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さよなら  作者: ゆり
10/29

10、出所

健吾の親が言っていた通り、あれからすぐ健吾は出所してきた。

優は事情聴取されている時、健吾が覚醒剤をしている事を黙っていた。 それがばれていたら、こんなに早くは出れなかっただろう。

そして健吾が出所した日、優や正志や伸は勾留延長になり、今も留置場に残って余罪を問われている。

『茜も被害届けを出しなよ』と、何人かの人に茜は言われた。

絵里に優の生い立ちを聞いて同情したのと、明や優の友人に謝罪されて、茜は悩んだ。

明たちは関係ないのに、茜に土下座して謝った。 そして、『勝手なのはわかるけど、被害届けを出さないでほしいんだ。優たちにも茜ちゃんが納得いくまで反省させるから、お願いします』と、泣いた。

優は他の監禁された女の子から被害届けが出されていて、ただでさえ罪に問われている。 茜も被害届けを出すと、もっと罪が重くなる。

明たちは泣きながら何度も頭をさげる。

その姿が、茜を心配してくれていた絵里の姿とだぶって見えた。

『優が釈放されてから、また同じように繰り返してしまったら、その時に被害届けを出します』と茜は言った。

茜が健吾や絵里で変われたように、優も変われるのだろうか・・・。

茜は、明たちの気持ちを思うと優に変わってほしいと心底思っていた。


そして、健吾は出所して実家に親と向かっている中、最初に茜にメールをした。

《ただいま!》

そして、すぐに茜から電話がきた。 茜の声は涙ぐみ『よかった、よかった』と茜は繰り返した。

そして、二人は翌日会うことを約束した。


その時、茜は絵里と一緒にいた。 絵里は健吾からきたメールを見て、茜と一緒に泣いていた。

絵里も茜に『よかったね。ほんとによかったね。』って、繰り返した。

そして、茜は絵里の家に泊まり、一つのベッドで二人はくっついて眠りについた。

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