俺の妄想シリーズ
『ん〜』
どうやら寝てしまってたみたいだ。
高校のお昼休み、人の少ない教室で目を覚ました制服姿の少年「田中タカシ」は昼食もとらず、もう一眠りしようかと再び机に突っ伏す。
今日も退屈な午前中だった。
俺は運動も、勉強も頑張らなくても平均そこそこは出来る。友人だってそれなりにいる。
ドラ◯もんに出てくる黄色いシャツの少年とは違う、毎日訪れる変わり映えのない日々に嫌気がさしていた。
「はぁー、何か面白いこと起きないかな〜」ボソッ
そんな事を呟きながら意識がまどろみに落ちていくのを感じる。
「...たちが...をせん...少しでも...人質を...やる!」
男の怒鳴り声やクラスメイト達の慌ただしい気配に目が覚める。
目の前には黒いニット帽にサングラス、黒をベースとした迷彩柄の防弾ジョッキを着た黒ずくめの男達がクラス1の美人の立花さんを人質にとり、教室の前に陣取っていた。
「この学校は俺たちが選挙した!もし不審な動きを見せれば、この女の命は無い!」
黒ずくめのリーダーらしき男の腕の中には、ナイフを首筋に当てられ、涙で顔をぐしゃぐしゃにした立花さんがいる。
泣き腫らした顔の彼女と目が合う。
彼女の口が微かに動く。
「た・す・け・て」
首を微かに縦に振る。
まず男達の位置を確認する。
男達は全部で三人、1人のリーダーらしき男は立花さんを人質に、他2人はリーダーの左右に分かれて銃を構えている。
まずは、両隣の男達に狙いを定める。
「お、お腹痛いので、と、トイレに、、、行ってもいいですか?」
震えた声を出してトイレに行きたいと言い出す、俺。
もちろん嘘だが、涙と震えは本当だ。普通に怖い。
「チッ、ガキがおい連れてってやれ」
リーダーの指示で片方が俺をトイレに連れて行く。
トイレに行く間場を和ませるために会話を試みる。
「い、いや〜、間が悪くてすみません」
「喋んなガキがっ」
こ、こえ〜、速攻喋りかけたのを後悔するほどの威圧と声が飛んできて心が折れる。
なんとか心を奮い立たせながら、トイレに着いた。
「お兄さんはトイレ行きたいとかないですか?」
さりげなくトイレを促してみる。
「チッ、お前が余計なこと言うから、行きたくなっちまったじゃねぇか」
そう言って男に腹を殴られた。
「ッ」
こいつ、腹痛いって言ったやつの腹殴りやがった!
まじで腹痛かったらどうするんだよ!
なんとか痛みに耐えながらも個室へ向かう。
男がチャックに手をかけブツを出した瞬間がチャンスだ。
よし!今だ!
さっきの恨みも込めて思いっきり奴の股間を蹴り上げた。
「グッ」
男の悲鳴が上がる。間髪入れずに蹴り上げ続ける。
しばらくすると男が白目を剥き泡を吹いたので蹴りを辞めた。
気絶した男の服をはぎ取り、丸裸にして縛り上げる。
剥ぎ取った服に着替えた俺は、この男になりすます。
男を掃除用具に押し込め教室に戻ろうとした時、さっきいたもう1人の男がやってきた。
「いつまでかかってんだよ、全く」
隙だらけだったので銃を野球バットの如くフルスイング!
「気持ちいい〜」
思わず心の声が漏れる。
先程同様、まだ意識があったので何度かスイング。
「俺、野球部入ろっかな〜」
なんてことを呟きながら、男の荷物をはぎ取り、縛って掃除用具へ。
「よし、教室に戻ろう!」
ガラガラッ
「リーダー、戻りました。」
「おい、もう1人とガキはどうした?」
「ガキがまだかかるそうで付き添ってまっす!」
返事のついでに男達から徴収したナイフをリーダー目掛けて投げる。
不意をつかれた男は体制が崩れ、男の腕から投げ出される形で立花さんが解放される。
「怖かったね、もう大丈夫だよ」
「あ、ありがとう」
そう言って胸の中で安堵から号泣する立花さん
彼女を安心させるために肩に腕を回す。
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「、、、て、タカシ!ねぇってば!」
ハッピーエンドに浸っていると肩を揺さぶられ強制的に目が覚める。
「ん?なんだ美鈴か」
「なんだとは何よ!幼馴染が放課後1人残されたあんたを起こしに来てあげたのに!」
目の前には10人中10人が振り向くであろう美少女が少し怒った様子で立っていた。
「悪い、悪い、なんかとんでもなくいい夢見ててさ」
「あっそ!準備出来たら降りてきなさいよね!あと、今日の夕飯はハンバーグだから!」
「はーい、いいなハンバーグ」
そう言って幼馴染を送り出す。
「さて、帰る準備するかー」
夢見たいに、漫画みたいなこと現実に起きないかなー
fin
深夜にノリで書きました。
持っている時には気がつかなかったりするもんですよね。




