹っ切れたのか、笑顔やジョークが増えた。

「寝てるよ。今日、卒業式らしいね。」

『そぉ。卒業式。』

「てゆうことは、ケンは明日から東京だよね??」


そおいえば昨日、祥さんが明日はティアラで貸し切りの送別会があると言っていた。 もしかして、ケンの事かも・・・。


絵里と会話しながら健吾の手帳を開く。

《23時〜 ケン》

今日の日付にはそう書いてあった。


「絵里はケンとこのままでいいの?

後悔しないの?」

絵里がだまる。

「挨拶くらいしたら?」

『したいけど・・・。

今さらじゃない?』

戸惑うような絵里の声。


「とりあえず話したいから、今日ティアラに来てよ! 夜中の12時くらいまでには絶対に来て!」

茜は強引に絵里と約束を作った。 もちろん絵里に指定した時間は、ティアラにケンがいる。


二人を逢わせたい。

このまま未練を残して終わってほしくなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ