キッカケ
この世界には光の王国と闇の王国が存在している。
闇の王国の王である『グレイ』は光の王国を支配しようと長年光の王国へ攻撃し続けた。
光の王国の草木は枯れ生息している動物たちまで痩せ細り個体数が減少していった。
だが光の王国は諦めなかった。
光の王国の国王である『アレン』が王国で最も強い魔力を持つとされる『5つのパワーストーン』を自身の腕輪にはめ込み光の王国に侵入し続ける闇の王国の兵士たちを浄化したのだ。
その『5つのパワーストーン』の力は凄まじく影の王国の王『グレイ』までも葬ることが出来た。
その『グレイ』の倒れた場所が今の闇の王国となった。
これは光の王国の民なら誰もが知っている『アレンの伝説』である。
時代は流れ10年後…
光の王国の城、『ハイド』の庭で2人の子供が遊んでいた。
「ねぇフレイ!次は何しようか!」
「うーん何をしよう」
「フレイ様、そろそろお勉強のお時間ですよ。」
「えー、もっと遊びたかったよー!」
「だめです。何度言ったら分かるんですか。あのお方とあまり関わらないように」
「どうして?ロード君は凄く面白いよ?」
「ダメなものはダメなのです。さ、早く行きましょう」
光の王国の王子『フレイ』が居なくなったあと城の庭には静寂が訪れた。
「ちぇっ、もっと遊びたかったのに。仕方ない。今日はもう帰るか」
その頃、城の中では
「フレイ、勉強は進んでるか?」
国王、アレンだ。
「父さん!うん、進んでるよ!」
「そうかそうか、それはよかったな。」
「うん!父さんのおかげだね!」
「ん?それはどうしてだ?」
「父さんがこの国を平和にしてくれたんでしょ?だから勉強が出来てるんだよ!」
「ははっ。そうだなぁ。そんなこともあったなぁ。」
「父さんが闇の王国のグレイを倒したんでしょ?」
「あぁ!そうだぞ。しっかりと倒した。」
「よかったー!でも、また復活してきたらどうしよう!」
「もう一度父さんがこの腕輪でやっつけてやるぞ!…。ん…?」
「あれ…父さん…腕輪は?」
「おっかしいなぁ…あ、そうだそうだ執事の『シャウ・ミニオン』に預けてたんだった。おーい!シャウ・ミニオンーっ!」
…
「あっれー…おかしいな…様子を見に行くか」
「僕も行くよ!」
2人は大急ぎでシャウミニオンの部屋へと向かった。
バンッ
「おーい…。ッ!?シャウ・ミニオンッ!?」
「父さん…こ、これ…」
「あ…あぁ…し、死んで…いる…?」
「父さん!腕輪!」
「はっ!?な、無いッ!?ま、まさか…ッ!」
「グレイが…」
「蘇った…?」