人物紹介 ~ 王宮編
魔族編よりさらっとしています。特に王族とかあんまり出番なかったので。
<フォリアル王国 騎士団>
□ ヨアヒム=バルテルス
第一騎士であり、騎士団長。若くして騎士団のトップに立ったという天才であり、文武両道であるが、若干気が短いのが難点。まっすぐな性格で、人間を食料とする魔族には嫌悪感しか抱いていない。
彼自身に魔法の才能はなく、団長として全体の指揮をとりながら、自身も先頭に立って突撃するというむちゃくちゃな戦法が好きとのこと。常に鍛錬を欠かさない努力家で、敵も味方も多い典型タイプ。
今回、タイキを王都に連れてきてからの一連の事件で、一番世界の見方が変わっただろう人。
□ デイジー=フローマー
第二騎士。女性騎士は神官補佐も勤めるため、彼女自身も神力の扱いに非常に長けている。
ちなみに、現在女性の第一騎士は存在していないので、こう見えてかなりエリートの部類に入る。
タイキが最初に打ち解けた人物で、騎士になるより以前の子供時代において、魔族とは何かしら縁があった。
本来はとても穏やかな性格で、お姉さん気質。
□ ジャスタス=オズボーン
第二騎士。バトルアックスをぶん回す、かなり乱暴な気質の騎士。
先祖から代々デーモンの呪いを受け継いできた家系で、周りから蔑まれながら誰より魔族を憎んできた。
今回の事件で呪いは解けたものの、魔族への不信感はまったく拭われていない。
<フォリアル王国 王族>
□ レイリーズ=エル=ディム=フォリアル
第二王子。末弟。金色のふわふわした髪に青い目をしていて、将来は典型的王子様間違いなしの容姿。
タイキの事件があるまでは、せわしない両親や家臣たちに構われることもあまりなく、遊び相手も少ない寂しい生活を送っていた。兄弟との関係も希薄な状態。
霊感が強く、生物の気配に敏感で、幽体離脱した魂だけのタイキにも簡単に気づいてしまった。このことは本人もあまり自覚がなく、他の人間もちょっと勘のいい王子という認識。ちなみに、魔法や神力を行使する才能はない。
人間のなかでは、タイキの一番の友だち。
□ グランベルト=エル=ディム=フォリアル
現フォリアル王国国王。威厳はあるが、王様の仮面を外せばよくいる気のいいおじさん。あんまり野望とかは持たず、国民のために尽力するタイプ。
少年時代の経験で、魔族に対する認識は人間の中でも変人クラス。だが、タイキの事件があるまではずっと心の奥に隠していた。タイキの存在に、一抹の期待を寄せる。
子供たちのことは人並みに愛しており、シャーナリアのことも大切にしようと思う反面、祖国の教えを盲信する彼女をうとましく思うことも。
タイキとレイリーズがどうどう仲良くする光景を夢見る。
□ シャーナリア=エル=ラ=フォリアル
王妃。レイリーズの実母。山向こうの国の王女であり、魔族の存在を絶対悪とする思想にどっぷり浸かっている。魔族という言葉を聞くだけでヒステリーを起こすほど。
グランベルトととの婚姻の際、彼女の祖国が示した条件のなかに、魔族に関する報告はまず彼女を通すようにという無茶苦茶なものがあり、それ以来騎士団などの組織の命令系統が半分程度彼女の管理下にあるように。
最近は暴走しがちで、グランベルトの悩みの種となっている。
□ ハルディーネ=エル=ラ=フォリアル
第一王女。見た目はシャーナリアにうり二つだが、父とも母とも似ていない自由奔放な性格。
今回ほとんど出番はなかったが、知謀にたける弟アーデルベルトと反対に、身体を動かすのが好きなタイプの戦姫。ここ最近では魔族狩りについていくこともあるとか。
弟二人のことは、特にレイリーズはいてもいなくても……という感じだったが、最近のお茶会で、ようやく自分の弟は可愛いということを知った。
□ アーデルベルト=エル=ディム=フォリアル
第一王子。見た目も性格も父親譲りで、何事にも慎重な性格。だが、好奇心は姉以上。
今回ほとんど出番はなかったが、戦闘にたける姉ハルディーネと反対に、頭を使うことが好きなタイプの策士。姉が魔族狩りへおもむくとき、よく彼が作戦を考えてあげるとか。
ハルディーネのことは普通で、レイリーズは「あ、いたの」状態だった。最近お茶会で「あにうえ」と慕ってくれる存在に癒されてるとかなんとか。
ほぼ出番ゼロだった王子王女は、今後に期待ということで。もしくは外伝で過去を振り返るかもしれません。
……ていうか、今のところタイキ視点しか考えてないけど、いつか王族編やろうかな。レイリーズ主人公みたいなので。
それではこれにて! お待ちください~。