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I was reborn In order to shine

 気を失ったシフィーを見て、ジュエリーはため息を溢す。



「こいつは儂の知人じゃ――――どんなわけがあって襲った?」


「悪党ってヤツ相手は何やっても誉められるんだぜ?」


「はぁ…………こいつはテメェさんのいう所の悪党にはなりゃせんわい。どうせアレじゃろ? また場の把握とかまともにしてないヤツじゃろ?」


「あぁ? ………………まあ、してねえな。まあいいじゃねえか」


「儂、テメェさんと同じ冠級じゃと思われたくないわ」



 言っていると、不意にカイエンの魔力が一部押し負ける。

 誰に? とジュエリーは探る――――シフィーの魔力に限りなく似て、本質のみを挿げ替えた様な禍々しさを持っている。


 ソレに目を向けると傷口は刀を排出して癒着し、体は浮かび上がっていた。



「……………………これが主人公か?」



 呟いた――――瞬間ジュエリーは抜刀、カイエンも排出された刀を拾ってソレへと仕掛ける。

 

 だが二人の放った渾身の一撃は容易く叩き落とされ。

 カイエンだけが追撃を仕掛けた。



「端役が、分を弁えろ」



 ソレが言うと先程までとは段違いの魔力が放たれ、カイエンはその場に押し付けられる様に倒れた。

 様子がおかしいと、一度引いて体制を立て直そうとするジュエリーは足を突如成長した雑草に絡め取られ、それと同時に背後の民家が動きだし――――ソレの魔力を与えられる、ゴーレムとしてジュエリーを拘束した。



「テメェさん、シフィーではないの…………?」


「アレはアレ、俺は俺だよ――――お前も端役の様だな」



 ジュエリーを拘束したまま、ソレは王城へと目を向ける――――少し嫌そうな顔をするとナンバー名を呼ぶ事なく魔力の翼を生成し、王城へ向かい羽ばたいた。


 そこは普段は衛兵が見回るだけの、空の王座が置かれた主人不在の城。

 しかし今に限っては違う――――年明けと同時、ソロモン王入城。


 ソレがガラスを破って突入した先には、当然待ち構えているわけだ。


 

「……………………何用だ?」


「襲撃だ」


「そうか、久しいな」



 ソレが突入したのは玉座の間――――無論、相応の人物が待っているわけだ。

白髪と褐色の肌、知性と残忍さを感じさせる瞳にその下に位置する涙ぼくろ。

 真っ白のマントは他に汚されぬ独裁権力の証明か――――彼の名はソロモン。

 真王、ソロモンである。


 

「名乗れ、話はそれからだ」


「名か。そうだな、久しく名乗る機会はなかったな――――俺の名は虚蕗(うろぶき)逢魔(おうま)、星界の生存者だ」


「……………………雑多ではない様だな。良かろう、この余が直々に下してやろう。シャンティーよ、手を出すなよ?」



 言いながら、ソロモンは王座を立つ。

 シャンティーと呼ばれたのは、ソロモンの横にずっと立っていた金髪細目のエルフ。

 少し面白そうに御意と答えると、一歩後ろへと下がった。



「しかし逢魔か――――見た目の割には、随分と禍々しい名だな」



 ソロモンの手元に魔力のメイジスタッフが生成される。

 それは魔法陣や魔術式であったり魔導具の開発された現代ではあまり見ない、魔術に於ける剣の立ち位置を果たす装備。


 魔力の介助、魔術の装填などなどを担う装備だ。



「魔術勝負か、面白い」


「ほう、貴様も杖を持つか」



 ソレ――――つまり逢魔は魔力でメイジスタッフを生成する。

 普段シフィーの扱う魔力形式(マジックフォーム ) でいう所の4th(フォース )に位置するものだが、それを逢魔は無詠唱で発動。


 魔力の出力に限らず、操作の力量もシフィー以上だ。



「逢魔よ――――精々余を楽しませて見せよ」


「楽しむ余裕が残るのか、確かめてみろ」



 二人は双方魔力弾を生成して一斉掃射――――全ての魔力弾が打ち消し合う。

 次々に魔力弾は生成され、放たれ、打ち消し合い。


 砕けた魔力が霧の様に空間に満ちて、それが空気に溶けるまでの僅か一瞬、魔力弾は止んで静寂が戻り。


 晴れた魔力の先見えた姿は、双方無傷であった。

 

新生活が忙しすぎて、小説書く前に寝てしまうのが辛いです。


(更新状況とか)

@QkVI9tm2r3NG9we(作者Twitter)

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