エクステンション!!
ざくっ。ぐりぐり
ざくっ―…
「もおおお嫌!」
ガシャン!がらんがらん
「いつまでやりゃいいのねえ?これ」
「彼等は足が速い。今度逃がしたらまた遠くへ逃げられてしまうかもしれないもの、これが一番確実なの。」
「鉄の棒を延々と地面に突き刺す作業のどこが確実?」
「彼等はミステリーサークルを調査する団体よ。これでおびき寄せて捕らえる、とさっき打ち合わせたじゃない。」
「まどろっこしすぎるのよ!しかも全然終わんないし!」
「拘束用の陣をカモフラージュするだけでいいのだけど…少しデザインを懲りすぎたかしら。」
「あんたも好きだもんねこういうの…」
ヒュゥウウッ…
「あーお風呂入りたい!高級ホテルのブッフェが食べたい!…はぁ。たかだかシングルの妨害者になんでこんな…」
ピー、ピー
「1キロ圏内に目標を確認。来たわ。」
「来たわ。ってまだ円が完全じゃないんだけど!」
\がさごそ/
「あったあった。」
ヒュッ、チャキン。
トトトトトトッッ
「…ふう。とりあえずこれで」
「間に合うんだ!!?てめぇキサラあとで給料もらうからな!!」
ばさっ
「あの鉄は磁場を発生させる特徴があるの。機械の反応に彼等も釣られてきたようね。」
ばさっ
「…もうあんたのスルースキルにもいい加減慣れてきたわ…」
「こ……が…サー…」
「……調…して……」
「お、来たきたっ」
「陣を発動する。捕らえて。」
「任せなさい!」ザッ
ブゥウンンン…
バチン!バリバリバリバリバリバリ
「なんだ?」
「何か変だぞ!」
ばっ
「お命頂戴っ!!…!?」
パアンっっ
「…あら」
「機関のやつらだ!」
「これは魔法陣か…!なかなか」
ゴゴゴゴ
「岩がっ!」
「調査も惜しいが…おいてめえらずらかるぞ!」ひょい
ゴゴゴゴゴゴ
どン!!ガラガラガラ
「ちょっ!待ちなさいよ!」
「迂闊だったわ、磁場に妨害されて陣が暴走するなんて。」
「円の中の地面が丸ごと…!?」
「これを越えて彼らを追うのは難しそうね。」
「ってことはまた……どこかも知れない遠方までアイツ等を追跡することに…」
「なるでしょうね、もちろん。」
がくっ
「もおいやああぁああ!!!」
続?!