父は遠征
ま、間に合ったー
少し短めです。
2023年4月15日物語を分かりやすくする為の整理を行いました。
「お兄ちゃんご飯だよー」
その声で眠りの世界から現実に引き戻される壁の時計を見ると6時半を回っていた数時間寝ていたお陰で疲れは取れたがお腹が空いた。夕食の匂いに誘われて階段を降りる。一階には、2歳年の離れた妹である黒田 桜が待っていた。
「もう、何回呼んだと思ってるの!」
「ごめんごめん、気づかなかったよ」
桜は僕が起きる前から呼んでいたらしい申し訳ないことをした。
「ところで今日の晩御飯は何だい?匂いからして魚?」
「うん、魔ホッケ焼きだよ」
魔ホッケは、主に海洋系の迷宮で魔ホッケを倒すと一定確率でドロップする食べ物である。味は、普通のホッケと大差なくとても美味しい。
迷管省は、迷宮の管理以外にもドロップ品の買い取りもおこなっている、迷管省は官営でそこ以外のドロップ売買を禁止している、というのも食べ物等が大量にドロップするせいで一次産業がズタボロになってしまった為国がドロップ品の管理そして市場に出る数を制限しているのだ。
「やっと来たわね勇輝もう出来てるわよ」
居間で待っていたのは母の黒田 由良、だった。
「ごめん、寝過ごしちゃった」
「いいわよ、早く食べましょ」
机を見ると美味しそうを湯気が出ている魔ホッケ焼きを見ていると疲れで出ていかった食欲が泉の様に湧いて来る。三人が席に着き合掌する。
「「「いただきます!」」」
そういえば父の姿が見えない。朝には、いたはずだが何処に行ったのだろうか。
「父さんは何処に行ったの?」
「父さんは鳥取の迷宮に遠征で行ったわよ。聞いてなかった?」
「うん聞いてないよ」
「あの人ったら、後で言っておかなくちゃ」
どうやら父である黒田 大河は鳥取の迷宮に行った様だ。鳥取は6つの迷宮があるがその全て砂の名産地である砂といってもガラスの原材料である硅砂が出るらしいのだ。
話は変わるが父は、ニ級探索者だ。探索者は六級、五級から一級まである。六級はバイト扱いであり来年から僕も探索者になることが出来る。
「お兄ちゃん、ステータスは、どうだったの!?」
「あーステータスね、それは……」
僕は、ステータスの事を全部話した。妹は途中ユニークスキルの話では、興奮していたが、効果を聞くとガッカリしていた。まぁ分かっていた事である、僕も同じ話をされると同じ反応をする自信がある。
「別に探索者だけが道じゃ無いから気にしなくて良いのよ、それより二人共箸が止まってるわよ早く食べなさい」
「「はーい」」
ご飯を食べ終え自分の部屋に戻る。明日の学校の準備をする。僕の通っている学校は鉾前中学校・高等学校という中高一貫校だ。鉾前は最近できた(最近と言っても約30年前だが)私立校で、迷宮系の授業がある珍しい学校なのだ。勿論普通の授業もやっているが体育が対モンスター用の体術だったりモンスターの特徴や種類を学ぶ授業がある。そんな学校だから僕の様な親が探索者の人がほとんどなのだ。
「お兄ちゃんお風呂入ったよー」
「はいはいー」
桜は、最近反抗期気味だ。
『私の服をお父さんとお兄ちゃんと一緒に洗濯しないで』や
『お父さんとお兄ちゃん私より先にお風呂に入らないで』と
言われると少々心に来るものがある。
今日は、父がいないから食卓で話をしてくれたが父がいると喋らすさっさと部屋に帰ってしまうのだ。僕への当たりは余り強く無いが父への当たりが強く、話し掛けても無視されてしょんぼりとしている時がある、とても同情する。おっと早く入らないとお風呂が冷めてしまうぬるいお湯には入りたく無いからなやはり風呂は熱々に限る風呂から出た後は牛乳である、僕はこれのお陰で身長が伸びたと確信している何故なら今年は3センチ伸びて149センチになったのだ!これで僕も高身長の仲間入り!……やめよう悲しくなる。
寝衣に着替えて歯を磨いて布団に潜り込み軽い瞼を閉じる。
寝れない!そう寝れないのである!昼寝をし過ぎたせいで寝れないのだ。目がぱっちりで寝れないのだ。寝れない寝れないうるさいと思うが寝れないのだ。そんな事を考えてている内に僕は夢の世界へ旅立った。
桜「やっと出してくれたわね」
作者「だ、出したから許して」
桜「まぁいいわよ」
ヒロイン「あのー私の出番はまだですか?」
作者「ヒロインの登場はもう少し先だよ。みんな期待して待っててね!」
桜「こいつ誰に話してるの?」
ヒロイン「さぁ」
作者「気に入っていただけましたらいいね、ブックマーク登録、ポイントよろしくお願いします。つぎの投稿は、四日後の予定です。
それでは」
「「「ここまで読んで下さりありがとうございました」」」