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雑記(仮題)  作者: soo
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このまま還暦くらいまでずっとずっと、毎年それを更新するように生きていきたいなあと思う。

 今日お邪魔したサロンは海の目の前にある上に日当たりが抜群で、ふと「こんな部屋に住みたいなあ」と思いながら施術を受けた。一日サロンを貸し切ってのフルコース施術で所要時間は六時間、お値段はきっかり三万円(ちなみにペイペイ払いが使えたので1%はキャッシュバックがある)。結論から先に言うと、その価値は十二分にあったと思う。普段あまりお金を使わなくなったせいか最近わりとお財布に余裕があるんだけど、こういうときにポンとためらいなく払えるのも節約をしていて良かったなーと実感した。


 マッサージとかセラピーとはしばらく無縁だったんだけど、この雑記を気づいたら埋めつくしている家族の問題でメンタルがグシャグシャになっちゃって、自力でとても立て直せそうにないな~と感じたのが三日くらい前。これも毎日決まった生活サイクルを踏んでいたから気づいた異変で、早めに対処できたってところでちょっと自分なりに頑張ったポイントに数えた。これが十代、二十代は本当にできなかったんだよな~と思うと、歳を取るのも悪くないなあと思う。アンチエイジングとか、美魔女とかもいいけど、何というか私は加齢が嫌じゃないんだなってことにちょっと前気づいた。一年また一年と生き延びるたび、本当に少しずつだけど生きる知恵というか、生き方のコツみたいなものを習得しているなっていう実感があって、それはやっぱり歳を取ってきたからなんだろうなーって。大人になったかどうかは分からないけれど(歳を取る=大人になるではないから)、少なくとも若い頃よりはずっと忍耐強くなったし、賢くなれた。このまま還暦くらいまでずっとずっと、毎年それを更新するように生きていきたいなあと思う。


 施術は二時間くらいのカウンセリングから、ハーブテント、オイルマッサージ、シンギングリンという流れで、多分本当はカウンセリングは二時間もやらないはずだったんだけどサービスしてくれたんだろうな。最初はあまり上手く話せなかったけれど(自分の話を言葉でするのが元々苦手だしね)そこはさすが相手はプロで、色々と質問を重ねて、相手の経験についても話してくれて、最終的にはつっかえながら話すことができたのが良かった。途中、あ、やばい泣きそうだなあって瞬間が何度かあったんだけど、そこは堪えた。泣きそうだっていう状態は、必ずしも泣きたいわけじゃないんだよなって思った。泣きそうだけど、泣きたくない瞬間ってあるんだね。そのとき、私は「母親を憎む自分にものすごく失望してしまって、受け入れがたい」というような話をしたんだけど、そのときに泣いたら自分を許しちゃうような気がしたんだと思う。いつか、普通にその話をしながら泣ける日がきたりするんかね。想像もつかないや。

 先生がすごく若々しくて綺麗だったから、還暦を過ぎていて私と同じ年齢の娘さんがいるって言われたときには本当にビックリして「え!」って声が出ちゃったよね。とてもそうは見えなかったんだけど、皺がないとかモデル体型だとかそういう綺麗さではなかった。何だろう、スピリチュアルっぽい話になるけど、穏やかでゆったりした光みたいなものがその人をフンワリ包んでいて、それがその人を美しく見せている感じ。肉体に、みっしりと魂が詰まっているっていうのかな。そういう人って年齢不詳で、たとえるなら仏像みたいな独特の魅力があるなって思う。私が歳を取るのが嫌ではないというのは、そういう美しさって若い人が持つのは難しいって思っているからなのかもね。「十六歳の美しさは若さの産物だけど、六十歳の美しさは魂の輝きである」っていう言葉が私は大好きで、それを初めて聞いたときから「魂が輝いている六十歳」を目指しているところがある。


 カウンセリングを受けながら、部屋を借りて出て行こうとしていることに案の定罪悪感を抱いているんだなってこととか、私が母親のことをよく知らないんだなってこととか、そういうことを改めて自覚したりしてね。あと「あなたが幸せで快適でいることが一番大切ですよ」っていう、当たり前のことをしみじみ他人に言われて改めて感動しちゃったりもした。先生は多分、母親と同じくらいの年齢なんだけど、こんな風に肉親に言って欲しかったなあと無い物ねだりをしかけてやめた。先生にも娘さんが二人いるんだけど、娘には他人のようにカウンセリングはできないし、関係も難しいって話してくれたのも安心した。やっぱり、適切な距離ってあるんだなっていう自分の考えに確信を持つことができたよ。これで引っ越して、何か変化があったらまた一つ賢くなれるのかもね。

 余談だけど最後に出されたバタフライピーのサイダーがものすごく素敵で、まるで「旅するクリームソーダ」みたいで(アイスはなかったけど)、引っ越したらお休みの日はときどき自分でこういう飲み物を作って楽しもうって計画したよ。ちなみにツイッターに写真を載せたので、良ければ覗いてみてね!


 雑記、当初の予定はもっと気軽に読めるものを書こうとしてたのに、気づいたら私がモヤモヤ下気持ちを整理しつつ自分の考えをグダグダ書くコンテンツになっちゃったなーあっはっは! でも、少なくとも毎日二千字前後の文章を一ヶ月欠かさず更新するなんて今までの私は全くできなかったから、内容はともあれ成長を感じるぜウヘへ。あと、日記系の文章でだいぶ「格好つけ癖」が抜けてきた感じあるし。万一、読んでいる人の中に「いやいや格好よく書いてるだろ」って思う人がいたら、それは格好つけてるんじゃなくて素の私の格好良さなんで、そのまま受け止めといてくれ。

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