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雑記(仮題)  作者: soo
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理科の実験でこういうのあったよね。オオカナダモとBTB液を使う光合成の実験とかさ。

 最近、文章を書くときはいつも同じアルバムを聴いていたんだけどふと思いついて変えてみた。Maisie Petersmのアルバムで「Dressed Too Nice For A Jacket」っていう一枚。ジャケットの写真が可愛くて好き。声も可愛くてやっぱり好き。一番好きな曲は「You To You」という曲で、聞いていると気持ちがウキウキしてくる。いつもは散歩のときに良く聴いている。

 普段文章を書くときの音楽はどちらかというとちょっと暗めというか、あんまりワクワクするような曲は聴かない。そのほうが集中できるような気がするから。ここのところは映画「ドライブ・マイ・カー」のサントラが好きで、映画は見たことがないし、差別表現関係でちょっと燃えた映画なので怖くて今後も見れないままいっちゃいそうなんだけど、音楽はすごく良いんだ。ジャケットも素敵だし。モノクロ写真に赤のアクセントカラーって最強。カッコイイ。いつかこういう配色の表紙で本を作りたい。


 なんとなく憂鬱な話題がインターネットを飛び交っていて、それについて書くことも考えたんだけど、これを読みにきてくれている人はとっくに触れていて、ウンザリして、憤って、疲れちゃっているんじゃないかなーと思った。私も、ウンザリしている。世界って中々良くならないんだなって思うけど、この国では百年前には女性に選挙権すらなかったし、戦争をしまくっていたわけだし、立派に死ぬことが必死で生きることよりも偉いって言われてた。そこから考えたらこれでも大分マシになったのかもね。まだまだ酷い世界だけど、希望を捨てずに生きたい。だって酷い世界で甘い汁を吸って喜んでいるような人たちは、私たちが希望を失って諦めることを歓迎するだろうからね。それにしても「鉄のカナリヤ」で出産を巡るかなり酷い話を書いたつもりだったけど、事実は小説よりも奇なりってやつだな(何の話か分からない人は「生殖可能性」をエゴサして下さい)。


 前置きが長くなったんだけど、今日はひそかに憧れていたことに挑戦する。生活ネタを書くぞ! いわゆるライフスタイルとか、モーニングルーティンとか、そういう感じのネタ。「格好つけない」と決めた瞬間、めっちゃ書きにくくなったネタ。格好良く書こうとすればするほど、めっちゃダサい感じになりそうな予感。怖いな~絶対ヤバい匂いがする。私が触れない方がいいネタの匂い。

 でも、小説を書く人たちの中には生活ネタを書いて滅茶苦茶格好良い人たちがゴロゴロいるし、そういう人たちは結構な割合で小説が上手いので、私も将来的にその末席にすべり込みたいわけよ。恥をかくつもりで書けって、漫画「一、二の三四郎」で漫画家志望の虎吉が言われていたことなんだけど、私この言葉がすっごい好き。自分が何かを書くときは、これだなーって思ってる。そういうわけで生活ネタを書くぞ! よろしくな!


 ……いや、すっごい難しいな。書き出しが何にも出てこない。早起きしてます、とか馬鹿みたいなことしか出てこない。一応、原稿はよっぽど修羅場にならない限り朝しか書かないと決めている。別に夜もやっていいんだけど、朝原稿と夜原稿を同日にやっていたとき、あんまりしっくりこなかったんだよね。あと本を読む時間が会社の昼休みしかなくなって、そうなると何か気持ちに余裕がなくなる。なので、原稿は朝しかやらない。色々実験してみて、私はどんなに調子が良くても今のところ一日に良い感じの文章を書ける分量の上限が五千字っぽいので(それ以上は書けるけど翌日見ると大体使えないような内容なんだな)、それなら朝だけで十分なわけです。

「何時までにやる」もいいけど、「何時になったらやらない」のほうが私はやる気になれるってのもある。朝だと出社時間があるからどんなにノッていてもタイムアップになるじゃん。あと「何だよお、もうちょっと書きたかったのに~!」ってところで終わらせると、翌日書くのが楽しみになる。大体五時半~六時の間に書き始めて、七時に原稿終了。それから身支度して弁当作って七時四十分前後に出社。休日は九時半くらいまで書く(労働しない日は朝食は食べない)。


 朝原稿を始めて気づいたんだけど、原稿の進み具合=自分のメンタルのバロメーターになった。千字前後=普通、二千字を超える=エンジン全開、千字以下=何かあるな、みたいな。字数は月ごとに毎日記録しているから、日記と照らし合わせるとさらに解像度があがった。おかげで最近は避けるべき事象を大分把握しつつある。とりあえず、ものすごい寒い日は駄目っぽい。なので、寒い日に原稿ができないときは「寒い日は駄目な日だしな~」として納得して、自分を責めないでいられる。条件が悪いんだからしゃーない、みたいな。そういう日は好きな本を読むか、ずーっと音楽を聴いてネタ帳に落書きをしている。私は書くのが好きなので、それが楽しくない日=何かやばいっていうのは前々から分かっていたんだけど、書く時間も状況もバラバラだったときには原因までは分からなかったんだよね。同じ時間、同じ場所で何かをやり続けると、こういうこともあるんだなーって知って面白かった。理科の実験でこういうのあったよね。オオカナダモとBTB液を使う光合成の実験とかさ。人間も生き物なんだよなあ、当たり前だけど。もし自分の弱点を知りたいなって人は朝じゃなくてもいいから、半年くらい同じ時間帯、同じ場所で同じことやってみるといいかもね。皆でオオカナダモになってみようぜ。

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